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知財のおはなし

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さまざまな知的財産の話題です。海外で事務所をやっているので、外国知財のことも多いです。
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#東南アジア

東南アジアの知財って、どんな感じ?

「東南アジアの知財ってどう?」っていう感じで聞かれることが、度々あります。
あんまり情報はないですよね。
東南アジアの国と言っても、実は10か国もありますしね。
その中で、知財の保護は、ほんとに千差万別なんです。

必要性は高い、でもねでも、東南アジアでの知財保護の必要性って、高いと思うんですよね。
理由は、自分の会社や競合他社の製造拠点が東南アジアへ移転している所って、結構ありますよね。
もちろ

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「東南アジアの知財ってどうなんですか?」と聞かれることが、度々あります。

「東南アジアの知財ってどうなんですか?」と聞かれることが、度々あります。

「東南アジアの知財ってどうなんですか?」と聞かれることが、度々あります。
多くの日本企業が、東南アジアに進出していますが、知財の保護までは手が回っていないようです。
東南アジアの国と言っても、実は10か国もあるんですね。
その中で、知財の保護は、ほんとに千差万別なんです。

必要だとは分かっているけど東南アジアでの知財保護の必要性って、高いと思うんですよね。
理由は、自分の会社や競合他社の製造拠点

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外国の特許をいち早くとりたい人には

外国の特許をいち早くとりたい人には

日本は、早期審査の制度があるのですが、最近は、日本の特許庁も出願案件が少なくて、審査が昔に比べたらはやいです。
早期審査も、技術分野によっては、日本の場合、そんなに必要ないかもしれません。

むしろ、外国の権利までの時間がかかって困っているという事情もあります。
現在、出願が集中している東南アジアでは、出願から審査が開始されるまで、5-10年かかってしまっています。

どうして、こんなにかかってし

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どうなるミャンマー知財局!

どうなるミャンマー知財局!

ミャンマーの商標法は、2019年1月に成立しました。
しかし、その商標法の施行は、知財局の設立と同時になる方針でした。
これは、いまだに変わっていません。
そのため、問題となるのは、知財局の設立がいつになるかなのです。

せっかく始まった商標申請だがミャンマーの商標制度は、過去70年間、各地域ごとの登記所で登録されている商標を、各地域ごとに保護していました。
そのため、ミャンマー全体で保護を行う、

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成立しても施行されない、ミャンマー特許法の不運ふたたびか!

成立しても施行されない、ミャンマー特許法の不運ふたたびか!

ミャンマーの歴史は、まさに混迷の歴史です。
それは、ミャンマー特許法にも現われており、紆余曲折しています。

ミャンマーの混迷の歴史は、知財の歴史?ミャンマーでは、まずイギリス統治下の1914年に著作権法が施行されました。
その後に、第2次世界大戦後の混乱期から、1946年にミャンマーは独立しています。
当時では、東南アジアでは、最も豊かな国として、特許法と意匠法が成立しました。 
しかし、194

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