
セリフに頼り過ぎてしまう自分を自戒したい。
こんばんは。
自分の絵で物語を描くのが好きな人間、睦月ロコと申します。
毎回この冒頭の一文で記事がはじまってるのにはワケがあります。
どこから入っても「へえ、そういう人なんだ」
とわかっていただくためです。
これはSNSの大きな特徴だと思うのですが、
基本的にSNSは一見さんの多い場所だと思うのです。
はじめまして、という方ばかり、
という想定で記事なり創作なりをしたほうがいい。
私のような底辺創作家にとっては特に、でございます。
でも、創作する人間にとって、
発表がSNSの場である、
というのはありがたいことであり、
そこそこな枷でございます。
前にこちらで記事にしたように、
基本的に無名の人間が描いた一次創作は読んでもらえない、
が常なので、
少しでも読んでいただくには、
一見さんにもわかっていただくには、
↑こういった事情のため、
よくも悪くもいかに敷居を低くするかに
心血を注ぐからです。
え、いいことじゃん。
そう思いますよね。
そうなんですよ、エンタメなんてわかりやすくてナンボ。
わかってはいるんです。
でも敷居を低くするデメリット。
どこからでも入りやすいようにするデメリット。
そのひとつに、
「説明過剰」というものがあります。
最近は読者がわかりやすいように
キャラクターの心情を喋らせろとか
モノローグでわからせろとか、
商業であっても一部そういった流れがあったりもします。
でも…。
やっぱ。
洒脱じゃないんですよね。粋じゃないんですよね。
私の好みだけで言うと
私が読者や視聴者だったら
どんどん置いてってほしい、
でも「なんかすごいおもしろそう!」
って思わせてほしい。
え?なんで?
って思うからその物語に食らいつくのであって
「俺はこう思ってこう思ってこう思ってるんだあああ」
「そうか、それをするにはこれでこれでこうなんだな」
みたいな痒いところに手が届く説明は
あ、ちょっとそこまで聞いてないです、
こちらで想像しますので大丈夫です。
って思ってしまいそうになる。
と、ここまで自分の好みをわかっていても、
じゃあSNSで一次創作を発表するとなると、
一見様、はじめまして、こういった者です。
と間口を短いページで広げる必要があるので、
どーしても説明過多になってしまう。
私はその罠に自分でよくハマっております。
特に私の激弱であるXちゃんで発表するとなると、
一回の投稿につき4pしか載せられないので
よっぽど几帳面な方でないと
続くページのリプライをクリックしていただけない。
最短ページで掴んで終わらないといけない
という創作者泣かせがXというSNSです。
だーれもフォロワーさまがいない状態のときに
淡々と4p漫画を壁打ち投稿していたのですが、
それでも「どこからでも見ていただくため」に
毎回私は説明文から入りました。




こちらは当時ツイッターに載せたほうのものです。
見ていただけたら分かる通り、
全部モノローグで説明&語ってますがな笑。
もうどっから入ってもこの子の目的わかってもらえるように。
どうだ、これでもか、と笑。
苦肉の策でこのモノローグ多用は
この暗殺者の少女が任務記録を暗殺日誌として書いてるため、
ということで設定上昇華しております。
ありがたいことに、
やはりわかりやすいは正義なのか、
結局商業でのお声がけをいただいたのはこちらの作品となりました。
こちらのほうはまあ、そういった設定で構成することはできましたが、
その後もやはりこのクセはどこか抜けず、
特にXなどに載せるときは
1ページ目でだいたいわかってもらえるように
という配慮をどうしてもしてしまいます。
このあと記事にしますけど
Xってちょっと独特な媒体で、
わかりやすいインパクトこそ正義、ストーリーより大喜利、
といった側面が少しあるような気がします。
X縛りないほうが、たぶん私は自由に描けるんだよな。
それでもなぜXを捨てられないのかはまた次回。
私が思う数倍、読者さまって賢いから、
信頼して大丈夫。
だって日本人なんてとくにユニークな発想の創作物に慣れてるから、
いきなり宇宙人に首輪つけてお散歩してる少女
とかが一コマ目で出てきたとしても
「お、おおう。そういう世界観か」
って納得するパワーがあるじゃないですか笑。
(めちゃくちゃ例えばの話です)
ただ現在のプラットフォームでできることは
弱小発信者の私にはまだ限定されている。
まだまだ見ていただくために
足を止めていただく必要がある
という段階なのは悔しいですが確かです。
そのあたりの折り合いをどうするか。
今年の目標のひとつにするぞー!




ほんとは無声漫画も好きなんだなコレが。
北国はそろそろ白鳥が北に飛び立っていく時期です。
ではまた次回~。
いいなと思ったら応援しよう!
