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月刊Fict.novels表紙 2025年2月号

月刊Fict.novels(フィクションノベルス)は創作系文芸デジタル同人誌です。SF、ハードボイルド、ファンタジー等盛りだくさんの内容でお届けします。毎月1日発行です。

今月の作品

ただ恋をしただけ(後編)/マナリ
緑色の海/マナリ
調律師アリシア(最終話)/佐丘昭美
ダークネスブロック/高村龍一
機械都市の逃亡者(最終話)/山崎奈緒
ワイバーンの影を追え(最終話)/ジェラルドヘイワード







※編集後記
イマジネーションの可能性の追求の場として立ち上げたFict.novelsも第4号となりました。今号で創刊時からの連載作品の内3作が完結し、1作は休載です。新年度に向けて誌面刷新を検討中です。みなさまお楽しみに。

ここで大幅な誌面刷新に至った経緯について説明します。Fict.novelsは個人で出版や編集のようなことができないかという理由で実験的に始めたWEBマガジンで、過去にクリエイターの才能を食い潰すような現場をいくつか見てきた経験もあることから、作家の方々に長く創作活動を楽しんでいただける場所作りということを目標としています。商業誌ではないので複数人での執筆、代筆、AIの併用もOKとしています。しかし現時点でいくつかの問題が生じました。

問題の全てに言及するのはここではやめておきますが、最も大きな問題は、イマジネーションを展開する領域の限界をどこに定めるかということです。人間の刺激や興味を際限なく掘り下げていくとどうなるかは昨今の過激すぎるバラエティ番組を見れば明らかですし、イマジネーションを具現化した革新的な発明や研究成果は兵器転用されることもあります。本誌連載作品にも暴力描写が多いものがあります。作者からすると単なるエンタメですが、まさかと思うようなことをそのまま間に受けてしまう読者がかなり多いのだということを思い知る機会がありました。その後剣と魔法の世界の戦いが暴力描写に当たるのではないかとの意見も実際にあり、残念ながら、イマジネーションの可能性の追求の限界点を、現実の世界で自然に起こりうる、人間の自由や尊厳を侵害しない範囲内とすることにしました。AIで執筆している作家についても、本誌掲載作品はその点を基準に作品作りをお願いしたいと思います。

今後も作家の皆さんには楽しい創作を、読者の皆さんには癒しと感動をお楽しみいただければと思います。

2025.01.01 愛文堂編集部 木庸

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