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相手の関心事に関心を持つ

喜びを込めて語る部下の嬉しそうな顔

私。アニメとか映画とか、あまり観ないんです。あ、でもそんな意固地に観ないと言っている訳はなくて、感情移入が酷いので疲れちゃうんですよね。

特に長編モノとか。。時々観ると面白さは伝わるのですが、なかなか自分から積極的には、といった感じです。(批判するものではありません)

そんなある日、ここ5~6年同じチームで一緒に仕事をしている部下ちゃんから、「このアニメめちゃ面白いですよ」と紹介されました。

え!!こんなアニメなんか観ないよーー!と一瞬思ったのですが、
「とてもいい物語なのでぜひ観てください」と嬉しそうな顔。

年末の御用納めで言われたということもあり、実際に視聴開始。
がっっ!!!全13話もあり、不安。。。こんなに観れる自信がない。
そう思っていました。

でも何の何の。3日間くらいかけて、スラスラと全話コンプリート。
とても感動的で夢を追う人として、尊敬できる素晴らしい内容でした。
と、ともに、普段使わない感情を沢山使ったような気がします。笑

早速、年明けに報告し、当然話は大盛り上がり。よかった。
これです。この心からの部下の笑顔。これが見たくて観たんです。

また、映画「サバイバルファミリー」。これもその部下のおススメでした。
人に勧められた映画を観るのも抵抗がありましたが、一度見始めるとこれもスラスラ観れて(笑)。普通のおばさん感を100%演じ切る深津絵里さんには圧巻!!と視聴の後にはお酒を飲みながら、沢山語りました。

相手の関心事に関心を持つことによる効果

さて、他人の関心事に興味を示すことで、大きく次の5つの効果があると研究の諸説では言われています。

1. 社会的交換理論

社会的交換理論は、人間関係が相互利益に基づいて形成されるという考え方です。

相手の関心事に興味を示すことで、その相手は自分の価値が認められていると感じ、信頼感が高まります。この理論に基づく研究では、相互の関心やサポートが信頼関係を強化することが示されています。

2. 共感の重要性

共感は、他人の感情や関心を理解し、共有する能力です。

研究によると、共感を示すことで、相手との信頼関係が深まることがわかっています。たとえば、ある研究では、共感的な反応が相手の信頼感を高めるとすることが示されています(Davis, 1983)。

3. 自己開示と信頼

自己開示は、人に自分の考えや感情を開示することを指します。

研究によれば、自己開示が進むことで、相手も自己開示を行いやすくなり、信頼関係が深まることが示されています(Derlega & Grzelak, 1979)。他人の関心事に興味を持ち、共感を示すことは、自己開示を促進する要因となります。

4. 人間関係の質と満足度の向上

他人の関心事に関心を持つことは、その人との関係の質を向上させ、満足度を高めることが研究で示されています。

たとえば、ある調査では、結婚生活における満足度を高める要因として、パートナーが互いの関心事に関心を持つこと、パートナーへの理解により、より良いコミュニケーションが生まれ、信頼感が高まるとしています。長期的な満足度を維持するためにも不可欠な要素であることがわかりました(Reis & Shaver, 1988)。

5. 心理的安全性

心理的安全性は、チームやグループ内でメンバーが自由に意見を表明できる環境を指します。研究によると、他人の関心事に関心を持ち、理解し合うことで、心理的安全性が高まり、信頼関係が強化されることが示されています(Edmondson, 1999)。

以上のような、相手への関心事に理解を示すという行動が、部下の趣向や価値観を知り、これに触れることで、実際に私の視野も広がった感じがします。

また、自己開示が進むことによる心理的安全性が高められるほか、何と言っても、胸襟を開いた関係性を継続することによって、相手とお互いの価値観を共有することが可能となります。

価値観の共有

組織のミッションとして、業務改善、最適化、無駄を省く・・などと当たり前のように求められてきますが、私は、本質的な業務改善は、メンバーとの関係性構築による価値観の共有がとても大切と考えています。

私は、これまでの業務において、メンバーと価値観の共有を大切に構築してきた結果、私の考えが憑依レベルで理解できる部下を数人持つことができています。これにより、意識合わせを行うという時間が省略され、とても円滑な組織運営が実現しています。

相手に関心事を持つことのデメリット

一方で、過度に相手に関心を持ちすぎることにより、「自己犠牲をしてまでやることか」、「プライバシーの侵害、過干渉ではないか」、「心理的な負担が増える」などと言った声が聞こえてきそうです。

その解決策は非常にシンプルです。バランス力(りょく)です。
私は、バランス力という言葉を使う人は信頼できると思っています。

自分自身のニーズを大切にし、自分の感情を大切にするというバランス力を持っていれば大丈夫です。心の余裕を持ちつつ、良好なコミュニケーションを図っていきたいですね。

いま、求められていること

多様性の理解と受容がこれだけ叫ばれているなか、私たち昭和世代(💦)の限りなき挑戦と学びは続いていくと思います。
\ 柔よく剛を制す /
ビジネスにおいては、パートナーシップやチームワークが重要です。柔よく剛を制す精神で、相手の意見や立場を尊重し、協力関係を築き、長期的な信頼関係の形成により、持続可能なビジネスを展開していきたいものです。

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