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夢を掴みかけた私の一大決心(36歳編)
現在、50歳目前の2人の子持ちの母親やっています。
毎日に充実感があるのかと問われたら、YESとは言えません…
36歳の時大きな決断がありました。
理容師をしていましたが、ずっとヘアメイクになりたいという夢がありました。
地方都市で27歳まで理容師をしていましたが、28歳でスキルアップと何かのきっかけを掴むため、東京へ行きました。
最初から上手くは行かず、自分の納得行くお店に出会えるまで1年かかりバイトをしながら、絶対にヘアメイクになりたい!との夢だけは諦めませんでした。
充実した日々を送っていたので、そのまま東京にいたかったのですが…家の都合で戻らなければならなくなり、泣く泣く帰って来ました。
その後も諦めきれず、地方都市で理容師以外のスキルを磨こうと、着付け師の資格を取りました。
成人式の着付けや結婚式場での列席者の着付け、花嫁さんの前撮りのお手伝いなど美容に関する事いろいろやりました。
その頃、着付けを学んでた頃の友達(50歳のお姉様)と会う機会があり、私の夢を話したところ
その友達の知り合いにヘアメイク事務所の社長さんがいると教えてくれました。
今まで何度会っても、夢の話しとかした事なかったので、まさかの展開で社長さんを紹介して頂ける事に話がすすみました。
とあるカフェで、社長さんとお話しさせていただける機会を頂き、緊張の中いろいろ聞かれました。
今までの経歴やこれからの事どう思っているのか?
この時もう33歳になっていたので、結婚のことなども…(何年も彼氏いなかったので、結婚はする気はゼロでした。)
たくさんの人間を見てきた方なので、とても鋭い質問を他にいくつもされ、無い頭をフル回転させて答えました。
2時間ぐらい一緒の時間を過ごさせていただき、
社長から
「一度事務所にきてみなさい。」とのお言葉をいただきました。
こちらの事務所は求人などは出さず、人の縁で成り立っていると聞きし、本当に嬉しくて嬉しくて…(事務所の先輩から聞いた後日談)
それからはヘアメイクの先輩(歳下の‥)にレッスンをしていただきながら少しずつ、現場に行かせていただけるようになりました。
緊張し過ぎて胃ではなく、子宮が痛くなるぐらいドキドキした日々。
歳もずっと下のアイドルに怒られたり…
緊張してモデルさん達にビビってたり…
理容師ではなかなかできない経験を刺激的な毎日を送っていました。
できないながらも一生懸命頑張って、少しずつ出来るようになって来た頃…
20代の時にお付き合いしていた彼と13年ぶりに再会しました。
地元の友達の飲み会で会い、まだ結婚していない事、お互いにずっと忘れられずにいた事などを話しました。
思えば…仕事で辛かった時、彼から言われた前向きな言葉とか、些細なことでふたりで笑っていたことそれだけで幸せだったあの頃を思い出しながら、仕事帰りの中央線の終電に乗りながら…
ドリカムの「何度でも」を聞いていたのを思い出した。
何度でも彼の名前を心の中で呼んだら、1万1回目に会えるかな…
とか思いながら、仕事は充実していたけれど心は寂しかった。
この人以上の人が現れなかったから、私結婚を考えず仕事に生きること決めたのです。
出会えたことは嬉しかったけれど、仕事も順調になって来た時だったので、ただ心から喜ぶことができませんでした。
この頃、地方番組の昼間の生放送番組の仕事の話しをいただいていたからです。
彼からのプロポーズも同時期に受け、本当に
〜人生の選択でした〜
社長に全てを話した所、
「あなたが今まで頑張って来たから、13年経って成長した彼と再開できたのです。
お互いが成長し出会うべき時期が今だったという事。
仕事はいつでも出来るけれど、人との出会いはその時を失ったらなかなkあるものでは無いのだから大切にしなさい。
あなたにとって、特別に大切なひとなのでしょうから。」
とありがたいお言葉を頂きました。
「30歳過ぎてから、私のところにヘアメイクなりたい何て来たのはあなたぐらいだったよ。何もできないのに(笑)
だからあなたはどこでも何でも出来るから頑張ってみなさい。
結婚だってそう簡単に出来る事じゃ無いのだから、死ぬまで続けるという努力が必要なのだから、仕事より大変かもしれないね。
あなたは仕事が好きだから…だからチャレンジしてみなさい。
結婚後のあなたはもっと違う味の出る人間になってもっと良い仕事が出来るいるようになるから。」
社長の言葉を頂き決心がつきました。
仕事はキッパリと諦め、結婚という選択をしました。
子供を産むとなれば年齢の事もあるので…(この時36歳…)
諦めきれず思い出しては泣きました。しばらくは
私が担当するはずだった番組も見れませんでした。
その後結婚し、流産などもあって高齢出産になりましたが2人子供を授かりました。
子育てをしていて、仕事をやりたかった気持ちは全て捨てきれてはいませんが、
父が酔った時に
「まさか孫ができるなんて思ってなかったから、じいじって呼ばれるだけで幸せだ。」
と言ってくれたのを聞き、私の選択はコレで良かったのだと確信しました。
子供は2人女の子なので、髪をかわいくしてあげると毎日喜んでくれます。
学校行事の時や発表会の時は、やりすぎなくらいヘアアレンジしちゃうんです…
そうすると、先生やお友達からかわいい〜って言葉頂きます。
それがすごく嬉しいのです。今は娘2人のヘアメイクさんです。