工事進捗を見える化~ドローンと動画の活用で差をつける建設DX~
建設業界でDXという言葉を耳にする機会が増えてきました。しかし、具体的に何から始めればいいのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。私は30年以上映像に携わってきた経験から、建設業界のDXには「動画による見える化」が最適な入り口だと確信しています。
今回は、特に工事進捗の可視化に焦点を当てて、ドローンと動画を活用した効果的なアプローチをご紹介します。
なぜ今、建設現場に動画が必要なのか
私が建設業界向けの映像制作を始めたのは約5年前のことです。テレビ局で10年以上ディレクターを務めた後、独立して映像制作会社を運営していましたが、あるとき建設会社から「現場の進捗状況を効果的に伝える方法はないか」という相談を受けました。
実際に建設現場に足を運んでみると、月次報告や所長会議での資料作成に多くの時間が費やされていることが分かりました。写真を撮影し、データを整理し、PowerPointにまとめる。この作業の繰り返しです。「これなら動画を使えばもっと効率的になるはず」。そう確信した私は、ドローンを使った撮影と、AIを活用した編集手法を提案しました。
ドローン×動画がもたらす革新的な進捗管理
建設現場の進捗管理におけるドローン活用のメリットは計り知れません。高所からの俯瞰撮影により、工事の全体像を一目で把握できます。さらに、定点観測を行うことで、時系列での変化も明確に記録できます。
私が実際に手がけた案件では、月1回のドローン撮影を行い、その映像を編集して動画を作成しています。この方法を継続すれば、半年間の工事進捗をわずか30秒で示すようなタイムラプス映像も作ることが可能となります。
従来の写真による報告と比べて、動画には決定的な違いがあります。それは「ストーリー性」です。工事の開始から完了までを一本の映像で見せることで、関係者全員が同じイメージを共有できます。これは建設DXにおける大きなブレークスルーといえるでしょう。
また、写真と動画では情報量が圧倒的に違います。動画でアーカイブしておくことで多くの情報を残すことが可能となります。
最新技術を活用した効率的な映像制作
「動画制作は難しそう」という声をよく耳にします。確かに、私が映像制作を始めた頃は、8ミリフィルムで撮影し、フィルムを切って貼って編集するという気の遠くなるような作業が必要でした。しかし、今は違います。スマートフォンとAIがあれば、誰でも手軽に高品質な動画を作れる時代になっています。
例えば、最新のAI編集ツールを使えば、撮影した映像を自動で整理し、最適な尺に編集してくれます。テロップの自動生成も可能です。私の経験では、従来3日かかっていた編集作業が、AIを活用することで半日程度まで短縮することも不可能ではありません。
さらに、生成AIを活用することで、ナレーション原稿の作成や、BGMの選定も効率化できます。ただし、ここで重要なのは「人間の目による最終チェック」です。AIはあくまでも補助ツールであり、最終的な判断は人間が行う必要があります。
成功事例から学ぶ効果的な活用法
ある土木工事現場では、月次報告にドローン映像を活用することで、工事の進捗状況を発注者により分かりやすく伝えることができるようになりました。特に、地形の変化や構造物の建設過程など、平面図や写真だけでは伝わりにくい部分を、動画で立体的に示すことで、理解度が大幅に向上しました。
また、建設会社の社内報告でも、動画活用の効果は顕著です。従来の写真と文章による報告書に比べ、動画による報告は短時間で状況を把握でき、会議の効率化にもつながっています。
始めるための具体的なステップ
動画による進捗管理を始めるには、まず小規模なプロジェクトから試してみることをお勧めします。私は大学でビジネス学部の非常勤講師も務めていますが、学生たちにも「まずは身近なところから始めること」を説いています。
最初は、スマートフォンでの撮影から始めるのがいいでしょう。基本的な撮影のコツさえ押さえれば、十分に実用的な映像が撮れます。その後、徐々にドローンやAI編集ツールを導入していくことで、無理なく導入を進められます。
未来の建設現場のために
建設業界のDXは、まだ始まったばかりです。しかし、動画による可視化は、その第一歩として非常に有効な手段となります。私は高校時代から映像制作に携わり、アナログからデジタルへの変革期を経験してきました。その経験を通じて、技術の進歩が私たちの働き方をいかに改善できるかを実感しています。
これからの建設業界では、従来の方法に固執するのではなく、新しい技術を積極的に取り入れていく姿勢が重要になります。動画やAIは、決して人間の仕事を奪うものではありません。むしろ、私たちがより創造的な仕事に集中するためのツールとして活用できるはずです。
建設現場の進捗管理において、動画活用はもはや選択肢ではなく、必須の要素となりつつあります。この流れに乗り遅れることなく、まずは一歩を踏み出してみませんか。私たちは、映像の力で建設業界の未来を切り開いていけると信じています。
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