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For the GHOSTsで紅茶に手を出したい、あるいはハマった人へ

 どこに書くか悩んだけど、まぁ検索にかかりやすいほうが良いかなと思って。

 ヘッダーの写真の花の名前がわからない人は先にゲームをプレイしよう。


つっても

 紅茶に限らず、登場するドリンクについてのざっくりとした解説は作者fanboxで全体公開されている。"彩度の真似をしてみよう"でググれ(posts/7455655)。
 ここでは、こと紅茶に限ってより詳しく記載するもの。

でも茶器とか持ってないし……

 そんなもんマグカップでいい。
 ただ、紅茶をいれるためのポットくらいは買っておこう。2000円くらい。

 ↑これに茶葉と湯を放り込んで紅茶を抽出する。
 で、入れた紅茶を入れるためのポットもあると便利。

 パーツを組み合わせればこれだけで入れられるようになるけど、ジャンピングリーフポット使ったほうが良い気がする。

 ハリオのジャンピングリーフポット買うならパーツはいらない。そもそもマグカップに注ぐ量しか入れないぜ! みたいな人もいらない。
 私は1回450ml or 600mlで入れるからマグカップに収まらないので、ピッチャーが必要。そんな人向け。

 あ、ちなみにこれは彩度さん流ではないぞ! 彩度さんはちゃんと陶器製茶器使って入れてるみたいだから……。
 上記は最低限ということで、いずれ運命の茶器に出会うことを願ってマナーハウスめぐりでもするといい。


紅茶について

予備知識

 紅茶には、フレーバーティーとノンフレーバーティーってやつがある。香り付きか、そうじゃないふつうのお茶か、だ。
 代表的なフレーバーティーは『アールグレイ』だ。ベルガモットと柑橘系の香りがついていて、大人気。
 ノンフレーバーティーはというと、『ダージリン』や『アッサム』など地名で呼ばれる。先の2つはどちらもインドだ。スリランカ産の茶葉を総称して『セイロン』なんて呼んだりもする。

フレーバーとノンフレーバー、どっちから手を付ければいい?

 一般的には、フレーバーティーから触れていく人が多いらしい。私はノンフレーバーから深めていったが、珍しいねと言われた。
 紅茶の味は産地と収穫時期でおおよその味が決まるので、まずはそれを抑えるのがいいと思う。そこから先はどちらが気になるかによる。

 ブレンドやフレーバーを気にしてみる方向がひとつ。ブランドの個性が出るのはフレーバーティーの品揃えなので、この方面で楽しんでいる人は多く、話の種にもなる。種類が多すぎてみんなこの話に食いついてくれる。

 ノンフレーバーを深掘りする方向……つまり、「収穫時期」ごとに、あるいは「農園」ごとに異なってくる味わいに注目する方向がひとつ。季節が巡るのが楽しくなるが、かなりニッチな部類でオタク寄り。

 ……けどまぁ、彩度の出してくれたお茶を飲んでみて決めればいいんじゃないですか! これはそのための記事です。


彩度の紅茶

 購入リンクと価格、コメントを記載する。
 価格は「価格:x,xxx円/xxxg(10gあたりxxx円)」で表記する。
 ティーカップ1杯あたり茶葉は2~3g利用するので、だいたい紅茶3~5杯の価格を記載することになる。

1: カイラベッタ農園のニルギリ

 価格:3,240円/50g(10gあたり648円)

 ノンフレーバー。ニルギリはインドの地名。南のほう。
 渋みが控えめで落ち着く味。ウィンタースペシャルは甘みがあって非常に美味しかったです。
 国内だと Gclef って卸がほぼ毎年取り扱っているので、買うならそこになると思う(でも今年のは記事執筆中に完売した、店舗にならあるかも)。
 というかノンフレーバーの茶葉ならまずはGclefを探してみるでいいかもしれない。どれもクオリティが高くて美味しい。


2: ウバベースのチョコレート系フレーバーティー

 価格:2,400円/80g(10gあたり300円)

 ウバはスリランカの地名。
 デンメアティーハウスのチョコレートトリュフが一番近いと思う。中国茶葉も混じっているらしいけどあんまりわからない。普通に入れてもミルクティーにしてもロイヤルミルクティーにしても美味しい。砂糖はお好みで。あったかいままのほうが好き。

