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武蔵野市自由講座の第4回「共感をうむための伝えるコツ」を開催しました

 社会福祉学科の渡辺裕一です。

 武蔵野市自由講座の第4回は「共感をうむための伝えるコツ」をテーマに、シャプラニール=市民による海外協力の会をはじめ、様々な場で活躍されている坂口和隆先生をお迎えしました。

 伝えるコツは、自分を見つめることからはじめるということで、第2回・第3回とのつながりを感じます。「私は、どういう人間なのか」という問いに対して、箇条書きに書き出します。

「自分は何者か?」を語っています

 書き出したものを何人かに発表していただいたあと、すかさず、「はい、2番目に語ってくれた人のことで覚えていることを言ってください」との問いかけ。「人は人の話を聞いていない」という現実に気づきます。では、どうすれば覚えておいてもらえるのか、人の記憶に残るようちょっととがった内容をひとつ入れるということがコツだそうです。

 次に、「相手から自分がどのように見えているか?」です。自分が思っている自分と、他人が思っている自分にはギャップがある。どう見られているかを想像し、どう見てもらいたいかを考えることがコツだそうです。「広報は恋愛に似ている」、広報は理解してほしい相手にラブレターを書くようなイメージ。そして、自分をどのように見せるか、理解してほしい相手に合わせてイメージを変えていきます。

 今度は、「本当に伝えていくぞ」ということで、「誰に」「何を」伝えたいのかを整理することです。伝えたい相手を具体的にイメージし、伝えたいメッセージをはっきりさせることがコツです。「課題」「目的」「ターゲット」「メッセージ」を整理するシートが紹介されました。
自分たちのことや活動を「ひとこと」にする=キャッチコピーやスローガンはどうつくればいいでしょうか。「早い話がこういうこと」と分かってもらえるようなスローガンをつくるコツは何でしょうか。実際にスローガンを作ってみました。

スローガンを作っています!

 「広報は引き算」(=情報の量を減らすこと)、表現の「トーン&マナー(トンマナ)」(=調子と態度)を、自分たちらしさを意識して考えること、そして、チラシやパンフレットのデザインは読み手の立場に立って読みやすいように情報を配置すること、広報のコツをたくさん教わりました。
せっかく作ったチラシやパンフレットも、どうしたら届けたい人の手に取ってもらえるのか、目に触れることができるのか。これは様々な活動を展開するときに、誰もが突き当たる壁です。コツは、目的に応じたメディアの使い分けや横つなぎ、誰に届けるためにどこで配るのか、だそうです。
そして最後は、共感をうむためのプレゼンテーションのコツをお話しいただきました。

 実際に放送されていたCMを例にしながら、たくさんハッとさせられる講義でした。地域づくりに向けて、どうやって地域の人々に理解を得て、仲間を増やしていくのか、を考える上でも、とても貴重な技術を学ぶことができました。なお、坂口先生は武蔵野市でも精力的に活動されており、くらしにつながるHat Workでは、食材にこだわったパンの製造販売やフェアトレードなどもされています。木曜日はシェアキッチンミドリノ、金曜日は公苑前のシェアオフィスをぜひのぞいてみてください。

 坂口先生、ありがとうございました。


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