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私と和歌山の旅 11 和歌の浦


 私と和歌山の旅、そろそろひとり旅になるときが来ました。というのはたまにここで出てきた不登校の長男ではなく、不良息子の次男の方が2回高校を退学したあげくしばらくふらふらしていたのですが、去年の秋に見聞を広めるため、海外で働いている旦那と海外渡航を決意、私は晴れて自由の身となり、少しずつひとり旅できるようになってきました。

飛行機でジャカルタに向かう次男

 旦那と次男を市内からの関空までのリムジンバスに乗るのを見送った直後、

 「そうだ和歌山に行こう( ゚д゚)」

と思い、翌日の早朝JRで和歌山へ向かい、8時過ぎに和歌山に到着。

紀州犬の像

 今回は“和歌山市”に来ました。普段関西の人間が「和歌山に行く」というと、大抵は“白浜”のことを指すことが多いのですが、このときは「和歌山の街には何があるんだろ、そういえば知らんわ( ̄∇ ̄)」と思い、一泊で行くことにしました。

Google mapsで観光で検索してみる

 とりあえずあちこちレンタサイクルで回ってみようと思って和歌山につきましたが、レンタサイクルは9時からしかやっておらず、その日泊まるドミトリーにとりあえず荷物だけ預けに行きました。レンタサイクルが何時からとかあまり考えてなかったです(⌒-⌒; )

 そうこうして和歌山の駅付近をうろうろし、9時になったのでさっそく土地勘をつけるためにレンタサイクルで市の外れから攻めていきますᕦ(ò_óˇ)ᕤ

和歌山港

 とりあえず紀ノ川に沿って下流を目指してみると、徳島行きのフェリー乗り場がありました。いつかまた乗ってみたいと思います。

紀ノ川は思った以上にながく、

“キノクニ”らしく木材が積まれている

 川の付近は場所によってはこのような木材置き場になっていたりして近づけない場所もありました。川沿いサイクリングコースとかはない感じです。

 「そういえば司馬遼太郎の『菜の花の沖』で紀州の材木を運ぶ話があったよな〜」とか思いながらこのときは自転車を漕いでましたね。

 とりあえず郊外の観光地で行きやすい場所で探してみて、まずはじめに向かったのは、

養翠園

 紀州徳川家第十代藩主、徳川治宝(はるとみ)により造営された、松を主体とした約33,000㎡におよぶ大名庭園らしいです。ここ和歌山市は県内では台風被害が少ないらしく、海の近くの庭園の割には比較的保存がよいそうです。

汐入りの池

和歌山湾沿いの立地を利用して、海水を引き込んだ「汐入り」の池が特徴的な庭園で、潮の干満で小さな波が起こり、水面が上下する独特の風情があるとガイドの方がおっしゃっられていました。

 また背後の天神山と章魚頭姿山(たこずしやま)を借景とした構図は中国の西湖を模したものと伝えられている。

三ツ橋 
養翠亭

 1995平成7年度にはNHK大河ドラマ「吉宗」のロケ地として庭園と建物で撮影が行われたそうです。

 さて、紀州藩徳川家の日本庭園を楽しんだあとは、

“トンガの鼻”へ

 “トンガの鼻”という地名が地図にあり、

 何かと思い来てみると眺めのよい岬でした。なんでトンガなんだろう、その昔トンガ人が上陸したのか( ゚д゚)!」と思って行ってみたのです。

 どうも名前の由来には地元でも諸説あり、タケノコを掘る際に使う「とん鍬」が「トンガ」に変化したと見る人もいて、また「鼻」は突き出た岬のことですを意味するそうです。

岬の先に石組みが
おや、こちらにも

 どうやらこの算木積みの跡は幕末に海岸線の防衛警備を強化した際に建造されたものらしいですね。

 またそこからすぐに

番所庭園

 

 江戸時代から紀州藩への海上への見張り番が置かれた場所であったことから「番所の鼻」と呼ばれ、この庭園はその見張り番所の跡地を整備したものだそうです。

見事に整えられた松
紀伊水道の手前の大島と中ノ島

 紀州藩はその立地から海外からの船舶がたどり着くこともしばしばあったことから近海への警備に気を配っていたことが見受けられます。

 またこの番所庭園は水戸黄門などドラマのロケにもしばしば使われるみたいですね笑

 またそこから、

雑賀崎灯台へ

 展望台も兼ねた灯台は紀伊水道の眺望がよく、最近はリニューアルし新たに整備されたみたいですね。この日は天気が曇り気味でしたが、晴れていればもっと清々しい空と海が楽しめたと思います。