 もしかしたらだけど、ガーナの出してるチョコが近いのかも。


3: シレットのストレートティー

 価格:x,xxx円/xxxg(10gあたりxxx円)

 彩度さんも言ってた通り、無理。買えない。
 ただ、シレット在するバングラデシュへの援助活動や文化的刺繍(ノクシカタ刺繍)の展示等をやっているロシュンさんでたまに売られているという噂があります。
 SYLHET INTERNATIONAL Co.,Ltdさ~~~ん復活してけれ~~~~~~


4: アイリッシュ・ブレックファスト

 価格:1,728円/50g/25TB(10gあたり345.6円)

 アイリッシュ・ブレックファストというのは特定のフレーバー名ではなく、英国でミルクティーにされがちなノンフレーバーブレンドのことを指す。
 全体的な傾向として、ケニア産茶葉を使ってしっかり味を出しつつ、そこから先はブランド毎に異なる(イギリスではケニア産茶葉が人気らしい)。
 Acrylさんの好きそうな香りと、彩度さんの好きそうなブランドから察するに……まぁフォートナム&メイソンなんじゃないかな。

 Acrylスタイルで飲むのなら、黒糖とミルクたっぷりで、アイリッシュウイスキーをひと匙垂らす。
 アイリッシュウイスキーというのは(これまた長くなるんだけど)、あの国の伝統的な製法で作られたウイスキーがあって、それはたぶんブッシュミルズのやつなんじゃないかなぁ。日本ではアサヒビールが取り扱ってます。

 ブレックファストブレンドをミルクティーにして飲むのは美味いからみんなもやろう。リントンズとかウィタードとか、いいもん出してるとこいっぱいある。


5: ダージリンベースのアールグレイ

 価格:4,644円/100g(10gあたり464.4円)

 ベースはダージリンのFTGFOPということでほぼマリアージュフレール確定だと思う。アールグレイは中国茶がベースになることが多く、ダージリンで作ってるのってあんまりないので。
 私はこれ飲むまで自分はアールグレイが嫌いだと思い込んでいました。すんごい美味しい。


6:  ルフナのロイヤルミルクティー

 価格:2,160円/50g(10gあたり432円)

 ルフナはスリランカの地名。比較的標高が低い地域で、スッキリした紅茶が多いセイロンティーの中でもしっかりしたボディと渋さを出してくる印象。
 ルフナのクオリティシーズンは2~4月とかなので、6月ごろから品質の良い茶葉が入ってくる。
 彩度さんが友人をもてなすために用意した茶葉だし、変なものじゃないだろうから、ここはいっちょ最高級のルフナでも乗っけとくか! ってことでお値段は高めになっています。このルフナのロイミは、美味い。ストレートですら香りも味も甘みがあるんだから、美味しくないわけないよね。

 ロイヤルミルクティーはお湯だけではなく牛乳も使って、鍋で煮出して作るもの。紅茶協会のハウツー貼っときますね。


7: ジャスミンとベルガモットのダージリン

 価格:2,400円/80g(10gあたり300円)

 ザッハブレンド。ザッハトルテを生み出したホテルで出されているフレーバーティー。ベクトルは概ねアールグレイなんだけど、爽快感のレベルが違う。ジャスミンだけじゃないと思うんだけど……。
 紅茶としての完成度がかなり高いからフレーバーティー好きなら試していいと思う。


8: サバラガムワ

 価格:1,231円/60g(10gあたり205.1円)

 サバラガムワはスリランカの地名。セイロンティーのひとつ。
 ルフナと同じく標高低め。味も似てる。
 農園ごとにどうこう言えるほど飲み比べたわけじゃないので、商品ページはリンク貼ってない……けど、買うならTEAPONDMITSU TEAがいいと思う……んだけど、サバラガムワのお茶ってCTC製法かBOPのばっかりで難しい。ネルソンズでもBOPだったし……。
 飲んでないので胸張って紹介するわけじゃないけど、コレは美味しそう。


9: シャルドネフレーバーのコールドブリュー

 価格:680円/50g(10gあたり136円)

