女性の皆さん、弁理士なんてどうでしょう?

世界経済フォーラムで作成されている、男女格差指数は153か国中121位という結果に終わっています。
この報道は、かなり拡散されましたよね、オリンピック臨時評議員会の森氏の「わきまえる」発言も加わって、社会的な問題と捉えられてきました。

内閣府でも、社会において男性が優遇されている原因について調べています。これは、日本だけではなくて、世界の各国での2021年公表の最新の調査なんですね。

(https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/ishiki/kekka2.html)


各国とも「男女の役割分担についての社会通念・慣習・しきたりなどが根強いから」を挙げた者の割合が最も高かったです。
性・年齢別にみると、海外では40代の女性が、「しきたり」を理由としています。

日本でも、男性・女性ともに、この「しきたり」が、最も大きな理由でした。
ここまでは、日本も世界も変わらないのです。

しかし、日本では、この「しきたり」と同じくらい多いのが、実は、「仕事優先、企業中心の考え方が根強いから」が挙げられています。
これは、日本の特殊な事情のようです。

効率よく稼げれば、子供がいても積極的に働ける

やはり、日本は、仕事優先・企業中心の考え方が根強いから、育児や介護などを女性が主に担う、いまの制度では、女性の社会進出ができないのではないかと、思ってしまいますよね。
でも、私が感じたのは、女性が効率よく稼ぐ職種がすくないのかな、と思ったんですよね。

ぼくの母は、いわゆる保険のおばちゃんで、子供が3人いましたが、バリバリ仕事をしていました。

日本の場合、保険会社は株式に連動した保険サービスを手広く行っています。
知らない方も多いかもしれませんが、日本生命は、「日本株式会社の大株主」といわれていたんです。
最近は、資産に占める株の比率を下げなければ、国際的な格付け維持ができないために、やむにやまれず、保有株式を落としていますけれどもね。

だから、母も売り上げが少ない月は、株式連動の保険商品を、自分で買って成果にしていました。
当時は、株価は右肩上がりでしたので、父よりも、全然、収入が上だったんではないかと思います。
効率よく稼げれば、女性もより積極的に働けると思うんですね。

つまり、単に、男性と同じ職を得て働くのではなくて、いかに効率よく稼げる職業につけるかが、日本での女性の社会進出を成功させるのではないでしょうか。

あれれ、士業じゃね?

世界の各国も、「しきたり」が大きな理由だったんですが、「仕事優先、企業中心の考え方」が根強い日本企業の中では、どうしても限界があると思うんですよね。
もっと、短時間で数十万レベルの売り上げがパッと挙げられて、かつ、在宅でもパフォーマンスが落ちない、そんな仕事ですよね!

あれれ、士業じゃね?って思っちゃいますよね。
本当ですね、日本は女性の学歴も高いし、修士や博士の割合も、最近多いですし。
それでは、男性優位社会の中で、日本の士業の世界は、いままでどうだったのでしょうか?

僕が加盟している弁理士会のデータを見ると、女性弁理士の第 1 号は、昭和 10年に誕生したそうです。
女性弁理士の登録数は、その後、平成2年には100人を超えました。
ここまで行くのに、すごい時間が掛かりましたよね、55年も掛かっています。

やはり、「しきたり」や「仕事優先、企業中心の考え方」が根強いんでしょうね。
特許事務所も、昔は、男性の弁理士しかいませんでしたから。
クライアントである、企業の知財部側が、かつて「男性で、しかもおじさん」でないと、弁理士として、信用してくれなかったという雰囲気でした。

仕事を発注する側にも問題が

それは、発注する企業の知財部側も、僕が入社した平成ヒトケタ時代は、年上の知財部の先輩が一回り上くらいでしたし、50-60代が多かったから、仕方がないのでしょうけれども。

企業の知財部は、いまのようなイメージではなくて、会社の中の間接部門の中でも、開発や設計でうまくいかない人たちの行き着く場所だったんですよね。

新卒で、知財の世界に入ってくる人が、ほとんどいない時代でした。
だから、ぼくも起業した25年前は30歳でしたので、わざと老けた格好をしたり、工夫していましたね。

女性弁理士は、同時に士業としても、女性第 1 号、第 2 号

女性の弁理士が、 1000人を超えるのは、19 年後の平成21年 でしたので、ここからスピードアップしました。
さらに、平成 26年 には1500 人となり、弁理士の約 14%に達しましたね。

また、10 年前と現在とを比較すると、男性弁理士の増加は約 1.7 倍であるのに対して、女性弁理士は3 倍近くに増加しています。

ちなみに、他の士業での女性の登録は、弁護士が昭和 15年、税理士が昭和17年、公認会計士が昭和26年でした。
他には、行政書士が昭和 26年に創設されて、社会保険労務士は、昭和43年に創設されていますので、女性の弁理士誕生から、後ですね。

また、女性弁理士の第2号は昭和 13年なので、女性弁理士は、同時に士業としても女性第 1 号、第 2 号ということになるようです、すごいですよね。
このまま、「稼げる女性の資格=弁理士」になって、もらいたいです!

士業は、短時間で数十万レベルの売り上げがパッと挙げられて、かつ、在宅でもパフォーマンスが落ちない、そんな仕事になってきましたよね。
大手企業は、引き続き、オフィス勤務で、男性優位社会が続くでしょうから、日本での女性の社会進出を実現させるのは、効率よく稼げるのは士業だと思いますよ。

弁理士なんかどうでしょう?

外国知財をもっと身近に 
One Stop IP Service, 
Masuvalley and Partners

いいなと思ったら応援しよう!