この時期だからこそ飲みたい。おうちで気軽にSpring Feeling。
ども、ならざきです。
とうとう始まりましたよ、イベント部の3月マンスリーイベント。
今回は料理関係のレシピを募集する企画で、その名も『春を待ちわびる』と……まあ、まんまなんですけどね(;´∀`)
料理に関係するものなら何でも募集中なので、
よろしければハッシュタグ
#春を待ちわびる
を覗いてみてくださいませ(●´ω`●)
というわけで。
普段料理とかしない私も『喫茶ならざき』のマスターとして半年以上カウンターに立っていますからね、せっかくだから何かレシピを出せないか……といろいろ考えた結果、じゃあ久しぶりにカクテルの話でもと思いつきまして。
カクテルで『もうすぐやって来る春』をイメージしたものといえばいくつか在りますが、やはり代表的なものといえば『アラスカ』のバリエーションの一つである『スプリングフィーリング』でしょうか。
まずはそのベースである『アラスカ』から紹介を。
(シャトリューズが手元にないので、下手っぴなイラストですみません)
『アラスカ』
ドライジン 2/3(カクテルグラスなら45ml)
シャトリューズ・ジョーヌ 1/3(カクテルグラスなら15ml)
ドライ・ジン、シャルトリューズ・ジョーヌを、氷を入れたシェイカーに入れてシェークし、カクテル・グラスに注げば完成である。(Wikipediaより抜粋)
1920年、ロンドンのザ・サヴォイ・ホテルの名バーテンダー、ハリー・クラドック氏が考案したこのカクテル。
アルコール度数が40度前後あるのでお酒に弱い人にはちょっと厳しいかな、とは思うんですが、『スッキリほろ甘』な感じがけっこうやみつきになるカクテルだったりするのです。
そして実はこのアラスカ、バリエーションが二つほど有りまして。
まず一つ目は、黄色のシャトリューズ・ジョーヌを緑色のシャルトリューズ・ヴェールに変えることでできるカクテル、その名もそのまんまで『グリーン・アラスカ(エメラルド・アイル)』。
蜂蜜の甘味が強いジョーヌからハーブの香り豊かなヴェールに変えることですっきり感が増し、その若芽のようなグリーンと併せてより清涼感が強いカクテルに変化します。
最初はこちらを紹介しようかと思ったんですが……難点がひとつ。
このシャトリューズ・ヴェールって、ジョーヌより10度以上アルコール度数が高くて、お酒に弱い人だと更にアウトなんですよね。
というわけで私が最終的に選んだのが、アラスカの別のバリエーションである『スプリングフィーリング』でした。
『スプリング・フィーリング』
ドライ・ジン 2/4(カクテルグラスで30ml)
シャルトリューズ・ヴェール 1/4(カクテルグラスで15ml)
レモンジュース 1/4(カクテルグラスで15ml)
ドライ・ジン、シャトリューズ・ヴェール、レモンジュースを氷を入れたシェイカーに入れてシェークし、カクテル・グラスに注げば完成である。
――まあ、ぶっちゃけてしまえば、これって『グリーン・アラスカ』のレモンジュース割りですよね(笑)
割っちゃってるのでグリーン・アラスカほど見た目が春っぽくないですけど、いえいえこのカクテル、実は春を感じさせるのは、その香りなんです。
カクテルグラスに口につけると、レモンジュースで抑えられたシャトリューズ・ヴェール特有のハーブの香りが鼻腔をくすぐって、初春の風に運ばれてきた草木を思い描かせてくれるんです。
もちろんレモンジュースを加えることで更にすっきり感が増し、アルコール度数も下がるので飲みやすくなっているという長所もあります。
【余談ですが】
ちなみにこのシャトリューズというリキュールですが、ご存じじゃないかたもいらっしゃるかもなので簡単に説明を。
シャトリューズとはフランスを代表する薬草系リキュールで、19世紀終わり頃には『リキュールの女王』という名も冠されてたそうです。
エリクサー(錬金術で、飲めば不老不死となることができると伝えられる万能薬)の一種で、カルトジオ会の本山グランド・シャルトルーズ修道院で薬として服用されていたものが、フランス革命などの紆余曲折を得て広まっていったのだそうです。
ベースはブランデーですが、そこに120種類以上のハーブを加えて熟成しているため、熟成期間が長い(それこそエリクサーの名がついた『エリクシル・ヴェジェタル』など)ものほどアルコール度数とハーブ香が強くなっているそうで。私はストレートで飲んだことはないんですが、きっと飲んだら色んな意味で身体に効きそうだなぁ……って思います(笑)
というわけで、ぜひ――
――え?
シェーカーも無いのに、手軽にシェークカクテルなんて家では無理、って?
いえいえ、シェーカーがなくても、シェークはできるんですよ。
そこまで本格的な味わいを求めなければ、要するに『氷が入れられる口の広さ』があって『シェークしても中味が溢れず』、『両手でホールドしやすい』容器が有れば良いだけのことですからね。
例えば、最近よくコンビニなどで見かける、口の広いボトルタイプのコーヒー缶とか(400mlタイプがお勧め)ステンレス製の水筒なんかでもOK。
中には広口の瓶を利用する人もいらっしゃるようです。
【参考】シェーカー無しで作る家飲みカクテルhttp://videotopics.yahoo.co.jp/videolist/official/hobby_cooking_life/p0570064927a087aeb5967b592ad04f33
上の動画ではシェークの仕方もわかりやすい感じで見せてくれてますので、興味の在る方はぜひということで。
ちなみにグラスも自分が気に入ってるグラスを使ってもらえば大丈夫だと思いますし、それぞれの分量もお好みで調整してオッケーです。
というわけで。
次第に暖かくなるこの時期、縁側や窓辺で爽やかな風を感じながら、カクテルなどいかがでしょうか?
喫茶ならざき マスター
ならざきむつろ
――あ、良かったら投げ銭お願いします(笑)
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