人生で最高のクリスマス
「ねぇママ、青と緑、赤とピンクならどっちが好き?」
そんなことを訊かれたのはもう二週間以上前。時間が経つのはあっという間です。(noteもずいぶん無沙汰してしまいました…)
今年のクリスマスに向け、小学生の上の子は人生で初めて「買い物」をしました。なお「おつかい」ではありません。「買い物」です。
私のなかでの定義は↓のとおり。
おつかい →他人のお金で、他人の言うとおりに買う
買い物 →自分のお金で、自分で選んだものを買う
我が家はまだ定期的なお小遣いを与えておらず、「親に頼まれて」お手伝いをした場合に、お駄賃としてお金をもらえることになっています。洗濯物を1枚たたんだら1円、洗い物をしたら10円~50円、等。
上の子はそうやって少しずつお金を稼いでいました。ようやく400円弱になったお金。歩いていて自販機を見かける度、「このジュース、自分で買えるよ」と誇らしそうに言っていました。
その、「自分のお金」を使った、人生で初めての買い物。
記念すべきその買い物に選んだのは…(泣きそう)私へのクリスマスプレゼントだったのです!!
信じられない…全財産の1/4を使って人生で初めて買うものが、自分ではなく他人のためのもの???
家族へのクリスマスプレゼントを買うために100均に行きたい、と言われたときの最初の感想はそれでした。嬉しいとかよりもまず驚愕。子どもの頃の私にはなかった(であろう)発想です。
会話の流れから、「家族へのプレゼント」とは言いつつ、私へのプレゼントであることは察してしまいましたが、当日まで秘密にしたいからひとりで選んで会計する、パパと秘密の場所に隠しておくから絶対に探さないで、という依頼を私も真剣に守りました。
100均では「練習」としてまずは私の買い物に付き合い、セルフレジの使い方を教えてから、店員さんに「ひとりで買い物をしますので、もしレジが使えなかったら助けてやってください」とお願いして私は店外で待つ、というところまで徹底しました(店員さん、その節はお手数をおかけしました)。そのため、何を買ったのか、本当に見当もつかなかったのです。
昨日、我が家ではクリスマスパーティーとしてチキンやケーキ、お菓子をいっぱいに広げて家族で夕食を楽しみました。
その場で、上の子がパパ・ママ・下の子の順にひとりずつにプレゼントを渡したのです。
パパには自作のイラスト。
下の子には、最近欲しがっていた自分(上の子)のおもちゃ。
そして私には…100均で買った、ビー玉でした。
夏頃から、「おはじき」に興味を持っていた上の子。おはじき欲しい、と言われた時、何気なく言ったのです。ママは小さいころ、ビー玉のほうが好きだったなぁ、と。
そんな何気ない会話を覚えていて、たまたま100均でビー玉を見つけたときに、自分でも買えると思ったのでしょう。
私が好きだと言っていたものをクリスマスに贈ろうと、人生で初めての買い物に、それを選んでくれたのです。
こんなに嬉しいことがあっていいのだろうか。
こんなに心が綺麗な子の親が私でいいのだろうか。
ビー玉に驚く私を誇らしそうに見つめる子どもの顔に、そんなことを思っていました。
貰ったビー玉は、私が子どもの頃に集めていたものと同じく、中心に赤や青や緑の模様(?)が入った、懐かしい一揃いでした。
子どもの頃にたくさん集めたはずのビー玉は、今はひとつも残っていません。でも昨日贈られたこの一揃いは、一個も欠けることなく、一生の宝物にしようと思いました。
今年のクリスマスは、私の人生で最高のクリスマス。
貰ったプレゼントは、人生で一番嬉しい贈り物でした。
これからもこの子達と、幸せなクリスマスを何度も過ごせますように。
皆さまにとっても、愛する方と(あるいは愛する方を思いながら)過ごす、穏やかで幸せな日でありますように。
メリークリスマス!!