Magazine Study vol.5
【今号の目次】
1.特別企画 対談
2.5月21日のらいすた概要
3.5月21日のらいすたQ&A
4.その他のQ&A
5.今号の研究論文リスト
6.時事ニュース
7.研究アイデアをシェアしちゃいます!
8.私のオススメ本
9.まがすたでしか言えない〇〇
10.次回のLive Study
11.近況報告
12.質問送り先案内
13.署名
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1.特別企画 対談
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1)作業療法と研究
寺岡:先生のnote読みましたよ。
https://note.mu/kyougoku/n/n19e089505d8f
京極:あっ。どうもありがとうございます。
寺岡:作業療法の質を上げるためには、「作業の知識」と「作業を使った療法の知識と技術」が必要ですよね。
京極:はい。
寺岡:そのためには、研究法が欠かせないということですね。
京極:そうそう。その通り。
京極:ちょっとナイーブかもだけど、作業療法士はみなクライエントの健康と幸福の維持・向上に貢献したいと願っていると思うねん。
寺岡:いや、それはよほど危ない人じゃない限り、多くの人が共通了解できると思いますよ(笑)
京極:確かに(笑)。で、その願いを実現するには、日々の臨床を大切にすることに加えて、作業の知識と作業療法の知技を開発できる研究法がめちゃくちゃ重要になるんよね。
寺岡:なるほど。そう考えると、それぞれの作業療法士が研究力を高めることは、喫緊の課題かもしれません。
京極:ぼくはずっとそう思っている。だから、いち早く大学院教育に取り組みたくて吉備国際大学に移動したんですわ。
寺岡:先生の熱い想いのこもったnoteの記事が、臨床で働く作業療法士の研究力の向上につながるとよいですね。
2)作業療法研究には幅が必要
寺岡:先生のnoteの記事を読んで、作業療法士は文献研究、理論研究、事例報告、質的研究、量的研究、混合研究などいろいろできる必要があるなと思いました。
京極:というと?
寺岡:だって、作業療法をまともに理解したうえで実行しようと思ったら、哲学、理論、実践論をきちんと押さえる必要があるじゃないですか?
京極:そうですね。
寺岡:それは作業療法研究でも同じで、作業の知識と作業療法の知識と技術を探求するには、哲学、理論、実践論をいっぺんにできる研究法が必要になると思います。
京極:その通りやね。作業療法は一般に考えられているよりも、ずっと複雑で多様な現象である作業を軸に療法を組み立てるから、それに使える知識と技術を供給する研究法にもその複雑多様な現象に対応できる幅が求められるね。
寺岡:でも、それは言うのは簡単ですけども、実際には見通しをもつことだけでも難しいです。
京極:質的研究、量的研究等は方法の構造化が進んでいるけども、理論研究ってそーでもなかったりするから、研究法に幅を持たせようとしてもなかなか大変だよ(笑)。
寺岡:それに対して、この資料は作業療法研究の幅を広げる入門的位置づけでいいなぁと思います。わからなかったら質問できますし。
京極:ただ、ぼく的にはこの資料は作業療法研究に限定していないんだけどね。
寺岡:確かに(笑)。でも、私個人は上記の解釈になりました、とご理解いただけたらと思います。
京極:わかりました(笑)
3)研究法の幅を広げるコツ
寺岡:ところで、私は学部、修士、博士すべて京極研で鍛えられたので、いろんな研究法を学ぶ機会がありましたけど、先生自身はどうやってさまざまな研究法を使えるようになっていったんですか?
京極:基本的に独学です。
寺岡:独学!?笑
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