見出し画像

職業講話イラストレーター対中1キッズ

たまにお声かけ頂く【職業講話】
お話を頂くたびに
「私でいいんですかね」の確認、念押し。

先生は、興味がある生徒がいるんですよね、
とおっしゃる。
他に呼ばれている各業種の方々の肩書きを見てみると、製造業、自衛官、介護福祉士、建設会社、弁護士、などなど、まっとうな社会人の方々。

そこへきて、「フリーランスのイラストレーター」は完全に“色物”のポジションだ。
そこで私は『変なおばさん』に徹するように
心がけている。
なぜなら輝く未来が待っているキッズに今からフリーランスのイラストレーターなんてものを目指してほしくないからだ。

今から決めるな、そんなものに。と心から思う。

ヤメロよ、ヤメロよ、と言われたのに
なんだか知らないけどやり続けちゃって、
体がどうしてもこっちむいちゃったんですよねぇ、とか結局やってみたらコレが一番しっくりきっちゃったみたい、
なんて言ってなっちゃっているのが
この類の人種なのではとおもう。

職業柄、変わった業種の仕事仲間、友人は多い。
ダンサー、ミュージシャン、イラストレーター、画家、大道芸人、陶芸家、写真家、などなど。
色んな人の顔を浮かべるけど、
彼らが子供たちに
「将来なりたいのなら是非こっちにおいでよ!」
なんて言ってる姿は、やはりあまり想像できない。


職業講話でイラストレーターについての話をする際にどういう仕事内容なのかというのは紹介するものの、そんな話はほんの数分で終わらせる。

イラストレーターになるには?の質問は簡単。
今すぐに誰でもなれるものなのだということは教えてあげている。

これを言うとキッズは目を丸くして驚くが、
実際そうなのだ。
今この世の中、自身の作品を世界に発信できるツールで溢れている。
現に小学生でも、老人でも老若男女イラストレーター(絵描き)はいる

資格も試験も無いのだから、なりたきゃなればいい。

ここまで書いていると、
「子供たちにちゃんと話してあげなよ」
とお叱りを受けそうだけれど
大人として大事と思うことはきちんと伝えているつもりだ。

私の大事に思うこと、
それはイラストレーターとか関係なく
【「好き」を軸に生きて行こう】ということ。

なりたい職業なんかを今から決めるなんて
バカバカしい。
稀にいる大谷君みたいな人は本当に少数だ。
大概はこれから色んな出会いや経験を経て、だんだんと決まっていくものだと思っているから、【なりたい職業】なんかより【何が好きか】を心に留めておく事の方が最重要だと思っている。

それは、漫画でもいい、
ごはんを食べることでもいい、
好きな人でもいい。
何が好きか。
パワーオブラブ、最強。

好きな気持ちに突き動かされてやったことの強さったらない。

職業講話で必ず例えに出す、
じゃ、お母さんは??
専業主婦はだめなのかい?
違うよねぇ。の話。

お母さん、きっとメチャクチャ家族の事
「好き」だと思うんだよね。

好きなこと、好きなもの、好きな人を大事にして生きるのってメチャクチャ楽しいと思う。
それに伴う苦労もひっくるめて、やり甲斐となって結局楽しいに収まる。

好きを自分で分かってるってブレずに生きていけるからそれ、覚えておいて!
と伝えている。

あと、もう一つ。

【自分ができる事、やりたい事はちゃんと伝える主張する】
ってこと。

もじもじしてたら誰にも気づかれない。
やりたい仕事も回ってこない。
「ハイ!私コレ得意でーーーす!」
「できるかどうかわからないけど、やってみたいでーす!」とか
大勢の前で言うのがいやだったら
言える範囲で自分の事周りの人に言いふらしておく。

そういう根回しをすることで、やがて
【○○でお馴染みの✖✖ちゃん。】になる。
そこで誰かが紹介してくれる、
推薦してもらえる。
何か楽しい事が回ってくる。

これはキッズも今からできる事。
社会に出てもこのやり方は有効。
とても自分の仕事や生活が楽しくなる。

【好きなものを自分で分かっている事と
周りも知ってくれている事】
仕事でも、生活においても超重要と思っている。


ここまで書いていて言うのもなんだけど、
随分偉そうだな。
しかし、この変なおばさんの
羽陽曲折、酸いも甘いも色々あって出た
今の所までの結論なんだ。
心の病気にならないための秘訣でもあるので、
キッズに向けて話した事だけど、
少し心に不安のある方も
これを読んで少し気持ちが明るくなってもらえればいいかな、なんても思う。


私の職業講話を聞いた中1キッズがどう思ったのかはわからないけれど、
どうか私が悪影響にならないことを祈る。

いいか、
フリーのイラストレーターなんか目指すんじゃないよ!

いいなと思ったら応援しよう!