見出し画像

渡鹿野島と○○会館。まだまだ知らないことがいっぱいあるなあ。


仕事が終わって駅近の書店に寄った。時間に余裕があるときは、見たいけど普段ゆっくり見られないジャンルの書棚をぶらぶらすることにしている。その時のぞいたのは、ドキュメンタリーの写真集などが置いてあるコーナー。

そこで目を引いたのが『売春島〜最後の桃源郷 渡鹿野島ルポ』(高木瑞穂・著)だ(ご本人のnote記事があった!)。三重県の港から渡船で数分で着く渡鹿野島(わたかのじま)が、かつて女性の春を売る島だったことは公然の秘密だったという、その歴史と現在の様子が紹介されている。

私の友人にその話をしていたら、突然友人が「思い出した!」と。
伊勢志摩サミットの年、志摩半島に遊びに行こうと旅行会社のカウンターで相談したらホテルはどこも満室。最後に薦められたのが船で渡った小さな島の港にあるホテルだった。私がYouTubeでみつけたノスタルジックな動画を知らせると、間違いない!と。


「私って、島の入り口にしか行ってなかったのね。」
その奥には秘かに語り継がれる島の歴史があり、行政は一つの時代を終えた島をリゾート開発しようと試みたようだが・・・。

もう一つ。
仕事でたびたび通る大きな駅の近くの裏通り。4階建てほどの古い小さなビルの上り口に「○○会館」の立派な看板。地方から出てきた大学生のための県人会がやってる学生寮かなあ、などと思いながらいつも通り過ぎていたのだが、仕事の合間にふと思い出し検索。

インターネットは便利です。でも、めくるめく世界に引きずり込まれそうになり、これ以上行ってはいけないと私にもわかったので中断。女人禁制の会館や寮があることをこの年で知りました。男性諸氏には既に確認済みの情報なのかな。

私の価値観の範囲で知りたくない情報はありますが、こういう哀愁漂う情報は生きているうちに知ることができてちょっとうれしい。これも日本が歩んできた道だ。

まだまだ知らないことがいっぱい。生きているうちに出会える人、モノ、情報って本当に一握りなんだと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?