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ライバル?だいすき?
私自身は長子のため、「下の子」の感覚はよくわかりません。
ですが、ふたりの子どもを見ていると、やはり上の子、下の子で育ってきた環境の違いなのかな?と思う行動の差がある気もしています。
(もちろん個人差も大きいとは思いますが)
ウチの下の子は気が強く、自己主張が激しいタイプ。上の子はものごとにあまり執着がなく、マイペースです。
日々、ふたりの行動を見ていて面白いと思うのは、
上「ママ、きょう○○くんとケンカしちゃって・・・」
下「(はッ!)まま、きょう○○ちゃんがおこったの。だめっていったのにやめてくれなかった」
上「ママ、きょう先生がね、・・・」
下「(はッ!)まま、きょうくまぐみでね、せんせいにこれやろうねっていわれてね、みんなでやったの!」
などなど・・・下の子の、(はッ!)←これです。
上の子が話し始めるまでは、ぼーっとしていたりおもちゃで遊んでいたり、ご飯を食べていたり。私に話しかけようなんて全く思っていなかったはずなのに、上の子が話し始めたとたん、まるで「負けてはいけない」というように「まま、あのね・・・」が始まります。
産まれたときから、自分以外に親の気を引く存在(=上の子)がいる。しかも、おしゃべりも遊びもお手伝いも、なにもかも自分より上手。モタモタしていたら親の関心を取られてしまう。自分を見てもらわなくては。
無意識に、そんなふうに思っているのかな、と考えてしまいます。
話を遮られた上の子はもちろん面白くありません。「うるさい、今話してるのに!」とケンカになることもしばしばです。
毎日毎日いっしょにいるのに、なにをそんなに焦って奪い合う必要があるのだろうと思うほど、親の時間を、興味関心を得ることがこんなに子どもにとって死活問題だとは、ふたり育児になるまで知りませんでした。
親をめぐってはケンカも多いふたりですが、親に叱られているときは別。
上が叱られていれば下の子が、下が叱られていれば上の子が、
「そんなにおこったらかわいそうだよ、ないてるからもうやめな!」
「まだこんなに小さいのに、そんな言い方しなくていいでしょ。もっと優しく教えてあげなよ」
と親(主に私)を諭してきます。叱られている理由が、まさに相手にあっても、です。(下が上のおもちゃを取ったとか、上が下をぶったとか)
親を奪い合うライバルでありながら、親という絶対的な存在に立ち向かう同志であり、心強い味方でもある。
そして時には、誰よりも喜ばせたい相手でもあるようで。
「きょう、おえかきしたんだよ。○○のだいすきなかぶとむしをかいたよ」
「今日、おやつもらったから食べずに持って帰ってきた。○○が帰ってきたらいっしょに食べるんだ」
そんなことを言って、照れながら「相手のためのもの」を差し出す姿の、なんと尊いこと。
どうかこのまま、お互いをかけがえのない存在として、それぞれの人生を生きていってくれますように。