踊る総裁選
どうも皆さんラバハです。アラフィフ氷河期おっさんで、文化批評なんかを書いてます。
2024年9月27日投開票の自民党総裁の行方が混迷をきたしています。不謹慎かもしれませんがエンタメとしてみたら選挙は本当に面白いですね。
私も以前こちらで、小泉氏が総裁になるのではと予想しましたが、あれから約2週間弱で、だいぶ情勢が変わってきましたね。
明日を控えた現時点での大方の予想は、石破氏と小泉氏と高市氏のうちから2名が決選投票へと進み、どちらかが総理となるというものです。
この票読みについては、どんなベテランの政治記者でも難しいのではないでしょうか。今現在も水面下でドラマのような駆け引きが行われているでしょう。
整理してみます。
石破氏は、田中角栄氏の系譜を継ぐ昭和型の大物政治家で、地方の農村や漁村を代表する顔です。現実路線の保守政策ですが、選択的夫婦別姓の導入に積極的なところなどはバランス型です。
高市氏は安倍晋三氏の系譜の女性政治家です。安倍晋三氏が進めていた金融緩和を踏襲し、安全保障を重視する政策で、憲法改正などにも前向きです。一部の保守から熱狂的な支持があります。
小泉氏は新自由主義の経済政策を掲げ、若い層や、経団連の要望を背景にリベラル寄りの政策を訴えすぎて、少し失速してしまった感じですね。予想党員票が少ないところをみると、現役世代の方を向きすぎたのは否めないですね。
ここで注目したいのは、この先に待っている2つの選挙です。次期総理が決まってどのタイミングで解散するかは不明ですが、小泉氏であれば、即解散総選挙を敢行するでしょう。10/20衆院選も充分あり得ます。
石破氏、高市氏であれば、少し伸ばすかもしれませんが、いずれにせよ任期いっぱいまで待つのは愚策すぎますので、近く衆院選は避けられません。
更に来年の夏の参院選も待っています。参院選は比例でほぼ毎回自民は議席を減らします。今回は野田氏が立民の先頭に立って本気で政権交代を謳っていますので、かなり苦戦を強いられるのは必至です。議席減の責任を取らされて、総理は参院選までで降板というシナリオもあると思います。
つまり、次期総理は否応なしに選挙の顔になりますので、議員票はそれを見越した投票行動になる可能性が高く、どの候補ならば、次回総選挙で自分が勝ちやすいかというインセンティブに従うようになるでしょう。
その文脈では、石破氏や高市氏では選挙に勝てないと踏んで、小泉氏を持ち上げる動きが活発になっていてもおかしくないと思います。
しかし世の中は分かりません。中国で起きた児童殺傷事件を契機とした今回の中国の動きが、逆に高市氏の追い風にもなっており、人間の及ばない大きなうねりのようなものを感じざるを得ません。
石破氏に関しても、第一候補であることは変わりません。現実路線では石破氏なのかもしれません。
いずれにせよ明日決着ですので、我々は見守るだけです。
今回はこのへんで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
終
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