名もなき沼
私の住んでいるちょい田舎な町は、電車に乗れば1時間ちょっとで東京に着く。
東京在住者にとっては、地のはて。
「なに? いま遠くに住んでんだって?」と言われてしまうのだが、家族のためにマイホームを建て、通勤するお父さん多数。十分に通える通勤圏内なのである。
この物価高の時代、
農家さんが作る野菜が新鮮。しかも安い。
どれだけやすいかといえば、
例えばいまが旬のそら豆は、以前住んでいた神奈川県のスーパーだと税抜398円か498円、場合によっては600円近くしていたのが(しかも、中身がちっちゃな豆)
こっちでは250円!
ご近所さんで畑をやってる人もいっぱいいて、「⚪︎⚪︎さんから野菜もらった〜」なんて言って、野菜がいつも家にある
もうさ、これ以上の幸せはないわけである。
そして、住宅街のはずれに、自然いっぱいの沼がある。人工的かもしれないから池かもしれない。名前はない。むかし、釣り堀として使われていたようである。大きなカメが岩の上で、甲羅干しをしている。
田んぼが残っているので、カエルの鳴き声もする。ウグイスをはじめ、鳥たちが大合唱をしている。
しかも、なぜか人がいない。
沼のまわりをぐるっと一周できる遊歩道があって、この散策路が私の散歩コース。
超、すてきなわけである。
桜のお花見シーズンだけ🌸、5人くらい人と出会ったけれど、あとはせいぜい、釣りのおっちゃんがいるか、営業途中のタクシーが休んでいるか、イヌの散歩の人と出会うかくらいである。
いやね、すごい観光地に行かなくても、天国はあるんですよ。
沼を泳ぐ鴨は、人間が来るとは思ってないから、私を見つけると慌てて、逃げるの。
鴨たちにとっては、予期せぬ侵入者なわけだ。
自然がないと、人間は壊れる。
葛西臨海公園の公園を潰して太陽光パネルの建物建てちゃうとか、どんだけ、人の心を壊そうとしてんの、って思っちゃうわ。
ちょい田舎暮らし、
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