【ビルボード分析】INI「Password」 2022.08.29.~2022.09.04.【09.07.発表分】
Billboard Japan Hot 100
2022/08/29〜2022/09/04 (9/7発表)
最終予測 ※9月7日午前更新
Billboard JAPAN Hot 100
INI / Password 4677.6pt(予測11-13位)
■DL数は2ndのフィジカルリリース翌週の値を参考に感覚で予測
■STはコンサート出演、AWAの再生回数に対する係数処理を考慮して予測
■YoutubeはMV,PV,DPの再生回数を抽出
■ラジオ、Twitterは2ndのフィジカルリリース翌週を参考に予測
ダウンロード指標について
オリコンデイリー(デジタル単曲)は全日20位圏外、フィジカルリリース週を超えるとダウンロードは急落する傾向あり。
ストリーミング指標について
先ヨミデータ(8/29〜8/31集計)時点では、ストリーミング Top10には入っておらず、今週も引き続きAdoの楽曲が10曲中6曲ランクインでほぼ独占状態を継続中。IVE「After LIKE」が272.2万回再生で6位のため、11位以下の再生回数はおそらく250万回再生以下と予測。INI「Password」については、記事での言及なし。
ラジオプロモーションが強化されたフィジカルリリース週でも、週間15位着地であったため、今週はもう少し順位を落とすと予測し、AWAの係数処理も見込んで1日46万再生のペースで予測。
動画指標について
今週も引き続き、純粋に再生回数分がポイントに加算されると予測。Youtubeで公開されている、Music Video、Performance Video、Dance Practiceの3動画の再生回数を抽出しています。
ラジオ指標について
前回の2nd「CALL119」フィジカルリリース翌週のポイントと、MINIラジオさんが発信されているオンエア情報を参考にポイント予測。(2ndは400pt予測で着地)
ラジオ指標はビルボ対象局でのOAまた聴取率によってポイントが大きく変動するため、上振れ・下振れの可能性もあり。
結果分析 ※9月12日更新
Billboard JAPAN Hot 100
INI / Password 12位(🔻11) 4,596pt
前週ポイント 15,575pt 前週比 29.5%
フィジカル 4位💿 ルックアップ 17位🔁
Twitter 1位🕊 ラジオ 13位📻 ダウンロード 圏外📥
ストリーミング 31位🎧 Youtube 57位📺
■CD売上はBillboard 公式発表を参考
■DL/ST再生回数はオリコンとChart insight構成比参考にptを算出
■YoutubeはMV再生回数はMV,PV,DPの再生回数を抽出
■Twitter/ラジオはChart insight構成比参考にptを算出
【主な分析乖離部分】
・ストリーミング
322万回予測→304.1万回(Chart Insightから仮算出)で着地(▼17.9万回減)
1,738pt→1,642pt(▼96pt)
先ヨミにて圏外だったため、10位までの実再生回数と前週の再生回数を参考に感覚値で予測。予測よりも伸び切らず下振れ。
・ラジオ
7位予測→13位で着地
450pt予測→490pt(Chart Insightから仮算出)で着地(▲40pt)
※ラジオの週間放送回数は45回(※MINIラジオさん参考)
順位は下振れしたものの、獲得ポイントは上振れという結果になった。今週も引き続き、リクエストも含めて多くの放送局でOAを獲得。聴取率やラジオの放送地域などの影響もあり。
・ルックアップ
10位予測→17位で着地
74pt予測→49pt(Chart Insightから仮算出)で着地(▼25pt)
順位、獲得ポイントともに予測より下振れ。引き続き、CDの売上は好調だったが、ルックアップ率が伸び悩んだことにより、今週のCD売上は特典(シリアルコードなど)目的の購入が多いことが分かる結果といえる。
分析結果
・CD
前週737,348枚→25,872枚(▼711,476枚)
9,894pt→1,972pt(▼7,922pt)
※前週比19.9%
