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“JTC”の組織変革で未来を創る

こんにちは、Mutureの岩野です。

この記事は、丸井グループ・marui unite ・Mutureの有志メンバーによるアドベントカレンダーに参加しています。


私は今年の10月から丸井グループからの出向という形でMutureにジョインし、あっという間に3ヶ月が経とうとしています。
今回は、大企業の組織変革を支援する立場と、その対象であるクライアントの立場という、二つの視点を持つ私が感じたことを率直に書き記します。この文章が、大企業の組織変革に取り組む方々や、日々奮闘している現場の皆さんにとって、新たな気づきや考えるきっかけとなれば幸いです。


“社内異動”ではなく“出向”

新卒で丸井グループに入社して以来、私は店舗での接客販売からクレジットカードのシステム開発、さらにはフィンテック領域での新規事業開発まで、社内異動を通じて多様な経験を積んできました。
これらの経験を通じて視野や視座が広がる一方、あくまで“グループ内”という枠に留まっていました。
現在、出向先であるMutureでは、丸井グループをクライアントとした事業の伴走支援を行っています。

伴走支援とは、クライアントが掲げる目標に向けて自走できる組織を築くため、内部に深く入り込んで変革を支援することです。
この支援にはクライアントの全体像を客観的に理解することが重要で、私自身も改めて丸井グループを見つめ直すきっかけとなりました。

出向で得た新しい視点や気づき

グループの外から見た全社戦略

グループの中にいると、日々の業務に追われ、全社的な視点を見失いがちです。私自身も以前は、目の前の業務遂行や目標達成に追われ、自分の業務が丸井グループ全体でどのような位置づけにあるのかを考える余裕がありませんでした。

しかし、外部から俯瞰して見ると、全ての事業が全社戦略の中で有機的に結びついており、それぞれに存在価値があることが分かります。
この視点を持つことで、業務への姿勢や思考が大きく変わり、組織全体への貢献を意識するようになりました。

“組織”と“人”の関係性

出向を通じて改めて実感したのは、組織は人によって成り立ち、人は組織によって育まれるという双方向の関係性です。
組織構造が変化すると、人は生き生きと当事者意識を持った行動に変化します。そして強い組織へとさらに進化していくという循環がたった3ヶ月でも感じられます。
それが体現される丸井グループの文化と人は他のどこにもない強みであり、それが組織変革の土台となっています。

社会から見た“伝統的大企業”の印象

”JTC”という言葉をご存知ですか?

丸井グループのような企業は、しばしば“JTC (Japanese Traditional Company)”と揶揄されます。
戦後日本を支えてきた企業が(ましてや私自身が身を置いている企業が)現代では皮肉の対象になる現実を、私は出向を通じて知りました。
あえて書くと、

  • 決裁や承認プロセスが複雑で、意思決定までに時間がかかる構造

  • サイロ化した組織構造による組織間の連携や調整負荷

  • ルールだからという理由で非効率な作業を遵守し、作業の見直しや改善が進まない

など、正直耳が痛い内容も少なからず身に覚えがあります。
とはいえ、冷笑されることへの悔しさやモヤモヤもありましたが、それ以上に自分がその現実をほとんど意識せずに過ごしていたことに対する恥ずかしさを感じました。

今後の目標 二つの世界から社会に

相利共生のコーディネーター

私はMutureのメンバーの中でも丸井グループの文化や人について深く理解している点が強みです。
例えば、丸井グループでは職種変更制度を通じて個人の多様性を活かし、組織風土改革を推進していますが、この仕組みは大きな成長を促す一方で、挑戦の過程で心身的な負担が伴います。
私自身がその経験をしてきた当事者として、内部の事情を感度高く理解し、それをMutureのメンバーに翻訳して伝えることで、より効果的で円滑な支援を実現できると考えています。

Mutureと丸井グループの価値を社会に発信

Mutureは丸井グループで行ってきた組織変革ノウハウによる価値を、日本を代表する大企業に波及させていき、社会全体をアップデートしていきます。
現在、JTCの変革に取り組む同じ志を持った企業や担当者の方々と、本気で社会の変革に向けて活動を進めています。
丸井グループを深く理解しているからこそ、変化も敏感に感じとることができます。そこにある価値を原体験として発信していくことが、自分自身の価値発揮だと認識しています。

結び 変革の確信と未来への希望

良くも悪くも丸井グループという“家族”のような結束の中で培った経験の中で、Mutureは今まで関わったことがない「よそ者」だと思いますし、少なからず違和感は感じることがあると思います。理解に苦しむことも大いにあるはずですし、組織変革なんてたいそうなことを言っているが、そう簡単に組織なんて変われないと思うこともあるかと思います。私ならそう思っているかもしれません。ただ、そんなことはMutureも当然承知の上で活動しています。

それでも組織変革に取り組むのは、Mutureが丸井グループの価値を誰よりも信じているからです。これは私が丸井グループ社員という立場で確信していることです。

少しずつではありますが、変化は確実に起きています。
その背景には、間違いなく丸井グループの文化と人々の素晴らしさがあります。この企業が今以上に社会や人々から必要とされる存在になることを想像すると、心からワクワクします

同様に世の中の”JTC”にはまだまだ想像をはるかに超えるようなポテンシャルがあるはずです。
これまで培ってきたそれぞれの企業文化と強いアセット、そしてそれを推進していく人材を持ち合わせていると思います。
丸井グループと同様に少しずつ変化していき、これらをさらに駆使することで、社会を変えるようなインパクトを起こせるはずです。

それが実現したら、なんか世の中変えられそうじゃないですか?


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