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半ば冷えた浴室で、手を握り合うようにして大小の影が重なっていた。 大きな影にうずまる様に小さな影がかわいらしい声を上げて喘ぎ、裸身の母子は契りを交わす。 上と下とで交わった二人。肉の棒が、母の宮を探り、その奥深くで精を放つ。 「優くん……」 母の吐息が、子の頬を撫でた。 二人の家で、二人の男女として。 ◇◇◇ 一時間ほど前。 〈では、ま~た来週~!〉 画面の中、司会者の男性が快活にそう言った後、すぐにテレビは少年の手で消された。番組改編期でいつもの番組が潰されてしまい、
「まこせんせ~! おっぱ~い!」 「先生はおっぱいじゃありません!!」 あるうららかな午後。まだまだ新人教師の香りの消えない女教師、柊真子は、今日も今日とて休み時間ごとにセクハラしに来襲する少年、喜多幼平をあしらっていた。 特に時間の長い昼休みは、彼の学校生活で最も楽しみにする時間である。 しかも男子の例に漏れず給食をありえない程の早さで平らげ、給食時間が終わるか終わらないかのうちから真子へアタックしに来るのである。 その度にこっぴどく叱るのだが、いかんせん新人教師で迫力が