フィジカルリリース初週はオリコンのハーフミリオンを目指して、追加での購入が多かったと思われますが、今週は特典会(シリアルコード)目的の購入により一定数の売上枚数をキープしたと見られます。2nd「CALL119」よりも、フィジカルリリース翌週の売上は減少傾向。ただし、前回はリリース日にはオリコンのハーフミリオン達成済だったため、初週の追加購入が少なかった分、翌週に追加購入した人も多かったと予測できます。
また今回は特典会の応募期間が短かったため、すでに2次の応募期間まで終了しています。そのため、今週以降の売上はほぼ純粋な新規ファンによるCD購入になってくるのではないかと思います。
・ルックアップ
371pt→49pt(Chart Insightから仮算出)(▼322pt)
※前週比13.2%
ルックアップ率がCDの前週比よりも6.7%低いということは、初週よりも今週のほうが「CDを買った人が、実際にCDを読み込んだ率が低い」ということが分かります。また、購入したCDがルックアップされていない=聴く目的ではないということの証明になります。また、今週は1次締切分の特典会(ヨントン、サイン会、ショーケース)の当落が出たため、9月5日の2次申込締切前の買い足しも発生したと考えられ、よりルックアップ率を落とす結果となったと考えられます。
・ダウンロード
前週6,429DL→350DL(▲6,079DL)
771pt→42pt(▼729pt)
※前週比18.3%
翌週のDL急落は1stと2ndも同じ傾向であったため、ほぼ予測通りでしたが、これにより改めてINIのデジタルの弱さは、課題点として変わっていないということが分かりました。それでも、2ndの時よりは少しDL数は伸びている状況もありますので、INIのことを楽曲から興味を持つ人も、これから少しずつ増えていけば良いなと感じています。
・ストリーミング
前週461.5万回再生→304.1万回(▼157.4万回減)
2,492pt→1,642pt(▼850pt)
※前週比65.9%
ストリーミング再生回数は、フィジカルリリース翌週でも激減は回避しました。しかしながら、ストリーミングの再生回数が翌週に急落するということは、フィジカルリリース週の再生回数の水準は、ファンダムの支えあってこその再生回数であったことも分かる結果となりました。
ただし、Billboard JAPANが発表したストリーミング再生回数とオリコンランキングが発表したストリーミング再生回数の乖離がより小さくなっていることから、継続的に主要ストリーミングサービス(Spotify、Apple Music、Amazon Musicなど)で音楽を聴いている人が、以前よりも定着してきているということも分かります。
先々週(8/15-8/21)分は、ビルボ再生回数÷オリコン再生回数=81.2%
先週(8/22-8/28)分は、ビルボ再生回数÷オリコン再生回数=89.7%
今週(8/29-9/4)分は、ビルボ再生回数÷オリコン再生回数=95.9%
数字だけで見ると、2ndよりもファンの熱量が下がった、母数が減った、など心配をしたり、ネガティブな感情が生まれがちですが、私はあくまでもポジティブに行きますよー!これも良い傾向ですよね、と思っています。
ファンダムの熱量だけで、グイグイ上位に押し上げて「イエーイ!!!」って内輪で喜んでいるよりも、市場シェアの高いストリーミングサービスで楽曲を聴くことを習慣づけて、順位的には下がったように見えるかもしれないけれど、今の現状に見合った順位でコツコツと、プレイリストに入るように努力をしたり、少しずつ世間に認知してもらうためのアクションを起こせている、今のほうがとても有益な応援をしているのでは!?という、超個人的ポジティブ解釈でございます。
これは余談ですが、私も2nd期間くらいまでは、Billboard JAPANのチャートポリシーの度重なる変更やチャート分析者などの熱狂的なファンダムの行動に対してのネガツイを見かけると腹が立っていましたし、「なんで好きなものを上位に上げたいと思ってるだけなのにいちいち文句言うの💢好きにさせて💢」みたいな過激派思考回路のオタクでした。しかし、物事の外から俯瞰して見るということを意識していけば、もっと新しい世界や考えが広がっていきます。チャート分析者たちは「本当に大衆的に流行っている曲をランキングとして可視化するためには何が最適なのか」を基準に、ただ討論しているだけなので、新しい世界や考えを知り、理解するということは、新規ファン獲得に向けて、もっと具体的に筋の通った行動ができるようになる、良いきっかけになるはずです!!!
