はさみと娘
「ハサミちょきちょきするのー。」
娘がハサミ用のワークを本棚からだして、私を見ながら待っている。
最近ハサミにハマり始めた娘は、ハサミで紙を切るのが大好きだ。
特にお気に入りのハサミ用のワークブックは目に入るとすぐハサミモードなる。
ワークブックでは✂️マークとグレーの線が描かれており、その指示通りに切るとすこし仕掛け遊びができるというものだ。
だが娘には関係ない。
ただひたすらページをざくざく切るのが好きなのだ。
ハサミをパカっと開いて、刃をたてて紙を挟み込み、ぎゅっと手を握って切る。
この一連の流れが好きなようで、とても集中して切り刻んでいる。ザクっとした感触や、振動など面白く感じることがあるのだろう。
最初はハサミが全然使えず、
私の補助→ハサミについてる補助バネ→補助なし
の順で徐々に上達していったので、今ざくざく切れるのが楽しいんだろうなと思ってそのまま横でいつも見ている。
私の予想とは全く違う遊び方をし、集中して唇を尖らせて満足するとこちらを見て笑う。
動画で残したいが撮り始めるとすぐ携帯を触りたがるから残せない。そのうちとても上手なって、撮ってても怒られなくなるのだろう。
ざくざくに切り刻まれたワークと満足げな娘を忘れないでいたい。
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