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無名の一次創作漫画は読んでもらえない問題。

こんばんは。
自分の絵で物語を描くのが好きな人間、睦月ロコと申します。

さて。

わりと個人的にはシリアスなテーマなんですが、
自分で漫画や一次創作の小説などを描いたことのある人なら
必ずぶつかる壁、
「無名(素人)のオリジナル作品は読んでもらえない問題」
について、

まあいつかは少し触れようとは思っていたので、
今日は少し触れましょう。


正直、腰が重い話題です。
今をもって自分も解決してないですしなハハハ。
でも、どなたかのほんの少しの参考にでもなれば。


私は二次創作を全く通ってきてない人間です。
コミケも行ったことすらありません。

なのでよくある、
SNSで二次創作アカウントでフォロワーさんがごっそりいました
状態にはなったことがありません。

オリジナル漫画はずっとちょこちょこ
人生を通じて一人で描いてきましたが、
誰にも読ませたことはありませんでした。

というか、前にもここで書きましたが
描いたらもう二度と自分でも読み返さない人間でした。
絵が下手で落ち込むので。

連載していたときすら、
ごく親しい数人にしかそのことを話しませんでした。

作品に対しては(今は)承認欲求があるけど
自分に対しては承認欲求がないので、
絵を描いてるとか漫画描いてるとか
知られないほうがラクなのです。

まあそれはともかく。

そんな私もほんの気の迷いで、
作った作品をSNSというものにアップするようになったのは
何年か前のことです。

フォロワー0人。
アップしたところで誰も見ず。
反応もゼロ。

普通だったら心が折れるところでしょう。
ただ私はSNSさえもはじめたばかりだったので

SNSって誰も見ないように出来てあるんだな!なるほど!

とアフォ全開の謎納得をしてしまったのです。
ほんともう斜め上を行くアフォすぎる…笑。

誰も見ないとなれば逆に気楽です。
物置として使うだけになりますので。
私はウホホーイと描き続けます。

このときのSNSは当時のTwitterです。

本当に気持ちいいほどゼロ。
まるで世界には自分しかいないようでした。

そしてこれが面白いことですが、
ある日、全く関係ないとある歌手さんの歌声に感動して
そっと「素晴らしい歌声だった!これが本物の魂のこもった歌かー」
と呟いたら

はじめていいねをもらえたのですw

私は
「え???Twitterって誰も見ないんじゃないの???
なんでいいねが返ってくんの???」
「は?じゃあ今までの漫画も誰かがちょっとは見てたってこと??
その上で全くいいねがつかなかったってこと??」

と今更な事実に気が付いたのでした(本当に大草原すぎる)。

漫画とはまったく関係ないつぶやきではじめてついた数個のいいね。

フォロワーゼロの壁打ちアカウントとはいえ…。
無名の人間が描いたオリジナル漫画(エロなし)なんて相当な手練れでない限りその程度という事実。

自分に立ち返って見ればわかることです。

プロの漫画家さんが描いたものですら通り過ぎることが多々あるのに、
なんでわざわざ素人さんが描いたオリジナル漫画を手に取るというのか。

きっかけがないのです。
フックがないのです。
手に取る動機がない。
当たり前田のクラッカー(令和世代は知らんであろう言葉。さすがに私もネタとしてしか知らないですが)。

有名雑誌の新人漫画家さんの連載なら、
この有名雑誌に載ってるのだから、
というブランドが発生し、
面白いかもしれない
という期待値が出ます。

そしていつも雑誌を購入してくれる人が
ついでに新連載をパラパラと読んでくれます。

しかし個人で活動している野良の漫画描きには
それがない。

ここで、創作を続けるかどうか、選択を迫られます。

ただし私の場合は明確でした。

「もともと誰にも読ませるつもりなかったからいいや☆」
以上、マル。

私はもともと
小学生のときから何百ページもボールペンで漫画を書きなぐって
ホチキスで止めて表紙もカラーで書いて製本して
「できた…!」
と一人で悦に入る。
という高尚な趣味をしておりました。(←ここツッコむところです)

