映画の感想1 ~エッシャー通りの赤いポスト~

どうも、初めまして。
今までよく映画を見ていたのですが、見た映画を記録しておらず「せっかく見たのにもったいない!!」と思うようになり、今年からは見た映画の感想をnoteに綴ろうと思い立って書いています。
映画は好きですが、それほど詳しくもなく浅い感想しか書けませんが、これについては暖かく見守っていただけると嬉しいです。
また、個人的な感想を綴っていきますのでネタバレになる可能性が非常に高いです。できるだけネタバレを含むところは分けて書いていこうと思っております。

早速ここからは映画のお話を。

記念すべき1本目の映画は『エッシャー通りの赤いポスト』です。
まず、なぜこの映画を見ることになったかという経緯から。
地元に明治時代から続く古い映画館があるのですが、有名どころの映画を取り扱っていないさびれた小さな映画館ということもあり、今まで一度も足を踏み入れたことがありませんでした。
近年物好きの血が騒ぎ、「どうしてもここで映画を見てみたい!」と強く思うようになり、今月9日に念願叶って行くことができました。
とりあえず行ってみて時間の合った映画を何か1本見てみようと訪れたところ、この映画に出会いましたので鑑賞してきました。

ということで、改めて映画の紹介です。
作品名:エッシャー通りの赤いポスト
監督:園 子温
公開日:2021年12月25日

ここまで長々と読んでいただきましたが、ようやくここから感想に入ります。
正直、このポスターを見ても映画のジャンルがほとんど見えず、コメディかな?という曖昧な印象のまま鑑賞しましたが、見終わっても結局ジャンルはわかりませんでした。
うーん、今どきの映画は既存の枠に勝手にカテゴライズすること自体ナンセンスなのかもしれませんね。

物語のストーリーは、有名監督が制作するの映画の出演者オーディションをベースに進みます。
個性豊かな一般人がオーディションを受けるのですが、それぞれの背景があってオーディションを受けに来たといういろんなドラマがあり、気づけばそのドラマの主人公は製作者側に変わっていて、監督やプロデューサーの苦悩の様子が描かれています。
私自身、映画は視聴者としてしか触れたことがないので製作者側の実情はわかりませんが、おそらくリアルに表現されていたのではないかと思います。
おもしろ要素が適度に散りばめられていて没入感があり、146分も見ていたとは思えませんでした。

ネタバレしないように映画の感想を書くというのは、難しいものですね。
以下自由に感想を書いていきますので、これから映画を見るかも!という方にはここまででお戻りください。




※ 注意
※ 以下ネタバレ含みます




さて、ここからは本気の感想を。

映画の感想としては、「面白かったけど、テーマがわからない」です。
ポスターから見ても、一番は”エキストラにもそれぞれの人生がある”というメッセージが強いと感じました。
映画の後半に小林監督の、「エキストラが気になって撮影に集中できないフランスの監督がいる」みたいな内容のセリフがあったのが、このメッセージを強調していたように感じます。(詳細は忘れてしまいましたので、間違いがあるかもしれません。)
よくわからなかったのが”ぐるぐる”、”愛”についてです。
紙の仮面と銃がいくつかのドラマの中で繋がっていて、そのドラマの最後に「ぐるぐる回ってる」というセリフが出てきました。
その後、若者のエキストラからも「ぐるぐる」と発言があったのですが、あれがよくわかりませんでした。
また、方子への”愛”、安子の父への”愛”、切子の夫への”愛”、心中クラブの”愛”などいろいろな愛が描かれていますが、この辺りもなんだか散らかっていて私には整理ができませんでした。
私は園監督の他の作品を見ていないのでわからないだけで、小林監督が初心に帰って映画を作りたいという思いがあったように、園監督の過去に繋がる何かのメッセージだったのかもしれませんね。
とはいえ、この映画の本筋の伏線回収が不完全燃焼という感じのちょっとしたモヤモヤが残りました。

最後は何故か突然走ったり叫んだり、それぞれが”エキストラ”ではなくなっていきます。
このシーンは、ぐちゃぐちゃになっていくのが面白くもあったのですが、せっかくきれいにまとまっていた映画のストーリ自体もぐちゃぐちゃになっていくのが、個人的にはちょっと残念でした。
でも、もしかしたら意図的にぐちゃぐちゃにしたのかな?とも思います。
それと、小林監督が走ってそれぞれのポストを巡っていたのですが、それがちょっと長かったかなと思います。

これを書いて思い出したのですが、一番の疑問は「なぜポストをテーマにしたんだろう」ということです。
ポストを通していろんなドラマが生まれたのはわかるんですが、それ以上の繋がりが私には理解できず・・・

わからなかったことばかりになってしまいましたが、あまりに長くなってきたのでこの辺で終わります。

こうやって見終わった後に考えることで、より映画を味わえているなと満足感に浸っております。
面白くていい映画でした!

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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