個人攻撃をする人が嫌いだ
私はその人がどんな人であれ、自分の感情に任せて誰か一個人に恥ずかしい思いをさせたり、こてんぱんに叩きのめそうとする人が嫌いだ。
争いが嫌いというわけではない。しかし、争いは常に美しくなくてはならない。そのためには、敵に対して敬意を抱いていないといけない。
軽蔑している対象(一個人)を、上から全力で殴りつけるような態度は、それがどれだけ正当でも吐き気がする。
「これこれこういう奴がいたんだよねー。馬鹿みたいだから蹴飛ばしてやったわ」という精神的態度は、本当に私を不愉快にさせる。
蹴飛ばすしかないときはあると思う。でもそれを自慢げに周囲にまき散らすのは、品性の下劣さを示す行いだ。
はっきりいってそれこそがその人間の本性を示している。結局自分が他からどう見られているか少しも考えていないし、上よりも下を見たがる人間であることも、暴露してしまっている。
さらっと流す分にはいい。簡単に、憎しみや怒りを感じさせず「こういう風になっちゃいけないよ」と優しい声で囁くくらいなら、まだ許容できる。そういう態度からは怒りや憎しみを抑えようとする自覚的な態度が見えるからだ。
自分の怒りや憎しみを完全に正当化して、疑いなく主張する人とは、関わりたくない。ただただ、私の傍にいないでほしい。
私はそういう人に攻撃されたことはほとんどないけれど、私じゃない別の人が攻撃されているのを見ているだけで胸が痛くなる。もっといえば、互いに殴り合ってるところを見ると、目を覆いたくなる。
言葉はそんな風に使うためのものではない。
言葉は刃物であって、握り拳ではない!