ある日それを兄に読まれ、
あろうことか母にまで回し読みされ、
泣きながら怒ったことすらあります。
恥ずかしくてたまらなくて。もう地中に潜りたい気持ちになって。

兄も母も「よくできてたよ。ちゃんとストーリーになってたよ」
と褒めてくれましたが全く気持ちは収まりがつきませんでした。

そのくらい、むしろ読まれたくない人間だったのです。

なので、
今更作った漫画が読まれなかろうがなんだろうが
まったく気にしない。

という超スルー力が身についておりました。
スルーしている自覚さえなかったですね…。


当時何年ぶりに筆を取って描き始めた短編がこちらですね。

漫画描いてない時期が長くあったので
リハビリ作品となっております。
ひどい絵だわ…冷や汗。

そしてまったくの反応ゼロだったのもこちらです笑。

続く短編も、反応ゼロでございました笑。


ちなみにこのあとpixivにも載せますがやっぱり見る人自体が少なくて
オリジナル一次を読んでもらうという難しさを痛感しました。

わかってたけどここまでか…!

とやっとうっすら私も白目になったのを覚えております。


でもまあ、超絶技巧をもって面白い作品が作れていたら
きっとそんなことはないはずなので
自分の力不足だろうと納得もしました。

それに当時は
久々に漫画を再開した自分はとにかく

「漫画を描くのがたのしーーーーっ」

という状態でした。

反応が鈍かろうが見てくれる人が少なかろうが
とにかく私が描きたいんだからいいの!
というお花畑状態であったわけです。

なので、この時期、
ずっとずっとしあわせでした。

この後
しばらく壁打ちアカウントは続き、
数カ月後描き始めた
博士とわたしの暗殺日誌
というオリジナル漫画が
pixivでたくさん読んでもらえて
色々なところからお声がかかった
という経緯となります。
そのもう少し詳しいお話はまたどこかでのちほど。

不思議なことに一個少しでも読んでもらえると
過去作も読んでもらえて
いいねがたくさんつく仕組みなんですな…。

今、オリジナル漫画を描いてるけど
なんの反応もないよ、読んでもらえないよ…

という方がけっこういるだろうなと思い、

私から言えることは
あーね、もうそれは朝起きたらトイレ行くくらい
当たり前のことだから気にしないでおっけー☆

面白い面白くないの前に
エロのない一次創作なんてそんなもんス。

読んでいただけたら
驚天動地でラッキー!

くらいの気持ちでいるのが、たぶん健康にいいかと思います。

無名の人間が読んでもらうには
とにかく質量です。

根気の世界です。
世界と自分との根競べです。

どれだけ空気読まずに作り続けるか。
それしかないです。


ちなみに私的には1年弱壁打ち反応ゼロでSNSに無言の投稿し続けましたが
見つけていただいた編集さまがおっしゃるには
活動開始で1年弱で連載ならかなり順調ですね
だそうです。

いやいや、周りから見たらそうかもですが
壁打ち1年反応ゼロで出来る人間はそこそこ狂気の人やで…。
と我ながら思うので、

結局は狂気が必要とされる世界なのだと思います。

そして個人的にはたくさん読まれたらうれしいなー
とは思ってたけれど
まさか出版社さまからお声がかかるとは
思ってもなかったので…(ありがたいことに数社様からお声がけいただけました)。
そういうことは自分の蚊帳の外のお話だと思ってたので、
びっくりでした。

これ自分がアフォで狙わずやったから産んだ結果で、
狙ってやれと言われても出来ないのが難しいところです。

創作って面白いけど
業が深いですね…。


ちなみに今もpixivではたくさん読んでいただけるけど
Xはぜんぜんやで!笑

なのでXちゃんを攻略できる日をいつかの目標とします笑。

偉そうに書いてきましたが
つまるところ
私もまだなにひとつ攻略できてません。

今後も狂気を保って空気を読まず
世界との根競べを続けていく所存です。

本当に描きたいネタは絶対打ち切りにされたくないので、
そうなると自分のペースで描くしかないので、
描きたい私が描いて
読みたい奇特な方がいれば読んでいただいて
という世界で生きていければ。


結局私は狂気の一人壁打ちの世界の人間なんだなあ
と苦く納得しております。

ではまた次回~。


漫画ってたのしくてむずかしいねー。

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