2012年3月 三浦春馬さん出演「海賊セブン」を観た時のブログ再び。
《三浦春馬さんを偲びまして》
2012年に三浦春馬さんが出演していました「海賊セブン」という舞台の音楽制作に関わっていまして、
その時に投稿したブログを読みたくなり、先程読み返してみたら、三浦春馬さんの突き抜けた明るさとダンスのキレに凄く驚いたことを思い出しましてね。
これが偲ぶことになるのかは分かりませんが、その時のブログをそのまま再び投稿してみたいと思います。
《2012/3/15 地球ゴージャス・海盗セブン》
『レコーディング』
先日、地球ゴージャスの舞台<海盗セブン>を見てきました。
というのも劇中で使われる曲のドラムを叩いているため。
岸谷五朗さん作品は、嬉しい事に
<星の大地に降る涙> <X day> <キラーバージンロード>に続き4回目。
レコーディングの際に、全曲ではないんですが、
その曲が使われるシーンの稽古の様子をPCで見せてもらうんですよ、
その曲の必要性を理解してから叩く。
今回は10曲。
でもドラムを叩いた時点では、その曲の仕上がりはわからない。
本番の舞台で流れて、初めて知る感じ。
それはなんとも言えない高揚感。
自分のドラムを客席で聞くことはないですからね。
『赤坂ACT 海盗セブン』
今回はスケジュールの都合、チケットの都合にて一人で。
寂しいかと思いきや新鮮。
ご招待して頂いた席は最高にいい席で2ブロック目の最前!!
お金持ちそうなマダムと芸能人らしき人に囲まれる。
舞台はいきなり歌とダンスから!!
お~!!自分のドラムから舞台が始まる。
曲の仕上がりが気になって、ちょっと舞台に集中出来ない、、、
と思いきや、ダンスのクオリティーの魅了され、自分が叩いた事をあっと言う間に忘れていた!!
岸谷五朗さん作・演出の作品を見るのはこれが4回目。
いつもその斬新なアイデアと、最後には感動するストーリー性に惹かれていたんですが、今回は、東北へ元気を!という意味も込められているらしく、今までとは違い、歌やダンス満載のエンターテナー作品!!
おっと、あんまり説明してはいけませんね。
とにかく、クオリティーが高い。
メイン7人のスター性は勿論、ダンサーの方々のレベルが凄い。
ダンスというかアクロバットな床体操。
しかも靴は舞台用かと、そして床はマットではなく当然堅い。
そこでヒネリを加えた空中回転などなど。
それでいて、歌やセリフもこなし、ルックスもいい。
なんなの!?
ちなみに、メインではないダンサーさんなどの演者を、業界用語で "アンサンブル" と言うらしいのですが、岸谷五郎さんは、その言い方が嫌いらしく、「アンサンブルさんは」と言う人がいると注意するらしく、ダンサーさん一人一人にも役名を付けているんだそうです。
ちなみに、岸谷さんは、メインのギャラを下げてでも、ダンサーさんなど脇を固める演者のギャラを上げる事でも有名なんだそうです。
カッコイイ。。。
そのダンサーさん達に囲まれ、岸谷さんや寺脇さん三浦春馬さんらも、役者の域を越えたダンス。
三浦さんは今回の舞台で初めてバック宙を挑戦したんだそうです。
床は堅いので失敗したら大怪我です、
それでいてダブルキャストではないので代わりはきかない全77公演。
大地真央さん、森公美子の歌は勿論圧巻。
みんなバチバチにダンスやアクションが揃っている。
超ストイック。
どれだけの稽古を積んだらこんな舞台が出来るのか!?
通常の2倍、2ヶ月間ほぼ毎日だったそうです。
泣きや感動のストーリではなく、
"明るい" 歌とダンスアクションに圧巻され眼が潤んだのは、生まれて初めてです。
これを "がんばる" と言うんだと思いました。
その "がんばる" 姿を見ると元気が出る、
なるほど、東北へ元気を!!に繋がっている。
元気をもらいました。
そして同時に、同じ演者として、ちょっと凹みました。
その位に素晴らしかったです。
『終演後』
楽屋に行かせてもらい岸谷五朗さんに挨拶。
ストレッチを繰り返しながら、笑顔で挨拶を返してくれたんですが、
凄まじい迫力であり、ストイックな空気感であり、男オーラ。
これが、12万人動員の舞台を総指揮する男の顔なんだなぁ、と思いました。
ドラムを叩けて光栄です。
毎回俺を呼んでくれる音楽監督の大崎さんに感謝。
俺も日々もっと頑張らねば!!
以上 2012年3月15日に投稿したブログでした。
三浦春馬さん、ご冥福を心よりお祈りいたします。