今も変わらない”時代の荒波を越えられる安心感”|『あなたの会社が90日で儲かる』が求められた時代背景
「『あなたの会社が90日で儲かる!』がバブル崩壊後のデフレ不景気30年の中で示した、”現実的に理想を実現していく強さを得られる”安心感」
Local_ビズ探求KMです。
現在はまだ会社員で、本心の興味関心と合わない仕事で、残業しても終わりが見えないまま、それに疲れて嫌になったところから、起業独立を目指して勉強を始めました。
未来は「やってて意味あるか?」という仕事で働きっぱなしの生活よりも、「このために生きたい」の週4日6時間の日々を目指しています。
ここ数日、『あなたの会社が90日で儲かる!』(著:神田 昌典 、フォレスト出版、1999年)を再び読み返していました。
そこで気づいたことを「『あなたの会社が90日で儲かる!』がバブル崩壊後のデフレ不景気30年の中で示した、”現実的に理想を実現していく強さを得られる”安心感」と題して、お話します。
この本は、今学ばせてもらっている方の推奨がきっかけで、つい最近読んでいました。
私がマーケティングについて手にした最初の本がこの本で、1回目に読んだ時には馴染みのない話が多く、圧倒されました。
そんなころから約半年。改めてこの本のことを確認すると、この本は1999年12月出版!
今から約30年前に出版された本です。それでも愛読され続けていることにすごさを感じました。
一方で1999年ごろはどんな時代だったのか?なぜ約30年の間に廃れないで読まれているのか?
そんな疑問が湧きました。この記事ではそれに答えてみます。
『あなたの会社が90日で儲かる!』が生き抜いてきた厳しい時代背景を、味わってみてください。
1.この話はこんな悩みの人におすすめです。
『あなたの会社が90日で儲かる!』は、起業・副業・経営者・ビジネスマンに広く価値ある1冊ですが、特にこんな方々にはおすすめできると考えます。
『あなたの会社が90日で儲かる!』が1999年ごろにどうしてヒットしたのかよくわからない方
会社から振られた仕事に、ずっと自分が振り回されている感じがする方
あまりにも常識が変わりすぎて、将来に不安しかないよ!という方
『あなたの会社が90日で儲かる!』が必要とされた時代背景を知ることで、あなたの人生の次の道を作り上げる大きなヒントになってくれます。
2.『あなたの会社が90日で儲かる!』が必要とされた3つの理由
『あなたの会社が90日で儲かる!』が出版された時期は、バブル崩壊でデフレ不景気が定着し、人々の間にも厳しい苦境がすっかり常識になっていた時代でした。
①バブル崩壊で不景気を迎え、今までの儲けの方程式が通用しなくなった
ここ最近になって『あなたの会社が90日で儲かる!』を読まれた方であれば違和感を覚えなかったでしょうか?
「第1章 なぜ悪徳業者が儲かり、正直者は失敗するのか?」という章タイトル。
その冒頭には、”不動産が売れているときゃ、工夫しなくても良かった。でも売れなくなってからは大変。”とあります。
「売れているときゃ、工夫しなくても良かった?」
いやいや、ご冗談を。私には、工夫をしなきゃ売れるようにはならないでしょ?と違和感がありました。
しかし、残念ながらというか、それはどうも間違いではない様子でした。
バブル期(1990年前後)では、「土地神話」と言われた熱狂がありました。
「地価が値下がりすることはない」「土地を所有していれば損をすることはない」それが常識で、売れなくなることはあまり考えていなかったようです。
しかし、バブル崩壊後は長くにわたって低迷を続け、バブル前~バブル期のような方程式は成り立たなくなりました。
今から見れば、「なんと迂闊な…」というべきでしょうか。
順調だと思っていた仕事・ビジネスが、時代に翻弄されるように一気に暗転する。
恐ろしい瞬間が一世代前にあったのです。
②人々は仕事、生活、将来の人生についての常識を破壊された
時代に翻弄されて一気に暗転する。
それは、学生の就職といった若者にも顕著にのしかかってきました。
1993年~2004年ごろに就職活動になった世代は、いわゆる就職氷河期世代。
それまでの親世代や年上世代が言っていた生活、仕事、将来の人生についての常識が一気に通用しなくなり、予想外な苦境に放り出されたのでした。
(↓バブル崩壊後の、学生の就職についてのお話が載っている記事を参考にしてみてください。)
想像できるでしょうか。そんな状況を、自分が突然遭遇したら?
私には、恐ろしく思えます。
時代の荒波に夢を壊されて、「この仕事で何のためにやっているのか分からない」「もはや今の仕事を続ける意味は収入しかない」と思い続ける仕事に就く。
「成果第一主義」「効率重視」「新たな挑戦」といつも言っている職場で、心身共に重い疲れを覚える。
そんな状況に陥ってしまうのではないか。そういう危機感を覚えてしまいます。
③「自力で稼ぐ」ことができる安心感:”現実的に理想を実現していく強さを得る”
①、②でお話した通り、バブル崩壊を機に大きく身の回りの常識と状況が大きく変わってしまいました。
そういう中で出版されたのが『あなたの会社が90日で儲かる!』。
そこで書かれていることは、苦境にある人々の実感に強く響く魅力がありました。
なぜ今までのビジネスのやり方が通用しないのかを教えてくれている。(第1章、第2章)
今までのビジネスのやり方が通用しなくなったにもかかわらず、それでも何かわからないままで頑張ることに無意味さを説いていて、厳しい苦境の時代とマッチした。
今まで(日本では)使われていない、新しい有効な方法で、厳しい苦境を抜け出していく明るい希望の道筋を提示した(第3章)。
それが、広く使えることものであることを示した(第4章、第5章)。
暗中模索で苦しむ中で、一本の救いの糸が垂れてくる。そんな状況の中で、『あなたの会社が90日で儲かる!』が多くの人に必要とされたのでした。
3.『あなたの会社が90日で儲かる!』が今の人々に示す魅力
出版当時に必要とされた『あなたの会社が90日で儲かる!』、この本の提示する魅力は、起業独立を目指す方などに今も衰えることなく響いています。
その魅力とは、著者の神田昌典が別の本(https://amzn.asia/d/3hLBh1G)の巻末でおっしゃっています。
「本当にやりたいことを見つけ、やりたいことに立ち向かえる力」
「もっともらしいアドバイスに従って理想を手放す必要がなくなる」
「現実的に理想を実現していく」
なんと魅力的なことでしょうか。
「このために生きたい」という本心からの思いに基づき、行うビジネス。私が目指している日々の姿が、『あなたの会社が90日で儲かる!』が提示する魅力の先にあります。
それは、時代の荒波に夢を壊されて翻弄されることなく、”現実的に理想を実現していく強さを得られる”安心感なのです。
4.「現状の仕事で限界に気づいたタイミングで読み返してください」
ここまで、『あなたの会社が90日で儲かる!』がなぜ必要とされたのかをお話ししてきました。
ただ、私自身、結局自分が仕事に行き詰まりを覚えて、現状の仕事では限界にぶち当たっていると気づくまで、正直『あなたの会社が90日で儲かる!』の言っていることが響いていませんでした。
そのため、現状の仕事で限界に気づいたタイミングで読み返すことをおすすめします。
必要になったときにこそ、必要なものが染み渡ります。
P.S.
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ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。