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アリレート

みなさんはアリレートという材料をご存知でしょうか?
卓球のラケットに使われてる材料で、樹脂です。


2価フェノールとフタル酸・カルボン酸等の2塩基酸との重縮合を基本構成とする、非晶性の熱可塑性樹脂に属する合成樹脂だそうです。


特性としては、
透明で、全光線透過率は89%とポリカーボネートに匹敵するそうです。
紫外線により樹脂表面で分子がフリース転移を起こすそうで、これは劣化の一種にあたりますが、転移後の分子が紫外線吸収性能を持つベンゾフェノン骨格を有する為、保護層として機能し、転移が内部まで進行せず樹脂全体としては優れた耐候性と紫外線遮蔽性を持つそうです。
降伏伸度が高く、耐衝撃性や耐クリープ性および耐磨耗性に優れるそうです。
高い弾性を持ち、特にばね圧縮からの回復性に優れるそうです。
耐薬品性に優れるらしいですが、強酸やアルカリには侵食されるそうです。
繊維化やフィルム化が容易だそうですが、射出成形時の流動性はやや悪いそうです。
非強化状態で荷重たわみ温度175℃、ガラス転移温度193℃と高い耐熱性を持つそうです。


昔は柔らかくしなやかなアリレートを搭載した卓球ラケットが売られていて、高いコントロール性能と回転性能で人気があったみたいですが、一方で、アリレートは使いやすいが、もっと弾むラケットがほしいというユーザーの要望もあったそうです。
そこで、硬い素材で高反発ですが回転がかけにくい炭素繊維と、柔らかい素材で回転がかけやすいアリレートという相反する性質を持つ2種類の繊維を交織(異なる素材の繊維を1枚のシートに混ぜて織る事)する事で、アリレートカーボンという特殊素材が開発されたそうで、そのアリレートカーボンのラケットが今でも人気があります。


炭素繊維のラケットってめっちゃ弾むから使いにくいんですよねー。
それに比べてアリレートカーボンは程よく弾み尚且つ回転も掛けやすそうなんで使ってみたいです!
でもアリレートカーボンのラケットは普通に1万円以上するんで中々手が出ないです(笑)

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