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【MV会員インタビュー】山田崇さん 〜「誰かのNEXTになる」MVで叶える人生のアップデート術〜
自己紹介を兼ねて、これまでのお仕事や活動内容を教えてください。
山田崇です。株式会社ドコモgacco EduWork事業開発室長をしています。
現在49歳で、妻と5歳と2歳の男の子の4人家族です。
子どもたちが成人する頃には、もう60歳をこえているんですよね。だからこそ常に暮らしや働き方をアップデートしていく必要があると考え、24年間勤めた公務員を辞めて、3年前に現在の会社に転職しました。
人生100年時代の今だからこそ、社会人向けの教育や学びと実践機会を提供する事業に取り組んでいます。
そのほか、信州大学の特任教授として学生への講義も担当しています。
公務員時代には、多くのメディアから取材を受けていたと聞きました。
新卒で長野県塩尻市役所に就職し、個人で塩尻市を盛り上げるための活動にも注力していました。
中でも「活気がなくなった商店街を再び元気にするには?」と考えて始めた空き家プロジェクトは大きく広がり、おもしろいことをしている公務員がいるぞとメディアにもよく取り上げてもらいました。
「◯◯なのだ」の◯◯の部分にさまざまなものを当てはめて、お掃除なのだ、朝食なのだ、ワインなのだ、といったイベント開催を継続していたら、2019年には「日本一おかしな公務員」(*1)という本まで出版できました。
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MVに入会しようと思ったのはなぜですか?
公務員時代、塩尻市でインターンシッププログラムを開催しており、そこに講師として羊一さんが参加してくれたことがあるんです。羊一さんの代表作でもある「1分で話せ」の本が出版されるより前のことで、もう数年のお付き合いになります。その後も、いくつかのイベントをご一緒させてもらい、ご飯を食べながらプライベートな話をした時もありました。そんなご縁が続き、MV発足の経緯も知っていたので迷わず入会を決めました。
MVへの入会は自然な流れだったんですね。
そうですね。今思えば、羊一さんのコミュニティ作りの様子を間近で見ることで、エネルギーを分けてもらいたかったのかもしれません。
民間企業への転職2年目となり、「日本一おかしな公務員」のイメージを早く脱却したいと焦っていた頃でもありました。
そんな時に、50代半ばでもなお新しい挑戦を始める羊一さんを見て、俺も頑張らなきゃ!と思えたんです。まずは1年やってみようという決意の意味も込めて、1年分の会費をまとめて支払いました。
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入会2年目に入りましたが、継続を決めた理由は?
このコミュニティに可能性を感じたからです。
MVがスタートしてすぐ、「塩尻のワインをみんなで飲もう」というイベントをやらせてもらいました。チャレンジ精神旺盛な人たちが集まってくれて、この環境はきっと私自身を鼓舞してくれるだろうと期待が高まったのを覚えています。
1年間過ごしてみて、本当に良い環境だと確信できました。
羊一さんやメンバーはもちろんのこと、運営チームの熱量も高く、コミュニティマネージャーのきめ細やかで心地良いサポートは最高です。
MVは、自分のこれからを考えて実践していける場所だったので続けることにしました。
MVの信念は「全力に、全力で、応える」です。「全力」を山田さんなりに定義すると、どのような表現になりますか?
自己決定と自己責任です。
MVで使っている全力とは、単に持っている力のすべてを出し切るという意味だけではなく、自分で選んで決めたからこそ自分で責任を持って取り組める、すると自然と全力になってしまうよね、というニュアンスを含んでいると思います。
たとえば、あまり気が進まない頼まれごとを嫌々こなすのではなく、今から3時間はこの人のために時間を使うぞと決めて取り組んだとします。これも自己決定と自己責任ですから、全力と言えるのかなと。
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ズバリ、山田さんが、いま全力で取り組んでいることを教えてください。
自己紹介でお話しした社会人向けの教育プログラムとして提供している「リベラルアーツ思考ビジネスプログラム」(*2)
と「地域越境ビジネス実践プログラム」(*3)の2つは、まさに全力でやっています!
