無在庫オンラインショップ運営、利益拡大の2つの視点
私は現在、無在庫オンラインショップを運営しています。
最初のショップ立ち上げの時期は忙しかったですが、
軌道に乗ったあとは、
月に30万円〜40万円の収入を得ることができ、
日々忙しかったのですが、
自分のタイミングで仕事を調整できるところが気にいっていました。
オンラインショップを始めた頃は
・月に100万円くらい稼ぎたい
・それと同時に自由な時間が欲しい
というぼんやりとした理想がありましたが、
しかし、
一旦、自分のお小遣いが稼げるようになると、
そんな理想像もだんだん薄れていき、
気がついた時には、
利益が横ばいの、毎月同じ作業をくりかえす、
ただ忙しいだけの個人事業主となっていました。
利益が伸びないただ忙しいだけの個人事業主でいることに
なんのメリットもないと気づいた時に、
ザ・ゴール コミック版(エリヤフ・ゴールドラット (著))
を読む機会を得ることができました。
本書に書かれているように、
「企業のザ・ゴール(目的)はお金を稼ぐこと」なので、
利益を伸ばし続けることが
オンラインショップ運営者としての本来の仕事であることに気づきました。
・ショップのバイヤーとして欲しかった商品をお客様に手に取って喜んでもらうこと
・商品を滞りなくお客様の手元にお届けすること
・家事と子育てを両立しながら一人の人間として楽しく仕事をすること
・外注さんに仕事を依頼してその分のお支払いをすること、自分にも利益が残るようにすること、そのための最低限の利益は稼ぐこと
本書を読む前の、私の仕事への目的や責任感の所在はこんな感じだったと思います。
こんな風に思っていたから、
利益が伸びないただ忙しいだけの個人事業主、
だったのだなと痛感しました。
オンラインショップ運営者としての仕事はしていなかったということです。
ただ個人バイヤーの延長線上のようなことをやっていただけでした。
オンラインショップ運営者としての仕事は、
シンプルにお金を稼ぐことです。
毎日3〜4時間の作業で月に30万円稼げるようになったら、
次は、毎日2時間の作業で月に100万円稼げるようになる、
そして、
次は、毎日2時間の作業で月に300万円稼げるようになる、
・・・
というように、いつまでもお金を稼ぎながら成長していくことが
企業を運営する人の仕事、
まず、これが大前提です。
では、
どうやってお金を稼げば良いのか、利益を増やしていけるのか、
ということに関して、
本書で学んだことをベースに、
無在庫オンラインショップの利益拡大について、
簡単ではありますが、私なりに2つの視点でまとめました。
1)ボトルネックを早急に外注化するorやり方を変える
ボトルネックとは、業務の全体のフローの中で、仕事が滞っている段階のことを指します。
例えば、基本的な無在庫オンラインショップの流れは、
商品リサーチ → 出品 → 受注 → 買い付け → 配送
ですが、
この一連の流れの中で、
・この部分の作業が予定より遅れるから商品の配送に遅延が生じる
・この部分の作業ボリュームが大きくて出品数が増えない
・クレジットカード枠が足りない
など、スムーズに流れていない部分がボトルネックになりえるため、
まずは分析してボトルネックを発見する必要があります。
発見したボトルネックは放置せずに、
もっと早く効率的な方法に変えたり、外注化に力を入れる必要があります。
一旦ボトルネックが解消されて流れがスムーズになると、時間とコストが節約できて、さらに利益拡大のために労力を使うことができます。
2)無在庫は幻想、今まで投資した全てのお金は在庫
無在庫オンラインショップではしばしば、在庫をもたないことで商品が売れなかった時のリスクを回避できることがメリットとして挙げられます。
しかし、運営側の視点でオンラインショップを見ると、
・外注さんが出品・在庫管理してくださる商品ページ
・商品リサーチシート
これは、販売しようとする物を購入するために投資したお金、流通プロセスの中に溜まっているお金、今後売れるかもしれない投資、つまり、在庫と捉えることもできます。
商品ページやリサーチシートには、製作したり、管理したり、問い合わせ対応をしたり、在庫を確認したり、するための業務費用がかかりますし、実際に商品が売れなかったら、売れ残った有在庫と同等にコストがかかっています。
利益を増やすためには、商品の売り上げを増やしながら在庫を減らす必要があります。
無駄な在庫に投資をしていないか?無駄な在庫が原因で無駄な業務費用がかかっていないかと常に自分に言い聞かせて、不必要な商品ページやリサーチシートを持たないようにする必要があります。
本書では、企業の本質を捉える切り口を学ぶことができました。
運営側の視点に立って、利益と時間を生み出すビジネスパーソンになるために、より勉強と実践を積み重ねて行きたいと思える一冊でした。