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「母親は、自分を産んでくれただけでOK。それ以上を求めてはいけない。」
これはヨガの師が言った言葉です。
「母親は私のことをあまり可愛がってくれなかった。」とか「母は何かにつけ干渉してきて鬱陶しかった。」とか、母親への思いは人それぞれでしょう。私の母親はといえば、父と職場結婚をして専業主婦になり、パートなどで働くこともなく、近所で少し習い事はしたけど、そもそも人と付き合うことがあまり好きではない。
それを見ていて嫌だったからというわけでもないけど、私は正反対の気質の人間になりました。母は87歳にもなってまだ、父に対する愚痴を掘り返し、笑いながらだけど父の前で言い放ち、父はマジで不機嫌になり、そのたびに私は「傷口に塩塗り込むとは、このことだな。」とハラハラしています。
スピリチュアルな能力はないけど、「輪廻転生」を信じることで日々精神のバランスをとっている私は、「魂の年齢というのはそういうことなのか。」と合点がいく。
母親だけではない。あなたの周りにもいないですか?いつも無理難題を言ってくる職場の上司。皮肉を言わないと気がすまないお姑さん。気にいらないことがあるとすぐキレるご主人。
外見に惑わされてはいけません。大きな図体をした上司も、キリッと訳知り顔のお姑さんも、亭主関白でエラソーにしているご主人も、表に見えているのは「体」です。たぶん「魂の年齢」は1歳ぐらい。
彼らは前世の課題を持って今生に生まれてきたけれど、まだ2回ぐらいしか生まれ変わっていないから、人との付き合い方、モノの言い方、愛情の示し方・・・知らないことだらけで上手にできないのかも。きっとこれから勉強していくのです。もしかしたら人間として生まれてくるのは初めてなのかもね。上手にできないはずだ。(すごい上から目線でしょ。私、まだまだ悟っていないので。)
反対に「魂の年齢」が非常に高いなあと感じる人がいます。それは高校生でも20代の社会人でも、実際の年齢は関係ありません。考え方や発する言葉が本などからの受け売りではなく、自分の中で消化(昇華)されていて、生意気だなどとは微塵も感じさせない。
「魂の年齢」が低い人にも私は感謝します。あんなに醜い姿を晒し、「人として、こんなことを言ったり、したりしてはいけないんだ。」ということを教えてくれているからです。「この人もまだ勉強中なんだな。今も辛い環境で生きているのかなあ。」と背景が見えてきて、愛おしくさえあります。
「母親」だからといって、みんな子育てが上手なわけではありません。自分の母親に不満があっても、産んでくれただけでお役目完了。あとは自分がどんな人生にしていくか、です。
人生は自分の気持ち次第でどうにでもなる。この逆境は「魂の年齢」を磨くための連続ドラマ。どん底にいるのなら、全体を見渡して何かを少し変えてみる。シナリオは自分で自由に書き換えていいのです。