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松平健と加藤剛に心を持っていかれた小学生
先日、中1の息子が、Netflixで
2年前大人気だったブラッシュアップライフ
を見ていた。何周目ならぬ何回目だよー
というくらい息子の中で1番好きなドラマ。
死んだのちの来世がまた、自分の人生で、より良い人生にするために徳を積みながら生き直しをする。その過程で主人公の小学生の頃の場面がある。シール帳でシール交換してたり、ドラマが大好きでドラマ研究会を作ったり。世代が少し違うけれど、懐かしさとあの頃の小学生の思い出も蘇ってくる。
私の両親は共働きだったので、学校から一旦祖父の家に帰り、そこに仕事終わりの母が迎えにくるというパターンだった。祖母は私が生まれる前に亡くなっていて、祖父と叔母が一緒に住んでいたのだが、叔母も働いていたので、学校から帰ってくると祖父と2人きり。
昭和から平成になろうとする時、帰ってからの娯楽といえばテレビの時代だった。
が、しかし、祖父のチャンネル権はめちゃくちゃ強くて、とにかく私が帰ろうが文句言おうが、がんとして譲らない。
なので、見るテレビといえば、
暴れん坊将軍
必殺仕事人
大江戸捜査網
大岡一前
水戸黄門(東野英二郎)
プラス刑事物でデカものは
あぶない刑事
特捜最前線
赤かぶ刑事 など
これが全てわかる方がいたら、私は心から握手したい。
小学生ながら、祖父が見るから仕方ないと思いつつ、よくも付き合ってみれたものだなーと今でも感じる。
でも、見せられるうちに、だんだんその世界にハマっていき完全に途中から好きで観ていた。
今現在我が子を見ていて、時代劇一緒に観るなんて絶対ないなーと感じるので、私はそーとー変わった小学生だったのかな‥‥
時代劇の何が好きだったのかというと、
やっぱり殺陣のかっこよさ
そして、女性の言葉遣いのしなやかさや
立ち居振る舞い
あと、ストーリー的な事をいえば必ず最後は勝つという絶対的安心感
また、長屋の中で繰り広げられる、困った時はお互いさまよーの江戸っ子の人情世界
何もかも今の世の中と違いすぎて江戸時代にタイムスリップしたいな、お着物着てお茶屋で団子食べたいなとか妄想してました。
ちなみに、私は松平健さんと加藤剛さんがめちゃくちゃ好きだった。でもそもそも松平健さんも加藤剛さんも小学生1、2年知ってる子なんて皆無。
なので、2人の推しのことは表に出せず、
学校ではもう一つの推しである光GENJIの話をよくしていた記憶があります。
この頃から空気読んでたんだよね。変わり者って思われたくないとかモテたいとかそんな、欲望が迫ってきてたから笑
そうこうしているうちに、私は五年生になり相変わらず時代劇の話は誰ともせず、女子トークも増え、ドラマでいうなら
東京ラブストーリーや素顔のままでなど
いろんなトレンディドラマが出てきて、そちらの話に夢中になってた。ここはブラッシュアップライフと同じ笑
そんなある日、全校集会で司会をしていた6年生の先輩に釘付けになった。なんと健様に似ている。特に四角かかった顔の骨格よ!
稲尾さんという名前まで突き止め、私は中の良かったきーちゃんに打ち合けた。
かっこいいかなーときーちゃんも困惑していたが、
あの人なら私んちの近所住んでるよー
というではないか!めちゃくちゃに有力な情報に学校帰り私はかなり遠回りになるものの、きーちゃんの家の方面へ行って、稲尾くんの家を教えてもらった。
そこには分厚い木で出来た表札と大岡一前に出てきそうな奉行所のような木の門。
マジで暴れん坊将軍の世界やん!って思った記憶がある。
そして、中も全く見えないその門を前に、あれっ私は完全なる一般庶民、私という現実をまざまざと見た気がして、町娘のあたくしなんてとてもとてもとどうなろうとしてたわけでもないのに、かんか心折れたというか恋心がさーっと引いて行ったのを覚えている笑 身分制度もない現代でも壁を感じたんだろうな。なんであんな立派な家やったんやろーとそこはわからぬまま。
5年生でこんなこと感じてたんだね(笑)
面白い。