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六月通信8 ファースト
初めて短編らしきものを書いたのは、25才くらいだったか。
その前からすきノートは書いてたから、欠片は10代から綴っていたけど
それは記録であって、自分が創作めいたものを書くなんて思わなかった。
とにかく20代前半は忙しかった。自動車の輸出部門に勤めていて
イギリス、ギリシャ、スペイン担当だったから、時差に苦しめられたんだ。
こちらが夕方になる頃に、向こうの時間がはじまる。
もうそれって残業が毎日あることが約束されていて、当たり前なんだよね。
毎日が擦り減って、目の前にやるべきことが並んでいてキリがなかった。
今ではね、そんな時代に自分を追い込んだことをプラスだと思えるけど
その当時は「自由ってどこにあるんだろう」って途方に暮れていた。
そんな中でも、いつも心が何かを求めていた。かすかに恋心もあった。
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549字
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進藤海/六月雨音/ようじろう/小宮千明/モグ。4人のライターがそれぞれの担当曜日に、ジャンル問わずそれぞれの“書きたいこと”を発信。
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いつか自分の本を作ってみたい。という夢があります。 形にしてどこかに置いてみたくなりました。 檸檬じゃなく、齧りかけの角砂糖みたいに。