漫画「ラヴクラフト傑作集」紹介
要約:ラブクラフトの独特な描写が漫画になって分かりやすくなっている!長編は上手く要約されている。
こんにちは!最近新クトゥルフ神話TRPGの頻度が減ってきている無敵艦隊ガガドドンです。
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オススメ
個人的に現在発売されているラブクラフト傑作集シリーズのオススメを出していきます。でも正直言えば全部コンプリートしてほしいよ!
クトゥルフの呼び声
ラブクラフトと言えばこの小説だ!と言うのもありますが…
「1巻で完結している」「ダイナミックな展開が待っている」という二点がオススメな点です。後半のあるシーンが僕は大好きです。
小説を読んでいると話の時間軸がとびとびだったりでわかりにくかったのですが、漫画だとスッと頭に入ってきます。
狂気の山脈にて
あの有名なシナリオ(TRPGのお話…)の原作だ!というのもありますが
「長編作品を漫画で簡単に読める」「『狂気の山脈にて』自体が名作」という点があります。難解な描写を漫画で読めるっていうのが何より大きいと思います。
原作小説の第五章に出て来る「巨大な五芒星形の屋根のない大きな塁壁」に「なんやねんそれ…?」と思ったものが、漫画でそのまんまの姿で出たときは思わず笑ってしまいました。3巻の46ページにあるのでお手元にある方は是非!古のものたち自己主張強すぎやろ。
魔犬
うおおおおおおおおお!!魔犬魔犬!!
こちらは神殿、魔犬、名もなき都の短編三本載っています。クトゥルフ神話で有名はクリーチャーは登場しませんがラブクラフトが描いた、絶望的で救いがない話、魅惑的な未知の場所、悍ましい謎の遺物などの要素はホラー好きにはたまらないものです。
ダニッチの怪
ダニッチの怪はかなり面白いです。原作からしてラブクラフトの他の作品にと比べ内容がわかりやすく、珍しくヒロイックな展開が良いです。あのTRPGやってる人になら探索者みたいな動きをするって言えばいいですかね?
現在1,2巻が刊行されていますが、2巻のラストらへんががホラーすぎてすごくよかったです。また、ラヴィニアの最後がわかりやすく描かれていたり、ウィルバーウェイトリーがかなり不気味に描かれていたりしていてかなり良かったです。
(2023年5月12日追記)
第3巻発売!ダニッチの怪の悍ましきラストがめっちゃ気持ち悪く、そして恐ろしく描かれいます!!人間なんてちっぽけじゃ!
魅力
田辺剛さんのラブクラフト傑作集の個人的に魅力に思っていることを紹介したいと思います。
なんといってもわかりやすいところ。ラブクラフトの文章は英文だとわかりやすいらしいのですが、個人的に修飾語が多くて1文が長くなっていると感じます。そのせいで読みずらいな…と。
ただ、漫画になって風景をビジュアルで観ることができたり、文章だけで書かれていたことがセリフになっていたり、とかなりわかりやすく読むことができます。
そしてあり得ないほどの画力!超自然のクリーチャーや悍ましい神格が超絶画力で細かく描写されています。細かく書き込まれており、文字情報がないのにじっくり見てしまうページがあるほどです。お手元にあれば、「クトゥルフの呼び声」の115ページを観て欲しいです。僕が好きなページです。
どこで読める?
コミック買ってもいいけど、早く読みたいイイ!って方もいますよね?
2023年3月現在は月刊コミックビームで連載しています。
https://comicbeam.com/magazine/new-magazine.html
データですぐ読みたいぜ!の人はアマゾンのkindleをはじめとする電子書籍で読めます。僕はラブクラフト傑作集を全て買っていますが、本棚をかなり圧迫しています。並んでいるのを見ると嬉しくなりますが、どうしてもスペースを取るのは…といった感じです。でも紙媒体ばかり買い続けています…。
最後に
田辺剛のラブクラフト傑作集はいいぞ…。kindle版が今安いみたいなので急げ~!
本当に漫画で描かれるのは助かります…。話がスッと入ってくる…。
ただ、小説には小説の良さがあって、町ら村の歴史や、詳しい経緯等の細かな情報を知ることができるのは小説版だなと思います。マニアとかだとその細かな描写が好きなんじゃないかとも。
僕の最終的な感想としては小説も漫画も全部買っちゃえ~!ですね。