自由研究 今年の4歳ダート馬は本当に不作なのか

今日の東京11R、クロパラントゥから買った奴。息してますか???

どうも、馬券は重賞一本勝負のむすおです。重賞の裏開催でダートのオープンが組まれていることって多いですよね。今日のオアシスSも福島牝馬Sの裏に当たるわけですが、1番人気のクロパラントゥは12着、密かに期待していたサヴァは7着と全く振るいませんでした。私含め一部の方は1年前のJDDでキャッスルトップに逃げ切られてしまった時点で気づいたかもしれませんが、現4歳勢のダートの時計が例年と比べて低すぎるんですよね。実際どれ程この低レベル具合が結果に反映されているのか、targetで調査して見ました。

データをかき集めてみた

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まず現4歳~9歳までの馬が3歳6月~4歳5月の間、中央ダートのオープン、重賞でどれだけの成績を残していたのかを調べました。近年では1番レベルが高いと言われていた2015年世代はルヴァンスレーヴがチャンピオンズカップを勝ったほか、オメガパヒュームはシリウスSを勝って京都開催のJBCクラシック2着、4歳になった2019年にはチュウワウィザードが東海S2着、平安S勝利と今でも一線級で走る馬たちの名前がずらり並んで、早くから活躍していたことがうかがえます。一年間で中央重賞5勝の総計14勝で複勝率は29.8%と体感通りの成績でしたね。地方交流重賞でもグリムやヒラボクラタージュが勝利するなど、世代内では少し格下の馬でも勝ってしまう、非常に層の厚い年でした。2017年世代は延べ出走回数が99回と断トツ。カフェファラオがフェブラリーSを勝ち、テーオーケインズもアンタレスSを勝利。しかし重賞での好走はこの2例とアメリカンシードが平安S2着を取ったのみと少なめ。オープンでは勝てるけれども重賞で壁に躓いてしまう世代だったのでしょう。重賞しか見ない私が17世代のレベルが低いように感じていたのは、あながち間違いではなかったようです。

そして問題の4歳馬は【4-2-1-55】。勝率は2014年世代と並んで最低記録、複勝率は他世代の半分以下の11.3%と悲惨。重賞での好走は先日のアンタレスSでグロリアムンディが2着になったものと、ソダシのフェブラリーS3着のみ。斤量有利が活かせるはずの3歳時はデュアリストがオープンを1勝したのみで他は全て馬券外。また4勝の内先述したデュアリスト以外の3勝は全て3勝クラスを勝ってきた馬によるものなので、2歳から頑張っていたタイプの馬がまるで走っていないです。元々の素質が低い上に、成長にも欠けている年と言わざるを得ません。グロリアムンディとソダシは芝からの転向組ですから、今後この世代をダートで買うときは、芝から転向してくる馬を中心視した方が良いかもしれませんね。降級制度が残っていればまだ下位馬も活躍のチャンスはあったのかもしれませんが......。

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次はそれぞれの世代が4歳6月以降、どのような成績を残したのか、先週までの総合成績を調べました。複勝率は4歳5月以降、4,5歳の間に勝ち数が増え、7歳以降は衰えにより勝てなくなっていくことから、最終的にはほとんどの世代で4歳5月の成績から少し落ちて20%前後に落ち着いていきます。4歳6月1日以降の延べ出走回数は、例えば2017年世代であれば、320-99=221回、4歳5月までは出走回数が少なかった2016年世代でも、4歳6月~5歳5月の間に244回、5歳6月~6歳4月17日までで248回の出走があったように、新しく昇級する馬を含めて最終的には年間250回ほどの出走があるものと考えられます。今年の4歳馬についても例外ではなく、250回ほどの出走が見込めるはずです。そのうえで今年の4歳ダート馬は現時点で複勝率がたったの11.3%しかないため、少し伸びた後落ちていくという傾向を踏まえると、5歳になって上振れても複勝率15%、最終的には複勝率10%程度になると私は考えました。ですから馬券入りは年間25~30回、勝利は多くて10回程度になるでしょうか。ここから大幅に巻き返しができる訳ではなさそうです。特に2018年世代はグロリアムンディ以外皆オープンの壁を突破できていないため、重賞一筋の私が18世代の名前を見る機会は今後もほとんどないでしょう。残念ですがこれが現実です。

今後注目できる2018世代ダート馬

・グロリアムンディ

もう重賞2着取ってるし、既に活躍してるじゃんと思われるかもしれませんが、私は此奴に関してはこの世代で唯一GⅠを取れる逸材じゃないかと考えています。条件戦3連勝は手ごたえが良すぎて早めの押しきり。そこそこ揉まれた名古屋城Sも外でマークした馬を4角で振り切ってしまう脚力の持ち主。アンタレスSはオメガパヒュームの強襲に屈したものの、先行勢がみんなバテテいく中唯一馬券内に残し(オメガ以外が大したことないのは認める)、走破時計も良馬場で1分50秒6ですから、同じ2着でもダート重賞でよくあるもう上がり目のない2着ではありません。タイトル獲得は時間の問題だと考えます。引き続き56㎏で出られる平安Sであれば勝ち確定ではないでしょうか。地方ダートはやってみないと分からないので大きなことは言えませんが、馬群が縦長になりやすく揉まれにくい帝王賞は向いてるでしょう。本命はチャンピオンズカップですね。元が芝馬ですから早い時計に対応した馬が上位に来る中央ダートがあってます。マイルもこなせたらフェブラリーSのほうがさらに向いてくるでしょう。それまでに直線で馬群を捌いて伸びる経験を積んでおきたいです。まあ、そこらの重賞では力が違うので、条件戦みたく揉まれるまでもなくあっさり抜けてしまうのかもしれませんね。

他にいるかといわれると、条件戦を碌に見ていないので分からないとしか言えないんですよね......。南関の4歳馬は結構強そうなので交流重賞とかで見かけたら買ってみるのもありだと思います。私の南関の推し馬はセイカメテオポリスです。差ししかできない馬で、どことなくミューチャリーと同じ匂いがします。もう少し自在性がつけば南関では無双できると思うのでこれからも頑張って欲しいです。

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