「毒にも薬にもなるかもしれない駄文」
4年前の2015年にFacebookに書いた、思い込みだけの書きなぐり記事です。内容は多少過激ですし、当時シェア先で大議論ともなりました笑。最近発見したのでほとんど自分用に再掲します。
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ちょっと音楽業界に身を置いた事のあるだけの、いい年こいた愚鈍なオヤジが、同じような事を何度も、吐きそうなくらい偉そうに書きます。
それでも読みたい人だけ読んで下さい。ああ、またかとスルーしても、鼻で笑って貰っても結構です。
<シンガーソングライターやプレイヤーなどミュージシャンを目指し、音楽を表現したいと考える若い方に。>
あなたがやる音楽の「価値」は、あなたがどこに「基準」を置くのかで決まります。
あなたがやってるバンドも弾き語りも作詞作曲も歌や演奏を含めたパフォーマンスも、どこに「基準」を置くのかを決めたあなた次第で、その「価値」が発生するのです。
あなたのやってる音楽の基準はなんですか?どこですか?何を目標にしていますか?
さて、考えた末にそんな基準はありましたか?見つかりましたか?
もしかして「自分」ですか?自分自身の感性ですか?
それにうなずいたあなた、今どきの感じがぷんぷんしますね。
国の名誉を賭けた試合で、スポーツ選手が「楽しみたいです」と笑顔で答える匂いと同じですね。
それではあまりにも傲慢なのです。でなければあなたは天才です。
そう言われる意味が判りますか?
改めて聞きます。あなたの音楽の基準とは?もしくは目指す音楽は?
それは誰のどんな曲ですか?何曲有りますか?どんなパフォーマンス・演奏ですか?
「誰」みたいになりたいんだ、「これ」みたいな曲を作りたいんだ、「こんな風」に人生を送りたいんだ。
それを答えてみて下さい。
答えてから自分のやっている音楽、作っている音楽を改めて判断しましょう。答えてからライブの内容を考えたり、他者の意見を求めましょう。
あ、売れなくても、だれに認められなくてもいいですか?
では楽しいから、やりたいからやっているだけですよね?
音楽をやるのにお金とか評価とか必要ないですよね?
ではお好きなようにやって下さい。
とても素敵だと思います。応援します、その「内容」が良ければ。
え、出来れば売れたい。認められたい。多くの人に聴いてもらいたい。そうおっしゃるんですね?
では何度も改めて聞きます。
このレベルまでやれるようになるんだという目標は?どうしてもこの人まで近づきたいというミュージシャンは?
何ですか?誰ですか?どこですか?
無い?そんな人はいない?ではかつて誰もやった事のない音楽をあなたは作っているんですね?
ならばそれを聴かせて下さい。
あの、一応言っておきますが、かつて誰もやった事のない音楽を作る事なんて、簡単ですよ。いくらでも作れますよ。
でも世の中に受け入れられるかは全く別ですよ。かつて誰もやった事のない音楽は、ニーズが無い音楽ですから。
「必要がないので、知られてない」だけですから。
これまでの文章の意味が判りますか?
判るならば、今まで以上に様々な音楽を聴いて、「基準」と「目標」を定めて、真剣に努力して下さい。もっといろいろな音楽を好きになって下さい。
音楽には「近道」なんて無いんですよ。
つまり、あなた方には「音楽」が足りないんですよ。
最後に心の底からのお願いです。
今、まさに業界が根本的に変化しようとしているこの時代、音楽をやりたい若い人に、音楽を「救って」欲しいのです。
その情熱がある若い時期に、なんとか正しく音楽を復興して欲しいのです。
そのためにもこんな駄文を、バカにされながらも書き続けているんです。
このところ70年代以前から音楽業界に身を置いた、本当に音楽を知っている還暦前後の方々が声を上げつつあります。FB等で毎日のように重要な音楽の情報が発信されています。
彼らは僕と違って、ちゃんと音楽を判っています。あなたの周りにいるそういう大人達が「これ聴いてみな」と言った音楽を真剣に聴いて欲しいのです。定額制音楽配信でもなんでも構いません。
でも一回飲みに行くのを我慢すれば、季節の洋服を購入するのを一枚我慢すれば、CDが最低でも一枚買えます。それを10回聴いて下さい。
真っ当な「音楽」をいっぱい聴けば、必ずあなたの必要とする「基準」が見つかりますから。