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【政策】保育料第2子以降完全無償化について

こんにちは、鎌倉市を「もっと!子育てが楽しいまちへ」を目指して活動している久保田むつみです!

この記事では、「保育料第2子以降完全無償化」について書いていきます。

保育園ってすでに無償化されてるんじゃないの?

保育園ってすでに無償化されてるんじゃないの?と思ったそこのあなた!
そう、国の制度で、全国的に2019年より、幼稚園・保育園の利用料は無償化されています。

ただ、これ、3〜5歳までだけなんです。

保育園に通うこどもたちの、0、1、2歳の3年間は保育料がかかります。
(住民税非課税の家庭は、0〜2歳も無償化されています)

また、保育園に在籍する子の中で一番上の子を第一子としてカウントしたときに、第二子にあたる子は保育料が半額、第三子にあたる子は保育料が無償とされています。

つまり、

第一子:0〜2歳は保育料あり
第二子:半額
第三子以降:無償

これが、「国基準」です。

保育料は、自治体によってバラつきがある

さて、0〜2歳、また第二子以降の保育料ついては、自治体によって対応にバラつきがあります。
東京都では、都内一律、所得制限やきょうだいの年齢差の条件を設けない形で第二子の保育料を無償化し、話題にもなりましたね。

2023年3月に発表された調査研究によれば、国基準以外に、独自の幼児教育・保育の利用に係る支援策を実施している自治体は8割以上にのぼります。

内閣府 令和 4 年度子ども・子育て支援調査研究事業 幼児教育・保育の無償化の効果等の把握に関する 調査研究_株式会社 日本総合研究所

上の表によれば、「0〜2歳保育料の独自軽減」が55%、「多子世帯への保育料減免」が44%と高い数字となっており、これらの保育料の減免措置が多くの自治体で取られていることがわかります。

鎌倉市の保育料の現状は?

さて、鎌倉市の保育料の状況はどうでしょうか。
鎌倉市では、第一子の0〜2歳は保育料がかかりますが、第二子以降は無償化策が取られています。

これ、とっってもありがたいんですけどね、、
先ほどの「国基準」の説明でも書いたのと同様に、「保育園に在籍している子を第一子とカウント」するんです。

つまり、第一子が卒園すると、なぜか第二子が第一子扱いに…

これ、納得している人いるんかな?と本当に思うんですが、つまり「こどもの年齢差によって受けられる恩恵が全然違う」ということなんですよね。

2歳差きょうだいだったら第二子は完全に無償ですが、6歳差きょうだいだと、第二子は0〜2歳の保育料が発生してしまうんです。

そこで鎌倉市の保育料を見てみましょう。
鎌倉市保育所等保育料(利用料)月額表」によれば、保育料は世帯の収入に応じて19の階層に分けられています。
最も高い階層では、月79,700円の保育料を支払うことになります。

これを年額にすると956,400円。
さらに0〜2歳の3年間支払うとなると、280万円ほどの支払いとなります

この最大280万円の保育料を支払うかどうかが、きょうだいの年齢差によって決まってしまう。

これってめちゃくちゃ不均衡だと思いませんか?
家庭にとっては、第二子はずっと第二子だし、きょうだいの年齢差に関わらず育児においては様々な出費があります。

多子世帯への負担軽減策、を謳うのであれば、年齢差によらない「保育料第2子以降完全無償化」にするべきではないでしょうか。

現状でも、(園に在籍する)第2子以降が無償化されているのは多子世帯の親にとってはとてもありがたいことだと思いますので、さらにもう一歩踏み込んで、年齢差によらない完全無償化をぜひ実現して欲しいと思います。

皆さんのご意見もぜひ、お寄せください。

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