 コールドブリューは水出しの意味。水と茶葉を入れて冷蔵庫に入れて8~12時間くらい。

 これは諸説ある。作者メモにはファミマのボトル紅茶って書いてあった。その場合、1本113円。手軽だし試してみてね。まぁまぁ美味しいけど、香料がちょっと強めなのが私は気になる。
 ルピシアのやつを買うなら、寝る前に仕込んで起きてから飲むとちょうどいい。


10: テドゥルヌ

 価格:3,348円/100g(10gあたり334.8円)

 英語で書くとTea the Luna。上海の夜空をイメージした紅茶ということらしい。バニラ、柑橘、スパイスな感じ。
 芸術のような美味しさ。日常飲みに適するわけじゃないけど、特別感が強く、飲むたびに嘆息する。すげ~~~~のでぜひ飲んでみてほしい。ミルクティーで。いいでしょ、夜空を白く染めても。


11: ジュテーム

 価格:691円/21g/7TB(10gあたり329円)

 バニラとキャラメルの香り。フランスの紅茶商のブレンド。
 キャラメル系フレーバーの最高峰。ミルクティーにして飲むと美味い。
 特に言うことない。手軽に試せるしぜひ飲んでみてほしい。砂糖はお好みで。


12: ネパール ミストバレー農園 ファーストフラッシュ

 価格:1,620円/25g(10gあたり648円)
 価格:1,458円/50g(10gあたり291.6円)

 TEAPONDは毎年ミストバレー農園さんの茶葉入れてるからたぶんここのだと思う。値段が倍ぐらい違うけど、栽培してる種とかその年々の出来とかで変わってくるので、それはそれ。いっそ飲み比べてみると良いかもしれない。
 ネパールは傾向としては1のニルギリと似ていて、ホッとするタイプのお茶。でも香りの華やかさとかはネパールのほうが上かなぁ。
 ネパールが好きならニルギリとかカングラとかそういう紅茶も好きだと思います。


13: アッサムのミルクティー

 価格:2160円/50g(10gあたり432円)

 ほんと~によくわかる。彩度さんは良いチョイスをする。チョコみたいな強めのお菓子に合わせるならアッサムのミルクティーだよね。
 アッサムを濃いめにいれる、以上の情報がないのでここからは私の好みだけど、やっぱり味と香りの両立を試みるなら、セカンドフラッシュかオータムナルになると思う。
(アッサムのクオリティシーズン――美味しい茶葉が取れる季節は3回あって、それぞれファースト、セカンド、オータムナルと呼ばれている。後半に行けば行くほど味と香りが強くなる)。
 ので、価格はそれに合わせている。

 実際Gclefでお茶買うとよくわからん値引きが入ってたいてい20%オフかそれ以上になるので、実際はもう少し安い。



多すぎ! まとめて

 知らーん。情報はまとめるが、そこから先は個々人の好みだ。
 もてなすために用意してくれた紅茶なんだからどっから触ったっていい。

一番右の単位は 円 。

 とはいえ、いくつか方針は示してみる。

 とりあえず、フレーバーはどこからでも気軽に手をつけてみていい。自分の好きな香りかも! と思ったらそこから行こう。バニラならテドゥルヌ。キャラメルならジュテーム。ジャスミンならザッハブレンド、カカオならチョコレートトリュフ……みたいに。

 ノンフレーバーの紅茶単体では違いとかよくわからないと思うし、買うならいくつかまとめて買ってみるのがいいと思う。まずは自分の好きな味を見つけよう。

 ティーバッグとリーフの間に貴賤はないけど、リーフに対応できるようになると試せる茶葉が増えるからまずはポットを買おう。そこから先はゲームに出てきた紅茶とか、友人のオススメとか、そういうところから広げればいい。

 興味があるなら英国展とかそういうイベントに行ってみてもいい。目が眩むほどの茶葉に出迎えられるぞ。


 どちらにせよ、手を出してみないことにははじまらない。彩度さんが用意してくれた紅茶なんだから、好き嫌いと別に飲むこと自体に意味があるだろう。気軽に手を付けて思いを馳せればいい。さんはいらないよ、なんて苦笑されるところとか。



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