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はじまりからおわりまで口福時間

久しぶりに髪を切ってスッキリして、
頭も気分も軽やかな休日。

小腹も空いたし、時間もちょうどお昼時。
そろそろ何か食べたい。

今日はパスタを食べるのだ。
と、髪を切っている最中から私は心に決めていた。
完全に、美容室で読んでいた料理雑誌の影響である。

ずっと気になっていたけど、入っことがないお店。
今日こそはあの店にしよう!

…と決めていたはずなのに。
あんなにも意気込んでいたのに。

私は、
オムライス屋さんのカウンターに腰を下ろしていた。



あなおそろしや、オムライスの魔力。

私はオムライスが好きだ。大好きだ。
そもそも卵とごはんの組み合わせが大好きなのだ。

卵かけご飯も
目玉焼き乗っけごはんも
天津飯も
口に含むところを想像するだけで多幸感に包まれる。

素材は同じなのに、
どうしてこんなにもみんな違ってみんな美味しい?
永久に解けない、幸せな謎である。

そもそも卵自体が
変幻自在の素敵なたべものなのだ…
(無限に卵を語りそうになるので、終話。)

今日行ったのは、
言わずとしれたオムライスの名店、北極星

私がよく行く店舗は
デパートの食料品フロアに入っている。

カウンター5席の小さな店舗。
大体1人客か2人客が多くて、
みんなパパッと食べては立ち去っていく。

順番待ちで並んでもそんなに待たないし、
自分1人の時はこの手軽さがとてもいい。

本店にはまだ行ったことがないのでいつか行きたい。

並んでいる間、メニューを吟味。
そんなに沢山メニューがあるわけではないのだけど、
いつもひと通り眺めては何にしようかと考える。

いつもチキンオムライスだから、
今日はきのこオムライスにしてみようか。
いや、奮発して季節限定メニューにする?
海老オムライスも捨てがたい………

と考えていると、席が空いた。
片付けを待っていざ着席!

「ご注文は?」
「チキンオムライスで」
呼吸するように定番メニューを注文。

そうなのです。
あれこれ吟味しても結局チキンオムライスを選んじゃう。
だってさ、これが好きなんだもん。

待っている間はカウンターから調理室を眺める。
作ってる様子を見られるのって楽しくないですか?

どうやって振るうのか、
不思議になるほど大くて重そうなフライパンに
みっしりと入ったチキンライス。

寸胴になみなみと入った卵液が
熱された鉄のフライパンにとろりと注がれる。

ささっとかき混ぜるだけでふんわりとしたオムレツになり、
ご飯をくるりと美しく巻き込む技術はすごい。

イートインのオムライスを作る合間に
テイクアウトもどんどん出来上がってくる。

テイクアウトの白いプラスチックの器に
ぴったりとおさまっているオムライスは
なんで可愛いんだろう。
ふっくらとした薄い黄色の柔らかそうなかたまり。

………などと考えていると、来ました!
私のチキンオムライスちゃん!

最高のビジュアル

勢いよくスプーンを持ち、いただきまーす!

まずはトマトソースと、オムライスの端っこ、
卵が重なってとろとろの贅沢エリアから。

う、うまい………
薄皮でぎりぎり個体として保たれている半熟卵と、
少しのチキンライス。
そして甘めのトマトソース。
口の中で渾然一体に。

私的にはオムライスの端っこは卵を味わう部分なのです。
とろとろの卵を満喫。

今度はチキンライス多めの部分。
ご飯が多めだと、チキンライスの香ばしさがよくわかる。
パラっとしたご飯の食感がまた良い。

間に甘酢生姜でリフレッシュ。
オムライスに甘酢生姜?ってなるかもしれないけど
これがまた癖になる。

夢中で食べ進めて、あっという間に終盤。
フィニッシュは再び、卵がたっぷりの端っこ!
食べ始めも終わりもふわとろ卵を味わえて嬉しい。

ソースも何もかも皿からキレイに消え去り、
大満足でご馳走様でした。

…余談…
食事中、観光客のご家族が隣だった。
(韓国からの旅行のようす)

オムライスを一口含んだ瞬間に
何度も頷いていたのが嬉しくて、
美味しいでしょ?!と話しかけたい気持ちになる。

家族同士で、
マシッタ〜!と言い合っているのを聞いてほっこり。

マシッタ〜!をBGMに
私ももりもりとオムライスを食べた

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