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建設現場の映像撮影で大切なこと~プロの視点から~

皆さん、こんにちは!映像ディレクターの柵木です。今日は建設現場での映像撮影について、私の30年以上の経験から得た気づきをお話ししたいと思います(^^)

なぜ建設現場の映像が必要なのか

建設業界でのDX推進が加速する中、映像記録の重要性が日に日に高まっています。現場の進捗管理、安全教育、技術継承など、映像には様々な可能性が秘められているんです!
私が建設業界の映像制作に携わるようになったきっかけは、あるゼネコンさんからの依頼でした。「現場の様子を分かりやすく記録したい」という声を聞いて、これは建設業界の未来に貢献できる大きなチャンスだと直感したんです。

撮影の基本:見る人の立場で考える

建設現場の撮影で最も大切なのは、「誰のために、何の目的で撮影するのか」という点です。これは私がテレビ局時代に叩き込まれた基本中の基本なんです。
例えば、工事の進捗を記録する場合。現場監督さんが見たい情報と、施主さんが知りたい情報は全く異なります。監督さんは細かい作業の精度や手順を確認したいかもしれません。一方、施主さんは全体の進み具合や完成度を知りたいはずです。

映像は「記録」ではなく「伝えるツール」

よく現場で聞く声に「とにかく記録として残しておきたい」というものがあります。でも、ちょっと待ってください!単なる記録なら、スマートフォンで撮影した動画でも十分かもしれません。
でも、本当に伝えたいことは何でしょうか?
現場の安全管理の徹底具合?工事の品質の高さ?職人さんの確かな技術力?これらを効果的に伝えるには、しっかりとした撮影計画が必要なんです。

プロの技術:安定した映像を撮る

建設現場での撮影で最も難しいのが、安定した映像を撮ることです。私が初めて現場に入った時、重機の振動や足場の揺れに苦労しました(笑)
安定した映像を撮るコツをお伝えしましょう。まず、両足をしっかり開いて重心を低く保ちます。カメラは両手でしっかり持ち、呼吸を整えます。そして、撮影したい対象物を見つけたら、その周辺も含めて広く構図を取ります。

ドローン撮影のポイント

最近の建設現場では、ドローン撮影が当たり前になってきましたね。でも、ただ空から撮ればいいというものではありません!
高度な技術と知識が必要なドローン撮影。私も最初は苦労しました。特に建設現場では、風の影響や電波障害など、予期せぬトラブルが起きやすいんです。
そこで大切なのが、事前の現場確認と飛行計画の立案です。建物の高さ、周辺の障害物、電波状況など、細かくチェックします。そして、どの高度からどんな角度で撮影すれば、現場の状況が最も分かりやすく伝わるのか、しっかり考えるんです。
ドローン撮影は測量とはまた違った目的で飛ばすことになります。「測量で飛ばしているので映像も平気!」と考えるのは少々乱暴とも言えます。以前、いただいたドローン素材を編集するお仕事をしたことがありますが、とても編集できるレベルの素材ではありませんでした。
ドローンを飛ばすパイロットは「映像の基本」を知っておく必要があります。他の回でもお話していますが、その基本を知っておかないとあとから見返した際に「使えない!」と驚くことになるのです。
映像の基本が気になる方はまずこちらの記事を参考にしてください。

映像は「物語」を語る

建設現場の映像には、必ず「物語」があります。それは、プロジェクトの始まりから完成までのストーリーかもしれません。あるいは、職人さんの技術や思いを伝える物語かもしれません。
私がテレビ局でドキュメンタリーを制作していた時に学んだのは、視聴者の心に響く映像には必ずストーリー性があるということです。建設現場の映像も同じです。
例えば、橋梁工事の記録。単純に工程を追うだけでなく、その橋が地域にもたらす価値や、関わる人々の思いも含めて構成を考えます。そうすることで、より印象的で説得力のある映像になるんです。

編集の重要性

撮影した映像は、編集によってさらに価値が高まります。私の経験から言えば、良い映像の8割は編集で決まると言っても過言ではありません!
編集のポイントは、見る人の立場に立って、必要な情報を適切な順序で並べることです。例えば、工事の進捗報告なら、全体像→詳細→次の工程という流れが分かりやすいでしょう。

デジタル技術の活用

最近では、AIやVRなどのデジタル技術を活用した映像制作も増えてきています。例えば、BIMデータと実際の現場映像を組み合わせることで、より分かりやすい説明が可能になります。
私自身、常に新しい技術を学び続けています。テレビ局時代にデジタル編集機をいち早く導入したように、建設業界のDXにも映像の力で貢献していきたいと考えています。

これからの建設映像

建設業界の映像制作は、まだまだ発展の余地がたくさんあります。例えば、ARを使った施工管理や、AIによる品質チェックなど、映像技術の可能性は無限大です。
私は、これからも建設業界の皆さんと一緒に、より良い映像制作の方法を探っていきたいと思います。映像には、現場の「今」を記録するだけでなく、未来へのメッセージを伝える力があるのです。
皆さんも、ぜひ映像制作にチャレンジしてみてください。きっと新しい発見があるはずです!分からないことがあれば、いつでも気軽に相談してくださいね(^^)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。これからも建設業界の発展に、映像の力で貢献していきたいと思います!

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