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『投資・探訪記♯14』海外投資は本当にお得?

新NISAが始まる時に、「オルカン」「S&P500」を推奨されている方がすごく多かったですね。

私も便乗してこれらの投資信託を購入していますが、確かに春頃などは好調でした。しかし、8月5日の急落後から「おや?」と思うようになりました。

◾️S&P500の状況

・急落前の高値 5667ドル (7月16日)
・急落後の高値 5648ドル (8月30日)

ということでほとんど同じ値に戻っています。

◾️eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価格

・急落前の高値 32813円(7月11日)
・急落後の高値 29798円(8月16日)

90.8%の値なのでほぼ1割安くなっていますね。

まぁ、早い話が円高に振れたことによる影響というところでしょうか。
・急落前高値の頃のドル円 158円
・急落後高値の頃のドル円 146円

これだけ違えば値が変わるのも当然ですね。
S&P500が急落前のスコアに戻していることから、報道などで「S&P500は強いですね」と言われるので、投資している庶民としてはつい安心してしまいますが、ドルで見るのか、円で見るのかで全然違うので、気をつけてニュースも見ていなければと思います。

これと同様のことが金(ゴールド)でもあります。
最近すごくゴールドがいいよ、これからはゴールドも持っておいた方がいいという報道を見ます。確かに、過去最高を更新しつつありますが、これもドルの話です。

ドルで直接売買しているのなら良いのですが、私のような庶民は円で投資信託で購入しています。そうすると為替の影響が出るんですよね。

ちなみに私が8月に購入したとあるゴールドの投資信託ですが、為替ヘッジありとなしを試しに両方購入してみました。まだ10日ほどしか経っていませんが、
・為替ヘッジあり +1.4%
・為替ヘッジなし +0.4%

この先、どの程度変わるかわかりませんが、円高に振れている局面なので違いが出ていますね。ここまで踏まえて、何に投資するのがよいか報道があると嬉しい。

以上を踏まえて、私なりの今の教訓。

・報道はドルの話か円の話か注意して聞く必要がある
・今はS&P500もゴールドなどもドルベースで調子がいいので、円高に振れていてもまだ多少なりのプラスにはなっていますが、ドルベースで失速し、円高が進むとダブルでやられる可能性がある
・もちろん、積立などの場合は、そこで安く買えることになるので、お得とも言えますが、まとめて購入したものは注意
・為替の影響は読めないし、わかりにくいので、心配なら日本への投資比重を上げる

ちなみに、7月初めに金利がお得だと思い、1か月のドルの定期預金をしたら、為替介入されたり、なんだかんだが急速に円高になり、1か月の満期で思いっきり目減り。

私のタイミングが悪すぎたわけですが、日銀の介入というようなことに振り回されるのはなんか腑に落ちないものがあります。
今は為替の影響を受けるものは極力やりたくない心境です。



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