英語だけ勉強するのは、もったいない!
多くの人が、外国語を取得出来たらよいなと思って、
ペーパー試験の勉強を頑張っていると思います。
僕は、こういうペーパー試験で、言語の能力を図るのが、実践的ではないなと、思っています。
TOEICの点数が、僕より、全然上の同僚たちが、米国に実際来てみたら、
そもそも、相手が何を話しているか、全く分かんないと、悩んでいました。
結果的に、僕のように、自分のフィールドのみで、
必要な英語のフレーズを学んだ人が、現地で通用するんですね。
徹底的に場合分けして、全部丸暗記
僕の場合、自分のビジネスで、どんなシーンがあるか、どのようなアドバイスをするかを、徹底的に場合分けして、その内容を全部丸暗記しました。
こういった勉強をしなければ、外国語を使って、実際にビジネスはできないと思っていました。
ペーパー試験の勉強は、さまざまなシーンが出てきますよね。
でも、そんな全部のシーンって、必要ですか?
動物園にいったり、港の町で、話すことって、そんなにあります?
英会話学校のグループレッスン
僕は、当時、すでに、知財のコンサルになろうと決めていました。
なので、米国の知財の弁護士たちと、あるケースの検討会をするときには、
どのような議論が出るかを、事前に想定しておくようにしていました。
もちろん、1つのストーリーだけではなくて、いくつもの分岐するストーリーも当然考えます。
そして、そこでの僕の話し方を、あらかじめ紙に書いておいて、その内容を丸暗記します。
発音なども、誰かネイティブスピーカーにお願いして、チェックしてもらいます。
多くの人が、ペーパー試験の勉強の他に、英会話学校のグループ英会話に行って、勉強しているかと思います。
僕の場合は、グループ英会話ではなくて、マンツーマンで、その時間中ずっと、紙に書いておいた内容の発音をチェックしてもらいました。
ですので、米国の知財の弁護士たちと、検討会をしていても、
実は、同僚の中でもTOEICの点数が一番低い、僕が一番発言していました。
米国の審査官に面接審査で会いに行ったり、
欧州企業とライセンス交渉できるようになってきました。
ちなみに、アメリカ人はTOEICの試験について、ほとんど知りません。
TOEICの試験は、アジアの人向けに開発されたプログラムのようですね。
そういった、現地では誰も知らないプログラムに、時間を費やすよりかは、現地で実際に話をすることに注力しました。
米国知財のビジネスの勉強になってた
そういう、アプローチをしていくうちに、意図しない、成果も現れてきました。
米国の知財の弁護士たちと、日本の弁理士とは、多くの場合に、
問題点に対するアプローチが全く違います。
これは、法律の制度が違うという他に、その国の知財に対する考え方が、全く違うんですね。
どのような議論が出るかを、事前に想定する際に、このようなアメリカ的な考え方に、フィットする議論も、あらかじめ準備するようになりました。
つまり、もう英語の勉強だけではなくて、アメリカの知財のビジネスの勉強になっていったんですね。
こののちに、僕は、日本の企業を退職して、アメリカの法律事務所へ転職します。
こういった転職ができたのも、アメリカの知財のビジネスをよく理解していたからなんですね。
ビジネスで外国語を使いたいと思っている人は、自分のビジネスで、どんなシーンがあるか、どのようなアドバイスをするかを、徹底的に場合分けして、その内容を練習しましょう。
それが徹底していければ、もう外国語の勉強だけではなくて、その国のビジネスの勉強にも役立ちます。