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結婚相手で人生は変わるのだ!

父が銀行に付き合ってほしいというので、久しぶりに二人で出かけ、昼ご飯は外食した。父は、外食が1年半ぶりぐらいだと言う。
関西人で新しもの好き、社交的で出かけるのが好きな父が、外出を控えているのはコロナのこともあるけど、もっと大きな理由は、母。

1年前、コロナが始まった頃、母は今以上に神経質になって、父はずっと行ってた囲碁の集まりにも行けなくなった。おまけに腰と膝が悪くなった母は、自分の身体に起こる小さな変化もチェックし、生き生きとして不調をみつける。

今日も私が「お母さんのこと、そんなに気にせずに、たまの外食ぐらい、いいんじゃない?」と言ったら、父は「お母さんが死にそうや~言うてるのに、出かけられへんわ。」と言う。

あのね、お母さんの「死にそう」は、死なないから。どんだけ、気、弱いん。母との小競り合いに疲れる父は、できるだけ穏便に済ませるため、もめそうなことはしない、言わない、と決めているらしい。そのわりには母が「お父さんにきついこと言われて耐えられない。」と愚痴る。

人生って、お互いさまかもしれないけど、結婚した相手によって大きく変わるのよね。父も、もっと活動的な女性と結婚していたら、全然違う人生だっただろう。でも、なんだかんだで折り合い付けて、今に至ったわけで。

私も、もっと明るくて緩い人間だった気がする。今は会社の上司か、部活の監督みたいな夫と暮らしているから、一生懸命ノルマをこなそうとする部下か、国体を目指す選手のような人生だ。環境って、怖い。

そんな人生も、悪いことばかりじゃないけど、緊張してるなあ、と思う。
「私は何でここにいるんだろう。」と自分が自分でないような時期もあったけど、最近やっとこれが私の人生なんだろうと思えるようになってきた。

パラレルワールドがあるのなら、もう一人の私がどんな人生を送っているのか、見てみたい気もするのだが。

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