「尾原むつみ」とは
こんにちは。尾原むつみです。
「何か新しいことを始めようかなー」と考え、前から気になっていたnoteを始めてみることにしました。
大好きな伊豆のこととか、演劇のこととか、アイドルのこととか、ゆるーく書いていこうかなって思ってます。
最初の記事は自己紹介から。
これから私が実現したいこととか、その夢を持つようになった経緯とか割と真面目に書いています。
長い上に内容も重めなんですが、最後まで目を通して、なんなら応援してもらえたらとても嬉しいです。
◾︎現在の私
私の職場は伊豆市にあるコミニティFM『FMIS』です。
ここでパーソナリティやったりディレクターやったり、収録した音源を編集したり…まぁつまり色々やってます。
周波数は87.2MHz
ちなみにネット環境があれば全国どこでも聞けるので良かったら検索して聴いてみてください。
専用アプリもあるよ(ちゃっかり)
そのほかにも、『伊豆の国市劇団いず夢』という市民劇団で舞台に立ったり、趣味で日本舞踊やったりしています。
ちなみに性別はおっさんよりの味覚を持つ雌です。
以後よろしゅうたのんます。
◾︎いきなりぶっちゃけますが
私は決して人前に出ることが向いている人間ではありません。
頭の回転も遅いし、世間知らずです。
何より人付き合いがど下手くそ。
人と話す時に緊張しすぎて言葉が出てこなくて
「あ……あ……」
みたいになることもあります。
カオナシかよ。
そんな私が何故人前に立ち続けようとするのか。それは自分という存在を通して伝えたいことがあるからです。
◾︎これまでのこと
Twitterとかチェックしてくださってる方の中にはご存知orお察しの方もいらっしゃるかと思いますが、中学時代、私はいじめられっ子でした。
クラスにうまく馴染めず、「相談室」という私と同じようにクラスに馴染めなかった子たちが登校する部屋に通ってました。
保健室登校みたいなものですね。
いじめの内容自体はドラマみたいに苛烈ではなく、聞こえるように陰口を言われるとか、無視されるとか、たまに机の中のプリントを破られたりイタズラ書きされたりっていうよくあるレベルだったのですが、当時の私には耐える事が出来ませんでした。
そして、困難はいじめだけではなかったのです。
私は病気になりました。
心の病気です。
せっかくこの記事を読んでくれている人に暗い気持ちになってもらいたくないので敢えてさらっと書きますが、私に現れた異常は
幻覚・幻聴
でした。
いじめられたから病気になったのか。
それとも原因は別のところにあったのか。
今となってはわかりません。
ただ、タイミングとしては最悪でした。
目の前の人が自分の悪口を言っているのが副音声のように聞こえる。
人といない時でも女の人が部屋にやってきて自分に悪口を投げつけてくる。
そういう幻聴・幻覚と6年間ほど戦う羽目になりました。
当時は本当に地獄のような日々でした。
ちなみに今は何も聞こえませんし見えません。
安心して下さい。治りましたよ。
(by.とにかく明るい尾原)
◾︎当時の経験を経て生まれた夢
幻覚と幻聴が消えるのに6年。
さらにそこからフルタイムの職場で働けるようになるまで4年。
合わせて10年。
10年…普通に過ごしてきたら楽しい思い出、たくさんあっただろうなぁ、としみじみ思います。
大学だって行きたかったし、友達と旅行とかしてみたかった。
後悔は尽きません。
でもどんなに願ったって私の10年はもう戻ってこない。
時間は巻き戻せません。
だから、せめてこの経験を生かそうと考えました。
いじめも心の病気も、今後解決していかなくてはいけない大きな課題です。
ただ、残念ながら人が人でいる限り、いじめも心の病気もなくなることはないと思います。
だから私は、自分と同じ悩みを持つ人たちがいち早く立ち直るためのお手伝いがしたい。
私みたいに社会復帰するまでに10年もかけないで、速やかに立ち直って欲しい。
それが、今の私の切なる願いです。
◾︎当時を振り返って
自分がどん底にいた時、いじめも幻聴も幻覚も辛かったのですが、ずっと私を苛んでいたのは
「一生このままだったらどうしよう」
という不安でした。
このまま年をとって、50になっても60になっても幻覚や幻聴が見え続けて、親の世話になりっぱなしで、満足に他人と関わることすらできずに死んで行くのか、と当時の私は毎日そのことばかりを考え続けていました。
未来が恐ろしくて仕方ありませんでした。
そして、おそらく当時の私と同じような思いを抱えている人はたくさんいる。
本来希望に満ちているはずの未来が真っ暗な闇にしか見えなくなってしまっている人が、たくさん。
「そういう人たちを助ける!救ってみせる!」なんて大層なことは言えません。
私は経験者ではあっても専門家ではないのだから。
ただ、今悩んでる人たちの前を「克服した人間」として歩くことはできます。
1回どん底に落ちても立ち上がることが出来る、という1つの例として。
マイクの前に、舞台の前に立っている私を見て、
「なんだ、あの人でも大丈夫なんだから私も大丈夫かもしれない」
そう思ってもらえたら私の過去も少しは報われるってものです。
そのために私は彼らから見えやすい位置に立ち続けてみせましょう。
役者として。パーソナリティとして。
そして、こんな私にできることがあれば全力で協力していきたい。
そう思っています。
◾︎最後に
色々ありましたが、今の私は概ね幸せです。
一緒に遊んでくれる友達、同じ舞台の上に立つ劇団員がいます。
行こうと思えばどこにでも旅行に行けるし、やりがいのある仕事もあるし、何より私を大事にしてくれる両親がいる。
夢にまでみた日常生活です。
ただ、私には今、圧倒的に経験が足りません。
普通に27年生きていれば知っているような事を知らなかったりするし、ちょっと人とはズレた発言や行動を取ってしまうこともしばしば…
立ち止まってしまった10年分、巻き返さなくてはいけないので大変ではあるのですが、せっかくなので楽しんでいこうと思います。
正直に言えば、この記事を公開することに恐怖心がないわけではありません。
私への見方を変える人もいるだろうし、もしかしたら距離を置く友人もいるかもしれない。
それはとても悲しいことだけれど、でも仕方ないことなのかもな、と思っています。
いつか理解してくれたら嬉しいけども無理強いするつもりはありません。
長くなりましたが、この辺で閉めたいと思います。
ここまで目を通してくださって本当にありがとうございました!
まだ自分に何ができるのかは完全に手探り状態なのですが、少しずつでも動いていけたらと思っていますので、応援して頂ければ幸いです。