 そこからは海岸線に沿って自転車に乗っていたのですが、道のりがわかりにくく、目的地をだいぶ過ぎ、

和歌浦漁港 おっとっと広場

 とりあえずお腹がすいたので漁港の海鮮料理の市場でラーメンと穴子の天ぷらを食べました(´∀`)

 この時期はもう10月半ばで日が傾くのが早くなってきたから見れるものは早い時間帯に見ようと焦っていたのかもしれません。漁港で昼食を終えたのは午後1時半過ぎ、どうやらこういった海鮮市場の昼食は2時には終わるらしく、だいぶ片付けられていました。この辺も踏まえて昼食時間考えないとな〜と思ったり。


 そこからは近場にある観光地をGoogle maps で探しながら自転車でうろうろしていると、

不老橋

 何やら風情のある石橋が、

 不老橋は片男波松原という場所にあった東照宮御旅所の移築に際して紀州藩10代藩主であった徳川治宝(とくはる)の命により、1851年に完成したアーチ型の石橋らしいです。

 で、このとき私がなんとなく目指していたのは、

この先端

 こういう地形を見ると行きたくなるんですよね。まぁ、行ったところで

何があるかと言われたら

 

まぁ、何もないんですが

 人によっては「そんなところに何があるんだ?」と思うような場所でも踏破してみたかったりするものです。

 景色としては右の方にポルトヨーロッパなるテーマパークがありましたね。子供が小さい頃から連れていつか行こうと思っていましたが、子供なんかそうこうしてる間に育ってしまうものですよね〜、結局行けずじまいです。

 またこの日は夕方かなり曇ってしまい、

片男波海水浴場にて

 海を見ながら、「あと1ヶ月早ければ海水浴できたかな〜」って思ったりしてました。まぁ、実はこの次の日嫌なくらい晴れて暖かくなりましたけどね(-。-;


万葉の小径に続く遊歩道

 この辺りは万葉集に詠まれてるらしく、道が整備されてましたね。私万葉集とか苦手なので説明できないですが。好きな人は好きですよね〜 

このときは近くの無料の博物館見たりして過ごしているうちに、だんだん日も傾いてきて、5時には和歌山駅に自転車を返しに行かねばならなくなり、「そろそろ帰らなきゃな〜」と思い、帰りながら最後に立ち寄ったのが


紀州東照宮

 ま もちろん東照宮なので、権現さんを祀ってます。なんとなく趣きのありそうな寺社には足を運んでしまう私ですが、

参道の階段

 この参道の階段が緑色がきれいで不思議な感じがしました。まぁ、これは翌日行った和歌山城でその理由を知ることになるんですが、それはまた今度。

キツツキ、かな?
 なかなか急な階段
階段を上って見えた景色

 階段を上って振り返るとなかなかいい景色ですね〜

 もうこの時点で午後4時ごろで、あまりゆっくりはできませんでした。この場所は駅からは5、6キロある場所だったのもあり、急いで自転車を漕ぎ、和歌山駅まで帰りました。

吉宗公像

 駅にレンタサイクルの返却に行く直前にチラッと見えた徳川吉宗公像、やっぱり紀州を代表する歴史上の人物ですよね(゚∀゚)

 さて、この日の宿はというと、

久々のドミトリー

 かなり久々のドミトリーです。女性は私1人だけでしたね。挨拶しかしてないですが、外国人が多かった気がします。この日は夕方小雨に降られたりで寒かったので、近くの業務スーパーでティーパック買って紙コップで暖かい紅茶を飲んだりして、久々にドミの過ごし方を思い出してました。このときはたった一泊でしたが、少しずつ旅人の勘が戻ってきた気がしますね。

 というか、冒頭の次男の飛行機の画像がビジネスクラスなのに、なんで私がドミトリーに泊まってるのか。まぁ、うちはそんなワケアリ家族だったりします。

 つづく

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