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月刊Fict.novels表紙 2025年3月号

月刊Fict.novels(フィクションノベルス)は創作系文芸デジタル同人誌です。読み物好きに自信を持っておすすめできる厳選した内容の小説をお届けします。毎月1日発行です。

今月の作品

ずっと友達/マナリ

※高校の野球部で知り合った"俺"とリュージ。卒業後、別々の道を歩む二人だったが、時と場所を超え、二人の人生は何度も奇妙に交錯する。

カザン/マナリ

※コロナ禍で外出自粛中の大学生サカキは、ソーシャルゲームのVR空間である少女と出会う。データを介して未来から来たという彼女との出会いが、サカキの人生を一変させる。

あなたへ/酒田 青

※長すぎる片思いを経て、人生も終盤を迎えた今日、"ぼく"が会いにいく"あなた"。老いらくの恋の行方ははたして…。

人間になれました/酒田 青

※今夜も奇妙なバーに珍客が訪れる。客たちはそれぞれ、摩訶不思議な身の上を語りだす。彼らは一体何者なのか。マスターは彼らの話に静かに耳を傾ける。





※編集後記
最近のニュースをみてますと戦争や政治批判、芸能人のスキャンダルなど、平凡に生活している人にとってはどうにもしようがない、暴力的な話題で溢れています。物事の白黒をつけるにも色は見る角度でいくらでも変わるので、そうなると声の大きいものの言い分だけがまかり通ることになります。そういう多数派の正義が豊かさや刺激を長年追求し続けた結果、社会の負の産物が処理できずに蓄積し、今、皆で必死に膿を出しているところなのだろうと思います。

Fict.novelsにおいてもこれまで善悪の戦いを軸としたファンタジー作品がいくつか連載していましたが、強大な悪を打ち負かすのがはたして平和に繋がるのかというところに疑問を感じ、今月号から誌面を一新し、別のテーマで選りすぐった作品をまとめてみました。

これらの作品をたくさんの読者に読んでいただきたいと思う一方で、Fict.novelsが人の興味をイタズラに刺激するような煽りで一つの価値観を読者に強引に押し付ける情報商材にならないよう、編集する際細心の注意を払っています。

読み物は読者の心を治療したり、ケアしたりします。しかしいずれの場合もロジックの使い方一つで読者を傷つけることもあります。マガジンに収録する作品の選別は、私が最も気を使う作業であります。

2025.02.01 愛文堂編集部 木庸

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