<CDを売ろう!>その2
*このシリーズは全てのミュージシャンに当てはまるわけでは無く、一部の夢見る音楽活動をしている若手の方向けに書いたものです。役に立つかどうかは責任を持ちません。
また趣味だと割り切って音楽活動をされている方には余計なお世話だと思いますのでお読みになる必要はありません。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
さてCDを売るためには、CDを作らなければならない。当たり前である。
しかし、あなた方の多くが、目的をはき違える傾向にある。
目的:CDを多く売る←〇 CDを作る←✖
実は多くの方が「CDを作る」という事が目的だと勘違いするのだ。
「よし、CDを作ろう!それも自分が出来る限り満足する、良いCDだ!CDに入れるべき楽曲はある!自分では納得している。気に入ってるし、良い曲だと思う。だって自分で作ったんだもの。」
(ここでまず、最初の間違いを犯している)
・シンガーソングライターである程度楽器が出来る人の場合
「ヘッドアレンジも出来ている。自分が弾く以外の楽器は、友達のあいつとあいつにやって貰おう。(セミプロの先輩に頼んで、弾いてもらおう)あとはレコーディングで何とかなるだろう。」
・バンドの場合
「バンドのリハも出来ている。アレンジも見えてきた。細かい詰めはまだだが、それはレコーディングで何とかなるだろう。」
(第二の間違い)
「ではスタジオを決めよう。知り合いのあの人の所が、安くやってくれるって聞いている。良く判らないからエンジニアもお任せだ。ジャケットもデザインやってる友達がいる。よし、頼んでみよう。」
(第三の間違い)
バイト代をやりくりし、費用を捻出して、友達や先輩を安く値切り(またはタダで)何とか音源を作りジャケットを作り、CDプレス業者に発注する。
「おお、出来たぞ!いいCDだ!ちょっとあちこち不満もあるが、それは時間も予算も限度があったし仕方ない。でも作る事は達成した!
500枚でもそんなに値段変わらないから、1000枚も作ったぞ。
5曲入れたから1000円で売ろう。費用が結局、全部で30万掛かったから、300枚売れば元が取れる!
よし、レコ発イベントを打つぞ!目標50人で50枚だ!
おお、そうだ配信も出来るんだ、よし知り合いに頼んでiTuneストアでも売ってもらおう。世界に発信だ!」
(ここであなたの目的は終了する)
後はどうやって売るんですか?いつ売るんですか?
このままだとレコ発で50枚売っても、25万の赤字ですよ。
その後ライブやって売れてもせいぜい毎回1,2枚ですよ。
あと200回ライブやって元を取るんですか?
またバイトに精出す日々ですか?
でも満足ですか?
「はい、けっこう満足です。自分の好きな物作れましたから」
CD買ってくれた音楽仲間や友達に感想聞きましたか?
「いや自分からは聞いてないです、ちょっと自信ないんで。でもね、いいねって言ってくれましたよ、何人かは」
またCD作りたいですか?
「はい、良い曲が出来てお金たまったら、また作りたいです」
以上のような状況で、これからも構わないと思う方は、このシリーズを今後読む必要はありません。
また自分で全部DAWで作って、費用掛かってないからこれでいいの!って考える方も読む必要はありません。
あれ?まだ<CDを売ろう!>には、ほど遠いか?笑。
では、さらに次回。