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路上占い師を始めた頃の話。
今日は連休の中日なので、ちょっと休憩。楽しかった路上占いの日々を書いてみよう。
最初は駅前のバスターミナルの近くに場所を構えた。そこには、よく見かける「あなたのインスピレーションで言葉を書きます」というのをやってる男性がいた。見よう見まねで、机代わりの木箱と、アウトドア用のイスを2脚、用意した。
駅前ということもあり、仕事帰りのサラリーマンやOLさんがお客様として来てくれた。そのうち、駅前より商店街の方が人通りが多いことに気がついて、そちらに移動した。
アーケードがある商店街だったので天気を気にしなくていいこと、居酒屋が多く、外で飲んでる人も多い場所だったので(コロナ直前だった)、その中の一角に時折、出没するようになった。
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この話をすると必ず、「すごく勇気がありますね」と言われるが、単に背に腹はかえられなかっただけである。諸事情ですべてのSNSを辞めてしまっていた私は、今更そこには戻ることが出来なかった。そして、私のことをまったく知らない人と交流したかった。
知り合いや友人の甘言は、私の自尊心を満たしてくれる道具ではない。いつまでもそこに甘えて、自分を見てこなかったから、私は何も出来ないのだ。だから今度こそ、ちゃんと他人からのシビアな評価を受け取らなくては。
絵も描いていたけど中途半端、占いの勉強も中途半端、仕事も大して出来ないし、転職歴がありすぎてキャリアとしては何の取り柄もない。こんな自分に、何が出来るのか。
今すぐできることは何だ?
今すぐ、自分がギフトになれることは何だ?
向いていない業種の派遣の事務員として働きながら、毎日、そんなことを問いかけていた。
そこから1週間ほどで「路上占いをやってみよう」と思いつくのだから、問いかけてみるものである。
そんなわけで、アーケード街に辿り着く。
その場所はちょうど一目につく場所だったこともあり、たくさんの人が来てくれた。
そのうち「次はいつやるのか」と聞かれるので、TwitterやInstagramを開設した。
夏場はほろ酔いで歩いてる人が多く、ちょっとした人だかりが出来て、順番待ちが出るようになった。嬉しかった。やっと自分の居場所が持てるようになった。
本当に向いていなかったんだろう。当時の派遣の仕事は早々に切られることになった。大手企業だったが、人数が多いことからオフィスが大きく、駐車場も遠かった。自動車関係の会社だったので、男性ばかりの職場で、よく怒鳴り声が飛び交っていた。仕事内容も機械に疎い自分にはあまり理解できなくて、ストレスが多かった。
そんな反省を踏まえて、自分の苦手な職場環境や条件、要望を細かく派遣会社に伝えて、苦手なものは無理をせずに断った。
次に決まったのは、小さな不動産会社。家から近く、通勤もしやすい。慣れるまでは時間がかかったが、慣れてしまえば締切さえ守れば、自分の裁量で仕事が進められる。気は楽になった。
そこからはコロナ禍に突入したので、少しずつ頻度は減っていったが、その代わりBarで占いさせてもらったり、Twitterなどでお客様が来てくださるようになった。そして、絵描きの活動も並行してスタートしたため、現在のような「絵描き/占い師」というかたちに落ち着いた。
そこから数年が経ち、昨年までは割と絵描きの方がメインになっていたが、タロット講座をスタートするにあたり、改めて占いのツールとしてのおもしろさを感じるようになった。
真理は日常にある。それが見えるかどうかはその人の目による。日常のいろいろな出来事に真理を見出す視点を養うのが、今回の講座の目的でもある。「占い師にはならないから」と言わず、今回の講座を自分が自分らしく生きていくための補助ツールを得るものだと考えてみて欲しいなと思う。
あなたの人生が、より豊かに、より創造的に生きられますように。
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