ショータイム
朝、目覚めた時からわくわくしていたの。今日は新しいプロジェクトのアイデアを会社で発表する日だったから。朝食を済ませ、仕事用のかわいいスカートに身を包み、いつもより少し早めに家を出たわ。通勤中も、発表する内容の最終確認をして、完璧に準備を整えたつもりよ。
会社に着いて、いよいよプレゼンテーションの時間が近づくと、ドキドキと緊張が高まってきた。プロジェクターをセットして、みんなが席につくのを待っていたの。そして、いざ発表を始めようと前に進み出た瞬間、私、なんとプロジェクターのコードを踏んでしまって、思いっきり前につまずいて顔面を強打したの!しかも倒れた拍子にスカートもめくれあがって、下着が丸見え、さらに社長と目が合い、恥ずかしいやら、顔は痛いやらで、どうなることかと思った瞬間、営業部の男性が自分の上着を、さっと脱いで下着を隠してくれたの、顔面の痛みを一瞬忘れるぐらい嬉しかった。
それで、会議室はシーンと静まり返ったけれど、私が床に座ったまま「これも一つのショータイムですね!」と言ったら、みんながクスクスと笑い始めたの。そのおかげで緊張がほぐれて、その後のプレゼンテーションは予定通りに進めることができたわ。営業部の彼のおかげで助かった。本当にありがとう。
この出来事から学んだのは、時にはミスも新たなスタートになることと、やっぱり人に感謝しなきゃね。私の小さな失敗が、皆をリラックスさせ、結果的にプレゼンを成功に導く助けになったのよ。あっはっは、顔は、まだ痛むけど。
そして、今日の終わりに詠んだ俳句はこんな感じ。
春雷に転びも新た笑い花
今日一日の出来事が、新たな始まりの一歩となり、周りに笑いと温かさをもたらしたことを詠んでみたの。私のちょっとしたずっこけも、ひとつの花として咲かせることができたのね。こんな風に、日々を楽しみながら過ごすことが大切だと改めて感じたわ。