・ラジオ
1,535pt→490pt(Chart Insightから仮算出)(▼1,045pt)
※前週比31.9%
フィジカルリリース週を終えても、ラジオの指標は高ポイントに繋がりました。コメント出演などのラジオへのプロモーションの継続と、先週のランキング1位による放送、リクエスト放送も多かったと感じています。
OA回数は45回!(※MINIラジオさん参考)放送回数は2ndの「CALL119」よりも微減しましたが、ポイントは微増したため、放送地域や聴取率などの影響は大きいかと思います。今後もいっぱいリクエストしながら、OAされたラジオを積極的に聴いていきましょう!!!
・YouTube
261pt→150pt(▼144pt)
※前週比57.4%
動画指標は20位→36位→57位と毎週ランクダウン。(2nd「CALL119」時、フィジカルリリース翌週は動画指標49位でした)
INIの動画指標の特性上、毎回フィジカルリリース週以降は、動画再生回数は減少し続ける傾向にあります。これは、Performance VideoやDance Practiceなど全てリリース前に公開されることが多く、リリース後に同楽曲に対する動画の公開が少ないことに要因があるかと思います。またINIの特性としては、INI公式チャンネルだけではなく「STUDIO CHOOM」や「KCON official」でも同楽曲の関連動画が出ることも多いため、再生回数が割れやすい部分があります。
ここからは個人的な見解ですが、INIの運営さんは動画指標に対するプロモーションについては『Billboard JAPANのフィジカルリリース週に照準を合わせて、何か対策をしているわけではない』と感じています。Music Videoに対して『再生公約』を発表し、同楽曲の関連動画(Performance VideoやDance Practice)を複数公開しているので『Billboard JAPANを意識していない』わけではありませんが、タイトル曲のMusic Video公開と先行デジタルリリースを同日にしていることから、先行デジタルリリース週の『Billboard JAPAN Hot 100を特に意識している』と言えるでしょう。
結果としては、先行デジタルリリース週に Billboard JAPAN Hot 100 9位 を獲得しています。
・Twitter
250pt→250pt(▲10pt)
※前週比100%
今週もTwitter指標は継続的にポイントキープしています。
最後に
今週も安定で分析結果の更新がとてもとても遅くなってしまいましたが、書きたいことがいつもいつも多いので困ってます。MINIのみなさま、フィジカルリリース翌週も本当にお疲れさまでした!2週連続10位以内連続は叶いませんでしたが、Billboard JAPAN Hot 100 12位おめでとう~!!!
初登場から、9位(先行デジタルリリース&MV公開)→17位→1位(フィジカルリリース)→12位と推移していますので、今後はどのくらいの期間50位圏内に残っていくかという部分を見ていくことになりそうです。
フィジカルリリース週以降、CD売上が主要な獲得ポイント指標になっているので、ストリーミング・Youtubeの再生回数、ラジオなどの長期継続の効果が大きい指標の減少率によっては、次の発表で30~40位くらいまで順位が落ち込む可能性もあります。
とはいえ、順位や数字だけが大切なわけではないので、これからもみんながそれぞれの一番楽しい形で推し活を継続していけたら良いなって思います。INI自身が彼らの持っている人柄や真摯な姿勢で、着実にお仕事を獲得していますし、数字だけでは物事は測れないという証明をしてくれていますからね。個人的には、あと2週間くらいは3rd期間のファンダムの盛り上がりと余韻を楽しみたいので、50位圏内にいてくれると良いなーと思いつつ、INIのツアーの詳細発表を全力待機しております。そして私は最近、尾崎匠海のドラマ情報も気になりすぎて夜しか眠れません。
今回の3rdはオリコン初週50万枚悔しくも達成できなかったですが、メディアによっては「オリコン初週約50万枚」や「Billboard JAPAN初週73万枚」と表現してくれていて、ファンダムの努力は決して無駄になっていないなと実感しています。
今週も長い記事を更新しちゃいましたが、こうやって気持ちを整理しながらINI好きだな~って想いを馳せる時間がとても好きなので幸せです。これからも推し活楽しんでこ!!!
下記、記事を参考に分析データを作成しています。
2022.09.07.
Susan