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月刊Fict.novels表紙 2025年4月号

月刊Fict.novels(フィクションノベルス)は創作系文芸デジタル同人誌です。読み物好きに自信を持っておすすめできる厳選した内容の小説をお届けします。毎月1日発行です。

今月の作品

レナ(上巻)/マナリ

※ごく普通のOL、レナはある時ふと思い立ち、自作のキャンピングカーで気ままな放浪の旅にでる。グルメや名所を巡り、人と触れ合う中、この旅で追い求めているもの姿が彼女の心に浮かび上がる。

レナ(下巻)/マナリ

※探し求めていたものを見つけ出したレナの旅はゴールを迎えたかに見えた。しかし彼女は運命を確信するべく、約束の地へ向け再び旅に出る。

青い花/酒田 青

※僕は突然庭に生えてきた小さな青い花を処理しようとして、思いとどまった。たった数日で見る間に伸びてくる青い花が僕の止まった時間を動かし始める。

狼男の夜/酒田 青

※満月の日に狼男化する奇妙な感染症。クラスメートの瀬田君はどうやらそれに罹ったらしい。ある夜、街で偶然狼男化した瀬田君と出会い…。

その声に水色が見えた日/淡園 織葉

※失声症の片桐は、電話越しの相手となら話すことができた。そして彼女には声の色が見えるという能力があった。ただ、間違い電話の彼の声には色がなかった。

終便配達員/淡園 織葉

※四畳半の部屋で宛先の無い手紙を書き続ける僕の前に現れた終便配達員。彼は時間を超えて手紙を届けることができる。宛先の無い僕の手紙の受取人は、バイト先で先日亡くなった甲斐だった。





※編集後記
このマガジンを毎月発行するために、適当な検索でたまたま上がってきた作品も、時々読むようにしている。

さすがに皆さん一般公開されているものなので、全く読むに耐えないような作品や子供の落書きみたいな記事は殆ど無い。面白くためになる作品も数多くあるので、私としては収録作品をもっと充実させてマガジンの認知度を上げ、作品提供してくれている作家のセールスに繋げた方が良いのかもと思う。

しかし過去の文壇、漫画業界を振り返ってみると、キャパシティを超えた知名度やセールスは誰も幸福にしないと言える。

思うに作品をばら撒いた数より重要なのは、いかにその作家の作品を本当に必要としている読者の元へ届けるかである。そのために読者層を絞り込み、読者層の絞り込みのために雑誌のカラーを明確にする。時代の移り変わりに影響されず誰にもある時期必要になる読み物、そういうのを選りすぐったセレクトショップのようなマガジンを細々と継続していきたいと考えている。

2025.02.28  愛文堂編集部 木庸

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