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これいじょうなにがある。これいじょうなにがいる。

福祉の仕事に就いてみた。

障害者の、いわゆる「生活介護」の場所で週に1日、2日、仕事をしてみることにした。
福祉の現場仕事が私にできるのか試してみたいと思って。「いつもえらそーな理屈ばっかり言ってるけど、現場で実践してみなさいよあんた」という私からのチャレンジの声に私が動いた。
54歳にして、やっと重い腰を上げた。

まだ三日しか行ってないから、何をや語らん、だけど。

利用者のみなさんは、我が子と重ね合わせるからなのか、「愛せる」人たち。
植松も、そんなことを最初は言っていたらしい。
この人たちがここにいる意味を考える。
植松もそれを考えたようだ。
「愛せる」が、「存在してはいけない」に変わる過程で何があったのか。
私の心境が変化することはあるのか。

ずっと自分の世界に入り込んでいる女性の横に座って。最初は色々と話しかけてみたが、それは私の独り言で自己満足だと気付き、そして疲れて黙った。彼女の世界と私の世界は、多分交わってない。でも、私たちは、触れ合える距離に座って同じ時間を過ごしている。
意味を探す。

『居るのはつらいよ』を読んでて良かった。
「ただただ「居る」のはつらいもんだ」と分かってたから。
とりあえず「居て」みよう。何が見えてくるのかこないのか。

 

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