これらはリカレント教育や次世代リーダーの育成にかかわる事業で、持てる力を50%ずつ分配しているのではなく、どちらにも120%の力を注いでいる感覚です。
私は30代で尊敬する先生と出会えたことをきっかけに、社会人の教育分野に興味を持ちました。やりたいと思っていた教育分野を任せてもらえて本当に嬉しいんですが…これがまた大変で、つらいときもあるんですよねぇ。
え、つらい!?ずっと笑顔でお話しされている印象です。これも自己決定と自己責任なのでしょうか。
ネガティブな意味でのつらさではなく、うまくいくか分からずドキドキするというのが正しいかもしれません。
「地域越境ビジネス実践プログラム」(*2)は、都市部企業の社員が期間限定で全国の地域企業の一員となって課題解決をしていく研修プログラムです。
実は、公務員時代にも似たようなことをやっていましたが、私自身の立ち位置が変わり、民間企業側からのアプローチの難しさを感じています。
でも、教育分野は、やはり自分がやりたいことそのものです。私はよく、ヘッドハンティングされたのかと聞かれますが、自分で履歴書を出し、採用面接を受けて今の会社に転職しました。
やりたいことに挑戦できる機会があるって、めちゃくちゃ恵まれていますよね!
MVのキャッチコピーは「Guide to the NEXT」です。山田さんのNEXTについてお聞かせください。
私のNEXTは、「私自身が、誰かのNEXTになる」です。
少し前までは「転職したからには、日本一おかしな公務員のイメージを外さなきゃ」と思っていました。
でも今は、過去の肩書きを上書きするのではなく、受け入れて進んでいこうと考えるようになりました。
公務員だった山田崇、空き家プロジェクト運営をしていた山田崇、民間企業へ転職した山田崇、これらの自分を掛け合わせることで、より新しく、より楽しい生き方へとアップデートできるのかなと。
今後は、場所も暮らしも働き方も、自由に選べる人がもっと増えるのではないでしょうか。だからこそ、誰かが私の背中を見てくれた時「こんな生き方もあるんだ!」と知ってもらえたら嬉しいですね。
そんな意味で、「誰かのNEXTになりたい」と思っています。
*1
「日本一おかしな公務員」AI化プロジェクトその裏にある実践的メソッドと壮大なビジョン(日経BP総合研究所)
*2
リベラルアーツ思考ビジネスプログラム(株式会社ドコモgacco)
*3
ドコモgaccoとNTT Com、都市と地域を「人材育成」で繋ぐプログラム『地域越境ビジネス実践プログラム』を提供開始(ニュースリリース)https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2024/0730.html
ライター:仙台りん
コーディネーター:宮本恵理子
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山田崇さん プロフィール
![](https://assets.st-note.com/img/1729598598-ALyjY1bWSzZXHm57BgQK9wpJ.png?width=1200)
長野県塩尻市出身、現在は東京と塩尻での二拠点生活。
千葉大学工学部応用科学科卒業後、1998年塩尻市役所入庁。シティプロモーション、地方創生、関係人口創出を担当し、塩尻市が抱える地域・社会課題解決を官民連携により推進。 「日本一おかしな公務員」著者(2019年6月 日本経済新聞社)
「テクノロジーによる学び体験で誰もが自信をもって自分の人生を選べる世界を」というパーパスに共鳴し、 2022年4月よりNTTドコモグループの教育事業会社へ転職。人生100年時代の学びが体験できるオンライン動画学習サービス「gacco」、DX時代の新しい企業研修を提供する「gacco for Biz」、ビジネス創造力を養う「リベラルアーツ思考ビジネスプログラム」の設計・開発を推進。
2024年4月からは、「学ぶ×働く×AIで都市部と地域をつなぐ」新たな事業「地域越境ビジネス実践プログラム」を担当。EduWork事業開発室長/CLO(Chief Learning Officer)