Part7【勝手な妄想vs根拠ある推測】
TOIECテストのPart7は、「本文の記述に基づいて」A〜Dから「ベストアンサー」を選ぶ試験です。
いわゆるsuggest問題とかimply, most likelyが設問に含まれている問題は「本文中に直接書いてないから推測が必要」としばしば説明されますが、多くの受験生が「本文の記述に基づいて」という前提条件をすっ飛ばして、一般的にはこうだろうとか、読んでて意味わかんないとこあったけど多分こうだろう、という「勝手な妄想」をしてしまって間違えている、という現実がかなりあると思っています。
例えば、
・Main street沿いのカフェが今夏新たにアイスキャンディの提供を始めた
・今年の夏はとても暑い
という客観的な情報がPart7の記事中にあり、
Q. このカフェについて、記事から推測できることは?
(A)今年アイスキャンディがよく売れている
(B)これまでアイスキャンディを売っていなかった
という問題があった場合、正解はBで、Aは不正解となります。
今年の夏暑いんだからアイス売れてるんじゃないの?という推測は、本文にそれとわかる(根拠となるべき)記載があることで成り立ち(ex.来店者の8割がアイス買ってる等)、その記載がない限りその推測はどんなに一般的にはそう言えるだろうと主張しても、本文中にその推測が正しいと裏付けられるだけの根拠がないためAは不正解です(少なくともTOEICという世界においては)。
今年から新たにアイスキャンディの提供始めた→これまで売ってなかった
は本文記事の記載に基づいて根拠を持って推測できるため、問題なくBが正解です。
ただ、この問題でBという選択肢が本文と全く関係ない不正解肢で、CもDも見当違いな選択肢であった場合、Aを上記のかなり無理矢理な推測から正解として選ばざるを得ないことも状況としてはあり得ます(実際かなり少ないケースでしょうけど)。
その場合は他に選びようがないという理由で、無理くり選ぶしかないですが、そこは他との比較です(Bのように本文からより確かだろうと言える選択肢が別にあればAはBに負けて不正解)。
実際には疑義が生じるレベルの問題は作ってこないので、この部分は極論として捉えてくださいね。
・答えのありかは全て本文中にある
・本文から読み取れない一般的概念は捨てる!
TOEIC Part7において我々は、ただただ本文に基づいて機械的に正解を1つ1つ重ねていけばいいだけのことなのです。
文中以上の常識・概念はこの世に存在しないくらいのドライさで文章と対峙する必要があります。
自分の考えを持たない機械であればいいなんて、言われてみたら結構ラクじゃないですか?
TOEICを離れたら、好きなだけ妄想しましょう!妄想バンザイ!!
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